もうすぐ蛍光灯が買えなくなります!
※THE御老体ズ様主催『個性満開エッセイ祭り春の陣』参加作品です。
もうすぐ蛍光灯が買えなくなることをご存じですか?
今から1年半ほど先、2027年末にすべての蛍光灯の製造と輸出入が禁止されます。
これは、水銀による環境汚染を防ぐための国際的な取り決めによるものなんですけどね。
まあ、在庫の販売はその後も出来るみたいですが、もう3社以外は製造をやめてますし、駆け込み需要もあるのですぐに無くなってしまうでしょう。
物価高騰で値段も上がってますし、この先品薄になってくるとさらに値上げされるかもしれません。
そこで、最近はLEDの照明器具に買い換える人も増えているようです。
最近、我が家のダイニングで蛍光灯の調子が悪くなっていました。
そこで、この機に照明器具をLEDのものに買い換えようということになりました。
まあ、今までの器具に蛍光灯と同じ形のLEDをつけるという方法もあるんですが、それだと照明器具の形式によってそのままでは使えないケースもあるようです。
なので、手っ取り早いのは、器具ごと換えてしまうことなんですよ。
天井に四角や丸型のアダプター(『シーリング』とか『ローゼット』と言います)があって、そこから吊り下がっているタイプの照明器具の交換は簡単です。
アダプターから器具を外し、新しい器具をつけるだけです。ちょっとひねるだけのワンタッチですし、道具も知識もいりません。
そう電気屋さんでも聞きましたし、さっそくつけてみようとしたんですが──あれ、何だか上手くハマらないぞ?
以前のものと部品の形もほぼ同じですし、サイズや形式が違うわけでもなさそうです。でも、シーリングの配線部分がちょっと盛り上がっていて、それが邪魔でぴったりはまらないんですよね。
長年お世話になってるハウス・メーカーさんを通じて電気工事屋さんに連絡を取ってもらったら──。
『あ、もしかして昭和〇〇年以前に建てられた家じゃないですか? それだと、シーリングの形式がちょっと古いんで、それ自体の交換が必要なんすよ』
がーん!
まあ、その日のうちに来てくれて、すぐにシーリングを付け替えてくれたのはありがたいんですが──1万円以上かかりました。古い家だと、こういうこともあるんですね。
今はまだ蛍光灯生産終了の認知度も高くないようですが、この先どんどん知られてくるでしょう。
照明器具をLEDに買い換えるか、蛍光灯のストックを買い貯めしておくか──いずれにせよ、早めに対策を考えた方がいいですよ。
リミット直前だと、商品の入荷待ちや工事の空き待ち、値段の高騰も予想されますしね。
ちなみに、LEDに換えるとこんなメリットがあります。
・寿命が長い(10年以上)ので交換の手間がほぼなくなる
・電気代がかなり安くなる(試算にもよりますが『半額以下』というデータもあります)
買い換えにコストはかかりますが、長い目で見ればペイ出来そうです。
他にも『赤外線や紫外線がほとんど出ない』『虫が集まりにくい』『環境にやさしい』『明るさや色合いを変えられる(機種による)』等のメリットもあります。
ただ、長い棒状の『直管型蛍光灯』となると、そう簡単に交換するわけにもいかないらしいんですよね。
器具自体が天井に埋め込まれていて、その中に安定器などの部品があるので、電気工事士による配線工事が必要となるケースが多いようです。
まあ、一般家庭であの形の蛍光灯をメインで使っているというのはあまりないでしょうけどね。
──ただ、我が家には以前エッセイ『3年がかりのお引越し』(N8585IF)で書いたように、義父ご自慢の書斎がありまして。
そこには、1mくらいの直管型蛍光灯が8個もあるんですよ!
あれを全部交換するとなったら、いくらかかることやら──
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まあ、まだ1年半以上先の話ですから、そこまで焦る必要はないですけどね(^^;