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何か、如何にもな奴が出た!

暫くは、このままかな?

 翌日、朝食を食べ終わり紅茶を飲みながら待っていると、午前8時に王城からの馬車が来た。


「それではご案内いたします」


 馬車で移動する事、10分程で到着したのだが、俺は子爵になったんだよな?

 どう見ても、伯爵位か侯爵位用の屋敷と土地の規模なんだが!

 馬車に同乗していた文官から鍵を受け取り屋敷の中に入ると、屋敷そのものの傷みが酷かった。


 ……これ、絶対に色々見越したり忖度そんたくの結果、この屋敷しか無かったな!


 屋敷から出た俺達は、文官が出した書類にサインをして、正式にこの屋敷は俺の所有になった。


「で、どうするのじゃ?」

「やってやろうじゃねぇか!」


 俺は屋敷に戻り、幾つかの位階魔法を併用して叫ぶ。


完全修繕パーフェクトリペア!」


 カチン!


 あ!

 今の魔法、正式に位階魔法に採用されたわ。 

 第6位階魔法か……

 まあ、そうだよな。

 この屋敷、どう見ても建てた時の「新品」になっているもんな!


「……ライよ」

「ボロよりはマシだろ?」

「そうなのじゃが」

「やってしまったのは仕方無いだろ」

「……分かったのじゃ」


 次は、リアンベルさんに聞いた貴族屋敷専門の大工屋に行った。

 勿論、後で、都民のあいだで話題になった。


「棟梁は居るか?」

「儂が棟梁だ」


 何か、如何にもな奴が出た!


「新しく爵位を賜ったライザック=フォン=アークレイドだ。授与された屋敷の改修をお願いしたい」

「待て!」

「何だ?」

「今、アークレイド、と言ったな?」

「ああ。俺の義母だ」

「……分かった。アークレイド女公爵様にはいつも世話になっているから仕事は受けるが、何か希望は有るか?」

「先ずは、厨房やトイレは最新にして、風呂は、隣接する部屋を潰しても構わないから10人が同時に入っても余裕がある規模にしてくれ。後は……」


 俺は考え付く希望を全て言うと、棟梁が慎重に言った。


「アークレイド女公爵様に恩義があるから出来る限り勉強するが、それでも馬鹿にならない費用になるぞ」

「分かった。なら、支度金だ」


 俺はマジックバッグから白金貨100枚入りの袋を2つ出した。


「いや、金貨200枚程度じゃ……」

「誰が金貨だと言った?」

「まさか! ……全て、白……金貨だ……と」

「何か有れば、王都のアークレイド公爵家に連絡を寄越してくれ」

「わ、分かった。これだけあれば充分に足りるだろうがな」

「よろしく頼む」

「任せろ!」


 俺は歩きながら言い訳を考えた。

 とりあえず、要職は最初の予定通りに人化したダンジョンモンスターにやらせて、メイドや下働きも予定通りに募集にしよう。

 一応は、メイドの方も1人か2人は同僚や後輩にダンジョンモンスターを入れておこう。


「ライ」

「ああ」


 何か、尾行している奴が居るな。

 どうせ、トカゲの尻尾だろうから消すか。

 俺は無詠唱で、尾行者の体内に猛毒を魔法で発生させた。


「う……」


 何処かの屋敷の陰で誰かが倒れた音がしたが、無視した。

 結構、出来るまでが激ムズだが、不可能じゃないんだよな、魔法の発生場所の変更は。

 つまり、何故、火球ファイヤーボールは、手の平の前で発生するのに、火槍ファイヤーランスは、頭上に発生するのか?

 まあ、無意識に魔法の発生場所を指定しているからなんだよな。

 その無意識を操作出来る様になると、今みたいなチートじみた事が出来る訳だ。


 とりあえず、要職に就く者は冒険者として幾つかの国に行った時に知り合った人達からの紹介にしよう。

 それと、リアンベルさんには「転移扉ゲート」を使える事はバレているから、3日後にリアンベルさんに紹介しよう。


 後、同じ様にリアンベルさんから紹介された庭師を斡旋して貰う為に、商業ギルドに行き手配した。


 2ヶ月後には、チップ増々込みで金払いが良かったお陰か、予想以上の出来栄えだった。

 お披露目会は、リアンベルさんとアークレイド公爵家の筆頭執事と相談しながら2ヶ月半後に決まり、俺の王都の屋敷を管理する執事を、アークレイド公爵家での研修を全て終了させてから、用意して貰った招待リストから紹介状を書いている。

 俺は、自分の名前を書く所が有るから、そこだけ名前を書けば問題無しだ。


 勿論、要職に就く者で必要な人数を全て揃えてアークレイド公爵家で研修を受けて合格を貰っている。

 しかも、アークレイド公爵家で研修を受けた事にも意味が有る。

 つまり、何処の馬の骨か分からない者達では無いという事になり、俺自身が元平民なのも事実だから、正直、アークレイド公爵家以外の貴族の繋がりは現在必要無い。


 それと、ダンジョンマスターが創造出来る「コピー・コア」を使って、言わばダンジョンの別荘を創れる様になった。

 性能はオリジナルと同じで、違うのは、コピー・コアが破壊されてもダンジョンマスターが死なない事と、上書きされると、そのダンジョンの全ての権利を失う事だけだ。

 で、地下から行けるダンジョンを創った。


 人族が使える「鑑定系」では人族とかモンスターとかは鑑定出来ないが、ダンジョンの「鑑定系」を使えば、「本名」、「性別」、「種族」、「犯罪歴」、ダンジョンマスターである俺に対する善悪の「意思」は解るのだ。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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