やったーですわ!
主人公が育てると……は、既に「なろう」の伝統ですね。
第2階層、第3階層と、順調に解説しながら進んで行くと、予想内の発言がソニアから出た。
「わ、私は戦いたいですわ!」
「ソニアは戦う術は?」
「一応、第1位階魔法の水矢は使えますわ」
「分かった。次からソニアには参加して貰おうかな」
「やったーですわ!」
4階層で、少しずつソニアは「止め」に参加している。
「水矢! ……やったーですわ!」
「おめでとう、ソニア」
「やりましたわ! これで私が倒したモンスターが8匹目ですわ!」
更に2匹のゴブリンを仕留める。
「これで、10匹目ですわ!」
まあ、ゴブリンなら腕と足以外の所に当たれば問題無いしな。
「次は、自由に動くゴブリンをやってみよう」
「はいですわ!」
これも、次第に出来る様になったソニアは、護衛付きなら冷静に対処出来る様になった。
すると……
「あら、水槍が使える様になったみたいですわ」
「おめでとうございます、ソフィア様!」
「ありがとうですわ、レイダ」
「おめでとう、ソニア」
「ありがとうですわ、ライ」
この後も、レイ達からの「おめでとう」を貰ったソニアは、5階層に行こうと言い出した。
「ライ達が居るのですから、行ける所まで行きたいですわ」
「そうだな。皆は?」
レイ達も頷いたし、レイダも渋々頷いた。
「良し! 行こうか」
「やったーですわ!」
そして、ソニアは5階層のボスの「ボブゴブリン」を倒した。
「やったーですわ! まだ行けるですわ!」
「それなら、ダンジョンアタックは終了だな」
「え? 私、まだ行けますわよ?」
「いや。『まだ行ける』は、ダンジョンでは、帰るタイミングなんだ」
「どういう事ですの?」
「基本的には、ダンジョンは帰り道も今までの通った所を使う。
だから、行く時に減った体力が帰り道でも減る事になる。だから、例えば、俺の体力が『10』だとすると、3か4で帰るのが普通なんだ」
「そうなんですの。分かりましたわ。帰還するのですわ」
「流石はソニアだ」
「当然ですわ!」
帰還も当然だが、ソニアの無双が続いたが、3階層で魔力切れ手前まで来たからソニアの無双は終了して、レイの無双が始まった。
そして、レイが少し見栄を張り、優雅に進みながらゴブリンを文字通りの「瞬殺」していき、その姿さえ優美に舞ってた。
「き、綺麗ですわ」
そして、ダンジョンから出ると、俺はソニアに「馬車の結界を解いてくる」と言って先に行き、黒帝馬を召喚して馬車を出した。
帰り道も問題無く、街に到着した時に御者席に居たソニアに声を掛ける冒険者パーティーが現れた。
「フェリーじゃないか!」
「あら」
「無事に友人に会えたみたいだな」
「ええ。あの時は助かりましたわ」
ソニアの隣に居た俺は聞いた。
「誰?」
「私達をアルファロードまで護衛をしてくださったAランク冒険者パーティーの『暁の剣』のお2人ですわ」
俺達は馬車から降りると挨拶をした。
「初めまして。冒険者パーティーの星屑の眼のリーダーのライだ」
「キサラなのじゃ」
「レイよ」
「リンです」
「ガイだ」
「ディアナ」
「Aランク冒険者パーティーの『暁の剣』のリーダーをしている『ルシフル』だ」
「アレプトよ。残りのメンバーは街で休養中の筈よ
。後のメンバーの名前は『ナーキア』に『バービロ』よ」
「僕達2人は、新しく覚えた魔法の試し撃ちをした帰りなんだ」
「第何位階ですの?」
「こら、ダメだろう。冒険者にそういう事を聞くのはマナー違反なんだぞ、フェリー」
「そうでしたわ」
「分かれば良いよ」
この後、軽く雑談して別れたのだが……
「なあ、ライ」
「分かっている。偶然って怖いな」
「ああ。パーティー名が『暁』でリーダーがルシフルで……」
「あの2人が誠実だから余計だよな」
「ああ」
「何を話しているのよ」
「レイか。びっくりした」
「それで、何を話していたの?」
「暁の剣の2人がまだ若く見えるのにAランクなのは凄いなぁ、とガイと話していたんだ」
「ああ。ライの言う通りだ」
「……ふ~ん。分かったわ」
翌日もソニア達とトーヤのダンジョンに行く事になり、レイダも参戦した。
「ソフィア様を護るのも私の仕事です」
と、言っている。
レイダは、4元素属性魔法を全て使えた。
だから……
「火矢! 風矢!」
「凄いですわ、レイダ!」
「水矢! 石矢!」
こんな感じで交代しながらやっていき、ソニア達が来て9日後には……
「凍て付きなさい、氷矢!」
「燃え尽きなさい、炎球!」
第20階層のボス「ハイゴブリン」をソニアとレイダの2人が倒したのだが、2人の武器は変わったよ。
初日のレイの優美さに惚れてソニアは薙刀を使う様になり、レイダはリンの二刀に魅了され二刀流となり、2人共、モンスターを直接、自身の手で殺す事に抵抗が無くなった。
因みに、レイダが二刀流を選んだ理由の1つがスカートの中に隠せるから、だと。
それと、レイダは業務上の理由から腰にマジックポーチを付ける事を許可されているらしい。
それと、ソニアにはマジックポーチ(容量『中』)を1つプレゼントした。
今日は腰に付けているが、普段のドレスの時は、足に付けて隠しているらしい。
要するに緊急時用だな。
そして、基本的には何も持つ必要が無いソニアのマジックポーチの中身は薙刀を含む装備一式に、ソフィア王女としての身分を証明する短剣と証明書に、街娘風の普段着一式に、冒険者服一式に、下着2セットに、白金貨1枚に、金貨20枚に、解毒のポーション2本に、麻痺消しのポーション2本に、治癒の上級ポーション1本に、中級ポーション2本に、下級ポーション3本だ。
勿論、レイダのマジックポーチ(容量『中』)も、似た様な内容だと聞いている。
多分、それにソニアを守る為の魔道具とかも入っているのだろう。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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