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そうなんですの!

ちょっと脱線。

「入るね、ライ」

「どうした、レイ」


 レイは部屋に入ると、ソファーに座っている俺の横に座った。


「どう思う?」

「どう、とは?」

「ソニアの話よ」

「……そうだな。先ずは暗殺とかは本当だろうな、とは思う」

「……そうよね」

「だから、場合に因っては此処に襲撃する可能性も有るな」

「だから、私が知らないメイド3人が明日来るのね」

「悪いな。相談も無しに」

「ううん。それは構わないわ。それに人化したダンジョンモンスターでしょ?」

「正解!」

「この屋敷は、それで良いとして、領主館に居るリゼ達は?」

「アデリナ達に任せる。それに……」

「それに?」

「それに、ダンジョンの防衛機能もある」

「……分かったわ。それじゃあ、お休みなさい、ライ」

「お休み、レイ……って、何故、俺のベッドに寝転がる!?」

「寝るからよ」

「だから、何故、俺のベッドだ!?」

「気分。じゃあお休み、ライ」

「おい!」


 上掛けを被ったレイがベッドの左側で、本当に寝始めた。

 しかも、ベッドの右側を空けて。


 ……まあ、良いか。


 俺は、レイが空けた右側に転び、比較的に直ぐに寝た。


 天の声

 勿論、レイの狸寝入りでライがベッドに上がった時は、一気にレイの心拍数も上がったが、当然、ライからは何も無くライは寝た。

 しばらく心拍数が上がったままのレイは眠れなかったのだが、今日の所は色々と諦めたレイは、寝る前に乙女な悪戯をライにした後に寝たのだ。

 ライは寝ていた為に、レイからの乙女な悪戯に気付いていない。


 翌日、上機嫌なレイをライは見るのだが、理由は分からないままだった。



 ライside


「はい、ソニア」


 ソニア達と朝食を済ますと、ソニア達をダイニングに呼んだ。

 因みに、朝番担当は、既に喫茶店に行き働いている。


 俺はマジックバッグに昨日仕舞った装備品をソニアの前に出す。


「宝飾品を使っていませんが、洗練された印象を持つ装備品ですわね」

「実戦で使う装備品とは、本来はこういったのが好ましいんだ」

「そうなんですの!」

「ああ。向かう場所に合わせた装備品が無理なら、平均値が高水準の装備品にするのが理想だな」

「……なる程。つまり、私はダンジョンに行くだけだから、平均値が高水準の装備品で行くのが良いのですね?」

「そういう事だな」


 だから、ソニアに渡す装備品「聖女のローブ(仮)」は、兎に角、状態異常に耐性を与える様にした。

 睡眠や麻痺に、火傷や凍傷に、石化や混乱に、盲目や魅了等だ。


「ソニア、自分自身が危ないと感じたら杖に魔力を流して欲しい。そうすれば、ソニアを包む結界が展開するから」

「わ、分かったですわ」


 こんな風に、渡す装備品は全てソニアを護る内容にした。


「私、てっきり街の武器屋とか防具屋を呼ぶのかと思ったわ」

「俺達は、何度もダンジョンに行っていたから、こういう装備品を沢山持っているんだ」

「そうですの!」


 因みに、ソニアは王女だから「自分から買いに行く」という発想は出難でにくいのは当然だ。


 さて、ダンジョンに行く事になり、ソニア達を馬車に乗せ出発した。

 勿論、レイダにも効果内容は一緒で、外見だけはソニアよりも2段階下の装備品を渡してある。


 トーヤのダンジョンに到着した俺達はレイ達にソニア達を先に行かせ、俺は黒帝馬ブラックスターを返還して馬車を「箱」に仕舞うと、レイ達に追い付く。


「もう終わりましたの?」

「ああ」


 ソニアには、馬車にちょっと良いダンジョン産の結界石を仕掛けるから先に行く様に言ってある。

 勿論、嘘だがな。


「さて、リンにガイにディアナ。ソニア達の護衛を頼むな」

「お任せください、ライ様」

「ニャー」

「任せな」

「ピィー(頑張るー)」

「任せてくれ」

「コーン」


 前衛はレイとサリアで、中衛にリン達とソニア達に解説の俺で、後衛をキサラだ。

 後衛と言っても、バックアタック用だ。

 それに、初心者用ダンジョンだから、前衛はサリアだけでも過剰戦力だが、まあ仕方無い。


「此処がダンジョンですのね!」

「ソニア、このダンジョンは、他のダンジョンと比べて珍しいダンジョンなんだ」

「何処が珍しいですの?」

「先ず、第1階層は、薬草が採れる」

「薬草ですの?」

「ああ。そして、この階層で生きて居られるのは、戦う力が無かったり戦う力が低い弱者だけなんだ。

 もし、戦う力が有る者が薬草を採取しようとしたり、弱者から薬草を奪おうとすると、何処からか現れるモンスターにある程度に痛め付けられて、出入り口近くに強制的に移動させられる。

 それでも、更に強行すれば、またモンスターが現れて、あの角の穴に放り込まれる。そして、放り込まれた者は、未だに誰も帰っていない」

「す、凄い階層で、ですわ」

「大丈夫だ。行かなければ害は無いから」

「そ、そうですわよね」

「まあ、ソニアなら大丈夫かもしれないから行ってみるか?」

「遠慮しますわ!」

「分かった。じゃあ、次の階層に行こう」


 次の階層に移動した俺達は、ソニア達にダンジョンでの立ち廻り方とか注意事項とかを教えながら、ソニアに戦い方を教えた。

 それと、ダンジョン行きを了承した理由の1つに、ダンジョンならモンスターとの戦闘終了後に「グロ」が無いからだ。


 たまに、他の冒険者達に出会うが、直ぐに「貴族様のダンジョン観光」だと気付いて、目線を向けない様にしていた。

 まあ、基本的には貴族に関わらないほうが平民からみたら圧倒的な安全策だもんな。

 俺達の布陣が正に、ソレだからだ。


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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