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……選んだ奴、馬鹿か!

まあ、あるあるですね。

 誰か居る!


「誰だ? ……ソフィア王女殿下!?」

「待ってたわ。ライザック様にレイサリア様」

「え?」

「屋敷の者達には怒らないで欲しいですわ。

 私がお願いしたのですわ」


 良く見れば、後ろに立っていた1人はアデリナだった。

 もう1人は多分、専属侍女とかだろう。

 あれ?

 専属侍女が、俺を睨んでないか?


「分かりました。ご理由を聞いても?」

「勿論、話しますわ。それと、公式の場でも無いから敬語は無しですわ」

「……分かった」

「それで良いですわ。それで……」


 さて、手紙の到着予定日を無視した早過ぎる到着には、笑えない理由だった。

 どうやら、政治的な理由でソフィア王女殿下……ソフィアで良いか。

 ソフィアは、命を狙われているらしい。

 既に、何度か毒殺や暗殺されかけたみたいで、緊急避難先として俺の所が選ばれたみたいで、強さだけなら王国でもトップクラスで、冒険者としても、他国でガレフ大盗賊団を潰した実績が有る。

 それに、現役では無いにしても、Sランク冒険者の「雷翔姫サラ」が居る。

 防衛力だけなら、王都の王宮以外なら、此処が1番安全だと言える。

 因みに、手紙の到着予定日は「餌」で、喰い付いた連中から黒幕を吐かせる為みたいだ。

 だから、護衛は偽物で奴隷で固め、ソフィア王女殿下役と侍女は化けた執政官とその補佐らしい。

 まあ、王女や侍女を本物にしたら、万が一が有った時の損失は大きいもんな。

 後、やっぱり俺を睨んだ女性はソフィアの専属侍女のレイダだった。

 でも、何故、俺を睨むんだ?


 ……ソフィア達の服が町娘風なのは、その為だったのか。


「さて、ライ」


 俺の呼び名をライザック様からライに変わった。


「何だ、ソニア」


 ソフィアも呼び名を愛称の「ソニア」に変更になった。


「明日からの予定ですが、ダンジョンに行きたいですわ!」

「ダンジョン?」

「ええ。来年には学園に通う事になりますが、その前にダンジョンに行ってみたいのですわ。

 王族の身で、しかも王女の身分ではダンジョンに行く事は叶いませんが、今なら行けますわ!」

「国王陛下には?」

「勿論、許可を頂いていますわ。ライと一緒ならという条件ですわ」


 ……ああ。だからレイダは俺を睨んだのか。


「分かった」

「流石は、ライですわね」

「本当に行くの、ソニア」

「今、言った通りですわ、レイ」


 勿論、レイの呼び名も変更になった。


「万が一だって有るのよ?」

「そうです! ダンジョンに行くなんて危険です、ソフィア様!」

「だから、ライと行くのですわ!」

「どういう事です?」

「ライ達は、他国だけど、ダンジョンを50階層までを何度も周回したのですわ」

「え、そんな馬鹿な!?」

「そんな事が出来る程の実力者なのですわ」

「……分かりました、ソフィア様」

「それなら、装備とかの準備は?」

「勿論、完璧ですわ」

「それなら、見せて」

「レイダ」

「はい、ソフィア様」


 そう言うと、レイダのマジックポーチからソニアの装備品を出したのだが……


「これを装備するのか?」

「ええ、そうですわ」


 誰が、この装備品を選んだのか問い質(ただ)して、小1時間程正座説教したいわ!

 内容が、見た目重視の防御力が「紙」な宝飾品メインな防具に、宝飾がメインの短剣。

 同じく見た目重視の宝飾がメインの杖。


 ……選んだ奴、馬鹿か!


 何、この「私を攫(さら)って」アピールな装備品は!


「因みに、この装備品は誰が選んだ?」

「防衛大臣ですわ」

「……レイダ」


 俺は、ソニアからかなり離れると、王女殿下(・・・・)の専属侍女(・・・・)レイダを呼んだ。


「何でしょうか?」

「ソニアが言った事は本当か?」

「はい。正確には防衛大臣が推薦した近衛騎士の副団長ですが何か?」

「はっきり言って、この装備品は目立ち過ぎる上に、実戦に使う意味でも、この装備品は3流以下だ」

「そんな!?」

「つまり、その副団長や防衛大臣はソフィア王女殿下の暗殺に関わっている可能性がある」

「……分かりました」

「当然、ソニアには言わない様にな」

「分かっています」


 俺とレイダが戻るとソニアが聞いてきた。


「何を話していたのですの?」

「この装備品は、ダンジョンには向かないから、俺達が用意しても良いか、聞いていたんだ」

「本当ですか、レイダ」

「はい、ソフィア様」

「分かりましたわ。それなら、明日揃えるのですわ」

「話は以上か?」

「そうね。今日の所は以上ですわ」

「分かった」


 因みに、ソニアが領主館から我が屋敷に泊まる事を推薦したのはアデリナだ。


 ……グッジョブだ、アデリナ。


 アデリナとすれ違う時に「良くやった」と本人しか聞こえない声量で言った。

 アデリナの笑顔の「ありがとうございます」は気分が良かったな。


 正直、普通に考えたら領主館の方が防御力が高く見えるけど、誰が裏切るのか分からないし、我が屋敷なら、最初からシバァザード王国とは無関係な人しかいないし、何よりも俺達やサラが居る。


 さて、あれから夕食にお風呂を済ませると、レイ達やローラ達やソニア達に明日から屋敷の管理の一部をやって貰うメイドが3人来ると伝える。

 それから、お休みの挨拶をして別れると俺は自室に入り、我がダンジョンの司令室に転移し、配下作製で人化スキル持ちのメイドを3人造り、明日からの屋敷内の防衛を命令した。

 後、ソニアの武具を作製してマジックバッグに仕舞い、司令室から転移で帰ると、ちょうどレイが部屋に来た。


「どうぞ」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。


追加された3人のメイドの本性ですが、1人は「エルダースライム」で、1人は「デュラハンジェネラル」で、最後の1人が「ハイエルフ」です。

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