何、余所見してやがる!
あのレジェンドの数少ない主役をやった作品のアニメのOPです。
アデリナに出向かれた後は、先ずは我が屋敷に帰り旅の疲れを癒やす事にした。
まあ、俺は自室に入ると、我がダンジョンに転移して女冒険者風の人化スキル持ちのダンジョンモンスターを2体を造り、我が屋敷の外周の警備をさり気なくさせた。
勿論、強さはAランク冒険者並みだ。
翌日は、獣人族13人はサラに教育を任せる事にしたのだが、正直、サラはする事が無くて暇を持て余していたみたいだからなぁ。
ちょうど良いだろう。
それで、新しい奴隷令嬢達はローラに任せた。
因みにだが、元第11皇女の名前は「オフェリア」となった。
これで、カツカツだった週休二日制のローテーションに余裕が出来る筈だ。
ユイラは、領主館に行って料理の勉強だ。
次は……と考えていると、アデリナが屋敷に来た。
「ライ様。王都から手紙が届いております」
内容は、ソフィア=アロン=シバァザード王女殿下が我がアルファロードの視察に来るみたいだ。
まあ、視察は建前だろう。
何をしに来る事やら……
そして、到着予定日は10日後か。
早いな……
「アデリナ」
「はい、ライ様」
「10日後に、ソフィア王女殿下が視察に来られるから準備する様に」
「イエス、マイロード」
アデリナは、そう言って領主館に帰っていった。
とりあえずは、食堂が何処まで出来ているか確かめに行くか。
そんな訳で、俺、キサラ、レイ、サリア、リン、クロで向かった。
ガイは、ダンジョンの鍛冶場に向かった。
ディアナは、ダンジョンの鍛錬場に向かった。
リゼ達が働く予定の店舗兼住宅は順調に進んでいるみたいで安心した。
大工達に、大銀貨1枚渡して「頑張れよ!」と言って後にした。
次に俺達は、普通に散策を始めた。
「する事が無いと、以外と悩むもんだな」
「そうだね」
「のじゃ」
「ライ様、領主のお仕ご……」
「リン!」
「はい、ライ様」
「あの店に行ってみないか?」
「……」
「リンさん?」
「……はぁ。分かりました、ライ様」
いいじゃん、別に!
俺、最初は捨て子よ!
しかも、前世は一般家庭だよ!
それが、将来的には領主確定だよ!
と、心の中で愚痴りながら、先程言った店である甘味処に入り、適当に注文する。
……因みに、リンは分かってて1番高いヤツを注文していた。
糖分を取った俺達は、散策を再開し、普段なら真っ直ぐ行く交差点を左に曲がった。
「1つ道を変えただけでも、結構違うのね」
「そうだな、レイ」
レイ達と店の中を見てたりしていると、人集りが出来ていて野次馬を混ざると、ある意味で絶望を味わい、レイ達に指されて笑われた。
「いい加減にしてください!」
「良いから付き合えよ」
「嫌です」
商家とかの娘を、その他大勢に分類されるチンピラ3人が強引にナンパしていた。
「良いのかな?」
「何よ!」
「オレ達は、この街の領主の知り合いだぜ」
「……!」
「分かるよなぁ?」
……このまま放置したら、俺、知らない所で陰口言われて、後ろ指を指されるのか?
後ろ指を指されるのは、おニャン娘なクラブの少女達だけで充分だ!
因みに、レイ達は俺を指して笑っていた。
「ちょっと待てよ」
「何だぁ?」
「ガキは引っ込んでいろ!」
「そうだぜ!」
「貴方には関係無いわ!」
「そういう訳にはいかないんでな。お前ら、領主の知り合いっていうのは本当か?」
「ああ、本当だぜ」
「そうか。因みに領主の名前は?」
「ガキ、知らねぇのか?」
「アークレイド公爵様だ!」
俺達やサリアやクロまで、レイを見る。
レイは、高速で顔を左右に振った。
レイの否定で、ギルティ確定!
「貴族様の名前を無断で使うのは重罪だぞ」
「ああん! オレ達がウソを言っていると?」
「そうだ」
「証拠は有んのかぁ、ガキ!」
「証拠は有るが……」
レイを見ると、手を胸の前で合わせ、必死に俺を拝んでいた。
「何、余所見してやがる!」
「……面倒臭いから、もう良いや」
「は……ぐはぁ」
「がはぁっ」
「ぎばぁっ」
一瞬で、チンピラとの距離を縮め、神速腹パン3連で沈めた。
そして、助けられた形になった少女が、俺に近付き言った。
「馬鹿!」
「「「「「「「「へ!!!」」」」」」」」
野次馬がユニゾンした。
「もし、本当にアークレイド公爵様の知り合いだったらどうするの!」
「全く問題無い」
「何言っているのよ、公爵様よ! 公爵様!」
「大丈夫」
「大丈夫、じゃない!」
「まあまあ。とりあえず、このチンピラを詰所に持っていくから」
「私も付いて行くわ」
「別に……」
「私が、しっかり証言してあげるわ!」
「……分かった」
この気が強い少女と一緒に詰所にチンピラ3人を運んだ。
「少女を強引にナンパして、拉致しようとしたクズを持って来た」
「彼が言っている事は本当よ」
「彼女は?」
「チンピラのナンパの被害者」
「……なる程ね。君の身分証を」
「はい」
彼女には見えない様に、衛兵に貴族としての身分証を見せる。
「失礼しました!……」
何か言おうとしたけど、俺が人差し指を口に当て「シー」をして、アークレイド女公爵の名前を使った事を説明した。
「畏まりました! こいつら3人にしっかりお灸をしておきます。そして、法に則り処理します!」
「よろしく」
必要な手続きを済ませ、詰所を後にすると、少女は言った。
「きちんとお礼がしたいから、付いて来て」
「分かった」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




