凄い盛り上がりだな、レイ!
そう言えば、まだ獣人族が……
オークション開催日
「レディース! アンド! ジェントルメン!
これより、オークションを開催いたします!」
「「「「「「「「「「「「「おお!!!」」」」」」」」」」」」」
このシバァザード王国に於いても3日の間、開催される。
初日は、歴史的工芸品や美術品や骨董品が出品される。
2日目は、商家達や冒険者達が武具等やモンスター等を出品される。
3日目に、オークション最大の盛り上がりを見せる奴隷が出品される。
初日に出品された骨董品とかにはあまり興味が無いから俺は雰囲気を見に来たみたいな感じで終わった。
2日目は、俺が出品したユニコーンを素材に使う霊薬と貴重で希少なモンスターだが、霊薬は10個出して1人1つまでにして、錬金術が出来ない様にした。
霊薬は大抵の呪い系を打ち消すから上位貴族がこぞってムキになって競売っていた。
合計で白金貨847枚になった。
次に、貴重で希少なモンスターとは、発見の難易度はSランクで討伐難易度はEランクの「ブラックジュエルリザード」と言って、トカゲのモンスターなのだが、大きさが最大で15cmで、背中に「黒煌玉」と言う黒い宝石を生やしているのだが、この「黒煌玉」が、この世界で最も美しい「黒」と讃えられている訳だ。
当然、御婦人方や御令嬢方は目の色を変えて競売って来た。
まあ、2つ手に入れて、品質も悪く小さい方を出品したんだけど、それでも凄い盛り上がりを見せていた。
「凄い盛り上がりだな、レイ!」
「そ、そうね」
「金貨28000枚」
「他に居られませんか? ……では、番号6番が金貨28000枚で落札されました!」
「「「「「「「「「「「おおー!!!」」」」」」」」」」」
パチパチパチパチパチパチパチ
「レイ! 金貨28000枚だってよ」
「わ、分かったから。もういいから!」
実は、品質も高くて大きい方のブラックジュエルリザードの「黒煌玉」は、今、レイがネックレスとしてドレスの中に下げていたりする。
因みに、オークション参加者は全員が仮面を着けている。
これで、合計が白金貨1127枚になった。
まあ、主催者側が幾らか仲介料を引くけどな。
そして、オークション3日目を迎えた。
「紳士、淑女の皆様、いよいよ最終日です!
後悔が無い様にお願いいたします
……では、オークション最終日です!」
「「「「「「「「「「「おおーーー!!!」」」」」」」」」」」
奴隷の出る順番は、犯罪奴隷(男)、犯罪奴隷(女)、借金奴隷(男)、借金奴隷(女)、特殊奴隷(男)、特殊奴隷(女)となる。
……しかし、俺は思うんだが、国を1つ挟んで、約1年以内に2か国で開催して、良くこれだけの奴隷が揃うよな。
それに、あの馬鹿共が掴んだ情報が本当なら特殊奴隷に「王女」が出品されるんだろ?
……まあ、国といっても大中小と規模が違うから一概には言えないだろうけどな。
「ライ」
「おっと!」
「次は、とある国で近衛騎士団長を務めていた女性で、戦争で右腕を欠損して捕虜になりましたが、仕えていた敗戦国が釈放金を払わなかった為に犯罪奴隷になりました。そんな女性を金貨20枚から!」
「金貨30枚」
「金貨40枚」
「金貨50枚」
「金貨……」
右腕欠損とはいえ、近衛騎士団長にまでなり、更に見栄えも良い為、どんどんと値が上がっていった。
「金貨100枚」
「金貨200枚だ!」
「ライ?」
「なんかさ。あの誇りを失っていない顔と姿勢を見てたら欲しくなった」
「……確かに。良いわよ、買っても」
「ありがとう、レイ」
レイと話している間に更に値が上がっている。
「金貨400枚」
「金貨500枚だ!」
「金貨600枚」
「金貨900枚だ!」
「……」
「他に居られませんか? ……では、番号11番が金貨900枚で落札されました!」
「「「「「「「「「「「おおー!!!」」」」」」」」」」」
パチパチパチパチパチパチパチ
因みに、この11番が俺の番号なんだけど、ブラックジュエルリザードを出したら、主催者側の担当者が渡したのが、この番号なんだ。
多分、一桁が古参枠だと考えると、この11番は一般枠トップじゃね!?
……考えるのは止めよう。
「はい、ライ」
「何、この番号が書いてある木札は?」
「それが引き換え券だって。私が代わりに受け取ったわよ」
「ありがとう、レイ」
「どういたしまして」
レイと会話していると、借金奴隷(男)が終わっていて、次の借金奴隷(女)が始まっていた。
「……次の借金奴隷ですが、狼人族の少女です。文字が読めないのを良い事に騙され借金を肩代わりさせられました。
そんな少女を金貨10枚から!」
「金貨12枚」
「金貨15枚」
「金貨18枚」
「金貨……」
……う~ん、モフモフかぁ。
「ライ、お願い」
「分かった」
ヨッシャー!
婚約者公認でモフれるぞ!
「金貨30枚だ!」
「金貨32枚」
「金貨40枚だ!」
「他に居られませんか? ……では、番号11番が金貨40枚で落札されました!」
「「「「「「「「「「「おおー!!!」」」」」」」」」」」
パチパチパチパチパチパチパチ
「次は、猫人族の少女です。しかも、先程の狼人族の少女と同じ理由です。
そんな少女を金貨10枚から!」
「金貨12枚」
「金貨16枚」
「金貨21枚」
「金貨……」
「ライ、ね」
「分かった」
金貨42枚で落札した!
その後も、狐人族の少女に金貨45枚で、兎人族の少女を金貨48枚で、連続で落札した。
多分、同じ故郷か冒険者パーティーじゃね。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




