俺達は狩られる側では無く、狩る側だと。
視点変更を多用しています。
「ライ……」
「村の外れで話そう」
俺達は、オークの被害を受けている畑を見に行き、その後、仲間達と相談すると行って村の外れに移動した。
「ライ様、怪しいです」
「そうだな。見た全ての畑が枯れかけていて不自然だ」
「ピィー(そうだよ)」
「アタイもそう思う」
ほんのちょっと前まで農村で暮らしていたガイ達が言っているから、ほぼ「黒」だな。
「さて、色々と違和感や不自然が有るという事で、この村は怪しいとなる。つまり、オークの依頼も裏が有ると見て良いだろうな」
「そうだよね」
「それならば、どうされますか、ライ様」
「とりあえず、寝る場所は馬車でする、という事にして炙り出そう」
「分かったぜ」
「賛成だよ」
こうして、俺は村長に被害が有った畑の近くで夜通しでオークを狩ると伝えた。
その日の夕食を若い村人に誘われたが断ると、舌打ちされた。
……やはり、怪しい。
???side
「チッ。ダメだったか」
「どうしやすか?」
「折角の依頼で、食べ頃が来たんだ。美味しく頂くとしようぜ」
「へい、村長」
「もう、その呼び名は要らんな」
「へい、カシラ」
「それじゃあ、夜中に行くから他のやつらにも伝えておけ」
「へい!」
「くく。罠とは知らずにマヌケな奴らだ。
飽きるまで楽しく頂くとしよう」
ライside
「やっぱり『黒』だったな」
俺は幻獣召喚で諜報活動に向いている召喚獣を召喚してみたが、盗賊が村を支配しているみたいだな。
つまりは、既に犠牲者を片付けた後という事になる。
……クソが!
「ライ」
「……ふう。分かっているよ、レイ」
「それで、どうするのじゃ?」
「一応、向こうが行動するのを待とう」
「分かりました、ライ様」
「分かったぜ」
「ピィー(分かったよ)」
「分かったわ」
???side
「どうだ?」
「へい。奴らは、交代で張っているみたいで、今はリーダーらしきガキと黒髪の娘の2人です」
「そうか。それなら、オレ様がガキを殺るから、その隙きに娘共を捕らえろ」
「「「「「「「へい」」」」」」」
「……死ね!」
ライside
既に探知系で奴らの行動は把握済みだ。
奴らには、きちんと教えてやらないとな。
俺達が狩られる側で無く、狩る側だと。
……来る。
「……死ね!」
「バ~カ」
「何!? ……ぐはぁ!」
俺は背後から来た奴の剣を躱して振り向き左拳を鳩尾に叩き込む。
「全て生かして捕らえろ!」
「分かっているのじゃ!」
「任せて!」
「ワン!」
「お任せください、ライ様!」
「ニャー!」
「大丈夫だ!」
「ピィー!(やるぞー!)」
「任せな!」
「コーン!」
とりあえず、村の野郎共は全て捕らえた。
全ての野郎共を捕らえた頃に、村長宅に居た女性が俺達の前に来て、捕らえた野郎共を見ると言った。
「ありがとうございます!」
「この村に何が有った?」
「はい。実は……」
俺の予想通りで、村は盗賊に支配されていて、子供や老人や男性は全て殺され、年頃の女性は全てが「アレ」目的で生かされていたらしい。
そして、奴らは遊び気分でこの女性「リゼ」に依頼を出させて、依頼で来た冒険者達を狩る予定にしていたと話してくれた。
話を聞いた後、リゼに他の女性全員を集めて欲しいとお願いした。
待っている間に、盗賊の野郎共を磔型ゴーレムを作製して磔にした。
「全員集めました」
「さて。ご覧の通り、こいつらを動けない様にしてある。そして、槍と短剣を用意したから復讐をしたい人はどうぞ。因みに……」
俺は用意した短剣を盗賊の腹に刺す。
「な、何を……ぎゃあ!」
「回復魔法。……ご覧の通りで、俺は回復魔法を使えるから死ななければ大丈夫だ。だから、復讐をしたい人は存分にどうぞ」
そう言うと全員の女性8人が槍や短剣を持って盗賊共に近付く。
そして……
「お父さんの仇!」
「おっ母の仇!」
「お兄の仇!」
「ダンの仇!」
「弟の仇!」
「ケンの仇!」
「両親の仇!」
「赤子の仇ぃ!」
盗賊共の絶叫は、2時間に及んだ。
因果応報で血を大量に失った盗賊共は、翌朝を迎えた今も大人しくしている。
喪った者は取り戻せないが、前を向いて生きる気になったリゼ達に聞いた。
「これからどうする?」
「皆と相談したのですが、この村を出ようと思います。そして、アルファロードの街で頑張ろうと決めました」
「分かった。俺達も出来る限りの協力をする」
「そこまでして頂く訳には……」
「ここまでしたんだ。最後までやらせてくれ」
「……ありがとうございます」
因みに、この村長宅に居たリゼは村長の娘だ。
彼女が、残された女性を纏め上げ指揮を取っている。
村の馬車に残された女性達の家具を載せ、俺が出した2台目に彼女達を乗せる。
因みに、下働きとしてまだ幼い少女達が、4人居たのは驚いた。
3台目に村の共有財産の家畜を乗せている。
もう、村には換金出来る物は無い。
4台目に、こんな事も有ろうかと護送用の馬車を出して盗賊共を乗せた。
因みに、この護送用の馬車は座れない様に剣山みたいに突起物を敷き詰めてある。
盗賊共はギャアギャア言っているが、街に到着した時に回復魔法を掛ければ問題無い。
馬車で1日半掛かる道中で、夕食の為に休憩を取った時に盗賊共がまたギャアギャア言って来たから水汲み用のバケツを複数用意してリゼ達に渡した。
リゼ達は直ぐに意味を理解して俺達の前に並んで、俺達は水魔法でバケツを水で満たすと、リゼ達はそのバケツの水を盗賊共にぶっ掛けた。
「お前達クズには、これで充分よ!」
「ぶはっ! 巫山戯るな!」
「黙れ!」
「ぶはっ!」
水責めは1時間ぐらい続いた後、スッキリした顔でお腹を空かした彼女達が、俺達が用意した夕食を満腹まで食べた。
その夜も、盗賊共の馬車にも結界を張りモンスターに襲われない様にしたが、襲われない「だけ」の結界にしたから、モンスターに喰われる恐怖に一晩中晒される事になった。
俺達の方は、強力な結界を張った上に、見えない聞こえない匂わない様にしてあるから快眠だった。
夜明け直前に俺達は起きて彼女達が眠っている間にモンスターを一掃した後、周りを綺麗にして、起きた彼女達と朝食を取り、アルファロードを目指して昼頃に到着した。
序でに、リゼ達に寝ている間に完全回復を掛けたから、盗賊の野郎共に汚される前に身体を戻しておいた。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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