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ライの勝利なのじゃー! 

何故か、こうなりました。

 ライside


「行くぞ!」

「来い!」

風刃爆風砲ブレイドエアロキャノン!」


 この魔法は、風の刃で相手を切り刻みながらぶっ飛ばす。


「……なる程。距離を開けたか」

「まあな」


 ……やっぱり第6位階魔法程度じゃあ、ダメージにもならないか。


「キサラ」

「のじゃ」


 キサラも、現段階の本当の姿になる。


「……ほぉ。中々の美しさだな」

「やらんぞ」

「分かっている。さて、本格的に行くぞ」

「キサラ」

「任せるのじゃ!」


 俺が準備するあいだをキサラが壁役タンクをやる。


「最初から全開で行く! 身体強化上昇フィジカルブーストアップ10倍! 魔力強化上昇マジカルブーストアップ! 五感強化上昇フィフスセンスブーストアップ!」

「ええい! 邪魔だ!」

「キサラ」

「分かったのじゃ」


 俺のキサラを呼ぶ声で、魔王ライザーから離れるキサラ。


雷霆鎚トールハンマー!」

「何! がぁ……」

「まだまだ! 紅蓮不死鳥クリムゾンフェニックス!」

「なっ……ぎぃあ……」

凍結暴嵐ダウンバースト!」

「……」

「キサラ!」

「のじゃ!」


 そして、水平に伸ばした左手には一振りの紅い刀を握り締める。


「まだまだ、この程度では死なんぞ!」

「だろう、な! 破っ!」

「くっ……」


 俺は紅い刀を連撃で繰り出す。

 しばらく近接戦を繰り広げたが、覚醒魔王ライザーの方が先に痺れを切らした。


「……覚悟するが良い! 本当の全力の姿で相手をしてやろう!」


 覚醒魔王ライザーは、俺から距離を取り魔力を開放すると、次第に姿が人型から異形へと変わっていった。


「……待たせたな」


 水牛の様な角を生やし、アイススケートのエッジを2m近く伸ばしたみたいな剣を両腕の手甲に付けた戸愚○弟100%が俺の前に立っていた。

 後、恐竜系の棘付き尻尾が生えている。

 イメージとしてはそんな感じだ。

 まあ、武器攻撃とパワー型特化って所か。


「やり過ぎるかもしれんな」

「ぐっ……」


 速い!


「まだまだ!」

「ぐ、がはぁ……」

「ぎぃ……がっ……ぐはぁっ……」


 魔王ライザーの腹パンからの蹴りがキサラを吹き飛ばし、俺の前に立つと魔王ライザーの両拳が、俺の顔面や腹に幾度も突き刺さってきた。


「所詮は人族よ。多少は強くなれても、覚醒した魔王の前では敵ではない! 死ね!」

「ライーーー!」


 レイの叫びが聞こえる中、魔王ライザーの右腕の剣が俺の左肩に振り降ろされたが、俺の左肩に当たった瞬間、魔王ライザーの剣は砕けた。


「何ぃ!」

「俺は一言も自分が人族だと言ってないぞ」

「どういう事だ!」

「俺も魔王だという事だ!」


 俺も魔力を開放すると、額のバンダナは破け、その額から黄金の鬼角がその姿を現す。


「ば、化け物め!」

「お前以上の、な!」

「くばぁあああ……」


 俺は、右前蹴りを鳩尾みぞおちに入れ、ぶっ飛ばし追い付くと言った。


「切り札は先に見せるモンじゃない。見せるなら、更に奥の手を用意しないとな。じゃあ死ね」

「く、クソがぁ……」


 俺は、覚醒魔王ライザーに乱舞斬りをして首を斬る事で終わらせた。


 俺は力を収めると、キサラの勝鬨かちどきの声が響いた。


「ライの勝利なのじゃー!」


 戦いが終わった後、俺は覚醒魔王ライザーの遺体と一緒に、魔王2人の遺体も纏めて俺が「箱」に仕舞った。


 ……何故か、ラグナは大人しくなり、ウルカとサキは俺に対して怯えていた。


 まあ、覚醒魔王を単独で大した怪我を負う事なく倒したから、仕方無いかもな。

 そして、レイ達が俺の側に来た。


「ライ……」

「レイの無理なお願いも、やれば出来るもんだな」

「……バカ」


 笑顔でそう言うと、レイが頬を赤らめた。


「けっ! 夢ノートのヒーローオタクが!」


 ……ガイも、結構古いネタを知っているな。


 その後、トーヤの宣言通りに新しい扉が出現して、扉を開けトーヤの居る所に出た。


「ありがとうございます!」


 この後は、俺達の慰労会よりもダンジョンの再生を先にやらせた。

 それが終わると、俺はレイ達にウルカ達と女子会をしてこいと言って距離を取った。

 何故なら……


『トーヤ、フルネームは?』

『日本語!?』

『俺もガイも異世界転生組だ』

『……それで、DPダンジョンポイントの事も知っていたのですね』

『ああ。それでお礼なんだが、俺達がダンジョンマスターに成れるか?』

『……成れます』

『リスクやデメリットは?』

『ラノベ程は厳しくないですが、ダンジョン・コアを破壊されるか、他者にマスターの上書きされると死にます。

 後、ダンジョンマスターに成れても、ある一定以上にダンジョンが育たないとダンジョンの外に出れません。

 それと、ダンジョンマスターを支配するグランド・ダンジョン・マスターみたいな存在や神は居ません』

『なる程』

『後は、特に生死や魂的な制約は有りませんから、メリットとかは、ダンジョンマスターになってからのお楽しみにしてください』

『不老不死や不死身にならないんだな?』

『はい。ですが、条件が揃えば、仲間も含めてある程度は可能です』

『トーヤ』

『はい』

『ダンジョンマスターは、引っ越しが出来るのか?』

『出来ます』

『良し!』


 結果、トーヤから「ダンジョンの種」を貰った。

 この種に自身の魔力を込めた後に地面に置くと、そこがダンジョンになるらしい。

 後、通常は一定以上のダンジョンに育つのは早くて3年との事だが、俺達には秘策が有る!

 ラピスとラグナだ!

 この2人は、かなりDPダンジョンポイントを稼ぐのだからな。

 まあ、既にトーヤも確認済みの戦闘証明済コンバット・ブルーフなのだ。


 それと、ラピスに聞いたが、確かに冒険は楽しいが生まれが皇族ひきこもりな為にアウトドアはちょっと……が本音らしい。

 それに、レイから聞いたが、ラピスが魔王を1人で軽く倒したと。

 それはそれで切り札的な意味では頼もしいが、ラピス、壁役タンクの技術を1つも修得してないんだよなぁ。

 暴風竜ヴェ○ドラさんでさえ、色々と覚えて使えているのに……


 そういう訳で、あの2人には引き籠もって貰おうと思っている。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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