レイside
ほぼ、ライのフォローが見込めない戦い……だったのですが。
総合評価100ポイントです。
ありがとうございます!
レイside
「相手は覚醒前だけど魔王よ! 油断せずに堅実に戦うわよ!」
「ワン!」
「当然です」
「ニャー!」
「であります!」
「壁役は任せろ!」
「ピィー!(サナも頑張るよー!)」
「敵は殺す!」
「コン!」
「ラピスは気合入っているし、久しぶりに身体を動かすか」
「それなら、ラピスとラグナは、あっちの魔王をお願いするわ」
「分かったであります」
「分かった」
「作戦は終わったかしら?」
「ええ。待って頂いて感謝するわ」
「構わないわ。どうせ、此処で死ぬのだから、少しぐらい待つわよ」
「……始めるわよ」
「ガイ!」
「おう!」
先ずはサナが火魔法を放ち注意を反らしながら、ガイが、魔王トリーアに向って大盾を構えながら突っ込んで行く。
「おらぁ!」
ガイが、シールドバッシュして魔王トリーアを吹き飛ばしてライから離れる。
同時に魔王トリーアにダメージが与えられたらラッキーね。
「結構離れたわね」
……ダメかぁ。
さあ、気を取り直してやるわよ!
「ガイ!」
「任せろ!」
「また貴方~」
「私も居るわよ!」
ガイが、大盾を使い魔王トリーアの注意を引きながらディアナがガイに続く。
ディアナは両手両足に炎を纏いながら攻撃を繰り出していく。
「はっ!」
「ふっ」
「せい!」
「ごふっ」
「ぎっ!」
「あら? 軽く撫でただけよ」
「まだまだぁ!」
ディアナが左正拳を放つと、魔王トリーアは顔面に向って来る拳を左に避けると、ディアナの右正拳が魔王トリーアの腹に突き刺さる……が、足が止まったディアナに同じ様に魔王トリーアがディアナの腹に一撃を入れられた。
そして、私は魔王トリーアの一瞬の隙きを突き、烈光槍の遠距離攻撃でダメージを稼ぐ。
私達は、数分後にチャンスが生まれた事で、一気に攻撃を繰り返して畳み掛けたわ。
「がっ……ぎぃ……ぐふぅ……」
そして、リンは静かに魔王トリーアの死角に廻り込み、必殺の一撃を狙う。
「がぁああ……」
リンの死角からの一撃は確実に魔王トリーアの右肩を殺したわ!
「くっ……」
「更に、畳み掛けるわよ!」
魔王トリーアが私の声に意識を向けた瞬間に、リンは再び死角から一撃を入れて、右膝を裏側から殺した。
「ぎぃあああ……」
「今よ! サリア!」
「ワン!」
サリアの補助でまだ1本しか出せないのを3本に増やす。
「烈光槍三連!」
「なっ!? ぎっ……」
「クロ!」
「ニャー!」
同じ様にリンもクロの補助で3本に増やす。
「漆黒槍三連!」
「がぁ……」
「サナ!」
「ピィー!(サナ、頑張るー!)」
ガイもまた、サナの補助で3本に増やす。
「水晶槍三連!」
「ぐはっ……」
「セレス!」
「コン!」
そして、同じ属性同士だから相乗効果が凄い!
セレスが、ディアナの火属性魔法の攻撃力を2.5倍にする。
「喰らいやがれ! 爆散紅炎陣!」
あの魔法は、対象を炎の結界で閉じ込めて、結界の中に「爆散」の付与をして強化した炎槍を放ち続ける第7位階魔法……
実は、昨日修得したばかり新魔法なんだよね。
「ば……」
覚醒前の魔王なら、この連撃で倒せる筈……
「安心するな、レイ!」
「はっ! そうよ! まだ行くわよ!」
「水晶槍三連!」
「漆黒槍三連!」
「烈光槍三連!」
皆の魔法攻撃が終わっても、戦闘続行の可能性が有るから構えていたけど……
……魔王トリーアは、地に伏したまま動かない。
私は慎重に近寄り氷狼の槍で、魔王トリーアの心臓を背中から刺した。
が、反応無しという事は……
「私達の勝利よ!」
「ワォーン!」
「勝ちました!」
「ニャー!」
「勝ったぜ!」
「ピィー!(勝ったよー!)」
「勝ったわ!」
「コーン!」
私は最後の確認として、言った。
「ガイ」
「おう」
ガイは、地に伏した魔王トリーアをガイが所持しているマジックバッグに仕舞った事で、魔王トリーアの完全なる「死」が決定したわ!
「私達の出る幕は無かったわね」
「はい。私達よりも遥かに彼女達は強いです」
そう言えば、つい癖でやってしまったわ。
「あははは……」
「レイ、まだ終わってないぜ」
「そうだったわ! ラピス! ラグナ!」
私はラピスやラグナの居る筈の方向を見ると、魔王カッセルを椅子代わりにして座っているラピスとラグナが居たわ。
「終わったでありますか?」
「終わったみたいだな」
「……もしかして楽勝?」
「まあな。正直、ラピス1人でも、だな」
「ソウデスカ」
「一応は、ラピスはこいつが、そっちに行かない様に、盾で叩いたら、それだけでぶっ飛んで直ぐに立てないダメージを負っていたぞ。後は、逆にラピスの手加減用の練習相手になっていたな」
「「「「……ソウデスカ」」」」
そして、やっぱり魔王カッセルもガイのマジックバッグに仕舞う事が出来た。
これなら、万が一が起きそうなら、全員で行けば覚醒魔王でも勝機は有るわ!
そして、落ち着いた所で、ライの方を見ると、異形となった魔王ライザーがライに向って凶刃を振り落とす所だった。
「ライーーー!」
???side
「神殿の方から、密告が入った」
「何が有った?」
「新たな魔王が誕生した」
「何処だ?」
「まだ調査中らしい」
「しかし、良い事を聞いた」
「そうだな」
「是非とも、我ら側に来て頂きたいですな」
「そうだな。何か要望が有るなら、連絡を寄越せば都合をつけよう」
「感謝する」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




