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貴様が、ライザックだな?

ちょっと自己紹介がクドいけど、実際もこうだと思うのでスルーして頂けたら幸いです。

 キサラも「現段階」の真の姿を現した。


「……やはりな」

「ライ……」

「ライザック君……」


 因みにキサラはレイ達に見せた頃より少し外見が変わった。

 服がより動き易いデザインになり、防具的な手甲や足甲を装備している。


「綺麗……」

「美しい……」


 リアンベルさんにライナス副団長、キサラへの賛辞ありがとう。


「さあ! 本番はこれからだ!」

「ギャアア!」


 アリシアが吼えると、光槍シャインランスが20本発生して同時に放つ。


「のじゃ!」


 それをキサラは、躱す、弾く、返す、を繰り返し無傷で終わらせ、そのまま跳躍してライダーキックを入れる。


「ギャアー」


 その後も、アーサー殿下も戦闘に加わり、文字通りのタッグ戦となり、アリシアがキサラを足止めしている間に、アーサー殿下が俺に魔法攻撃を仕掛けて、俺が魔法障壁マジックシールドで防いだり、俺が風槍ウィンドランスでアリシアを攻撃した隙きにキサラがアーサー殿下を攻撃したりした。


 ……言い忘れたけど、今は、この練武場も学園の最強決定戦みたいに、怪我は負わずダメージが残る仕様になっている。


 俺が僅かに優勢のままで時間切れになり模擬戦は終了した。


「今日の所はライザックに勝利を譲るが、次は負けん!」

「アーサー殿下、ありがとうございました。

 良い模擬戦でした」

「ふん!」

「ギャア!」


 良い意味で気位が高いままアーサー殿下とアリシアは練武場から退出した。

 因みに、キサラも何時もの姿になっている。


「ライザック君、アーサー殿下との模擬戦は素晴らしかった!」

「流石はライね」


 ……これで帰れたら良かったんだが、運命の神は次のイベントを用意していた。


「さあ、ライ。パーティーに行くわよ!」

「……はぁ!?」


 リアンベルさんに聞くと、今日は王太子妃の誕生日らしく、リアンベルさんは参加するみたいで、道連れで俺も強制参加となった。

 因みに、貴族では無いリンやラピスとガイ達は不参加だ。


 ……と、いう訳で、リアンベルさんは、俺とレイを左右に侍らして両手に花状態で入場した後は、俺達は自由行動になるのだが、王太子も自由行動になると、俺に特攻してサラの現状を吐かせ様としたが、王太子妃の「エリザベス」が、優雅に静かに近寄り王太子に「首トン」をして言った。


「あら、王太子はお酒に酔ったみたいね」


 と言って王太子の足首を握り王太子を引きづりなら退出した。

 その時、全員が思っていただろう。

「「「「エリザベス王太子妃が健在な内は、次代の王国は大丈夫だ!」」」」と。


 5分後に、エリザベス王太子妃が単独で戻って来たが誰もツッコミは無かった。


「お久しぶりです、リアンベル女公爵様」

「お久しぶりです、エリザベス王太子妃」

「初めまして、エリザベス王太子妃殿下。

 ライザック=フォン=アークレイドです」

「お久しぶりです、エリザベス王太子妃」

「貴方がライザック君ね。そして、久しぶりね、レイサリア」


 俺達とエリザベス王太子妃との会話が続く中で、エリザベス王太子妃がネタを俺に振った。


「ライザック君。アーサーに模擬戦で勝ったらしいわね」

「いいえ。勝ったのではなく、勝利を譲って頂いたのです」

「まあ、そう言う事にしておきましょう」


 そう言って、エリザベス王太子妃は、チラッと会場のリアンベル女公爵家用のテーブルに座っているキサラを見た。

 因みに、一緒にリアンベルさんのジュセレのルビーやレイのサリアも同じ場所で大人しくしている。


「ライザック君のジュセレは、召喚の儀から姿は変わらず、僅かに角と牙が生えるぐらいしか変化は無いらしいけど、本当はどうなの?」

「エリザベス王太子妃のお話の通りです」


 やっぱり、情報収集はきちんとやっているか。


「エリザベス王太子妃」

「分かったわ。ライザック君は冒険者でも有るから、これ以上は止めるわ」

「それで、エリザベス王太子妃。私をパーティーにライを同伴で参加させた理由はなんです?」

「それは、ライザック君に娘を紹介したくて呼んだのよ」


 エリザベス王太子妃が、そう言うと視線を王族用のスペースに居た少女に送った。

 気付いた少女、まあ、王女殿下は母親そっくりに優雅に静かに俺達の前に現れた。


「初めまして。リアンベル女公爵様。

 わたくし『ソフィア=アロン=シバァザード』です。エリザベスお母様の三女で今年で11になります」

「初めまして。ソフィア=アロン=シバァザード王女殿下。リアンベル=フォン=アークレイドです」

「そちらの2人を紹介して頂けるかしら?」

「2人共、ご挨拶を」

「初めまして。ソフィア=アロン=シバァザード王女殿下。ライザック=フォン=アークレイドです」

「初めまして。ソフィア=アロン=シバァザード王女殿下。レイサリア=フォン=アークレイドです」

「ライザック様とレイサリア様ですね」


 しばらく穏やかな会話が続いていたが、乱入者が現れた。


 乱入者は第3王子のアレクシースだと、リアンベルさんがこっそり教えてくれた。


「貴様が、ライザックだな?」


 幾ら王族とはいえ、いきなり「貴様」呼びをするとは良い度胸だな。

 特にリアンベルさんの前で、な。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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