俺の冒険は、これからだ!
やっと、プロローグが終わります。
短いですが、次も同時投稿しています。
1つ、忘れてました。
次話は、いつもの今日の午後9時からになります。
そして、俺とレイとの決勝戦が始まった。
周りの予想では、恐らくレイの快勝だろうが、その予想は外れた。
俺の圧勝という形で。
レイはジュセレであるサリアと連係しながら攻める予定だったんだろうが、まるで念話で繋がっているかの様に俺とキサラはレイ達の連係を崩して勝利した。
最後の一撃は、居合の形でのキサラの手刀だった。
補足として、この「最強決定戦」が行われた舞台には特殊な結界が張られていて、物理的な怪我は負わないが、それに対応する苦痛や疲労を受ける様になっている。
さて、この後は表彰式かな、と思っていると外野から乱入者が現れた。
「素晴らしい戦いだった。その褒美に僕自身が相手をしてやろう」
乱入したのは第4王子で、簡単に言えば「異世界恋愛」で「ざまぁ」される「馬鹿王子」だ。
要するに、血統と顔しか自慢出来るモノが無い馬鹿。
顔だけ良い最低男を想像してくれ。
その男がコイツだ。
「おい! 準備しろ!」
仮にも、仮にも、馬鹿は王族に連なる為に渋々嫌嫌に従って準備を始めた。
大切な事だから2度言ったぞ。
15分後に、準備が整った。
この15分だけでも、あの馬鹿は我儘を言いたい放題で、何度、殺意を抱いたか。
「それでは、特別試合を開始します」
審判は、口上を棒読みで言った。
「それでは、試合……開始」
やっぱり棒読みだ。
「僕の華麗な技を喰らえ!」
すると、馬鹿のジュセレが苦痛に顔を歪ませて大火力の魔法を放とうとした。
俺は全てを悟り、アイコンタクトでキサラは足の裏で嫌そうに馬鹿の顔を蹴って気絶させた。
全員の視線が鼻血と涎を垂らした馬鹿に向いた隙きに第6位階魔法に有るジュセレを回復させる魔法を馬鹿のジュセレに使った。
一応、仮にも、一応は仮にも、この馬鹿は王族に連なる為に気絶から回復するのを嫌嫌待った。
そして、気絶から回復すると何をされたか思い出し周りの状況から判断して馬鹿が馬鹿な事を言った。
もう1度言う。
大切な事だから2度言ったぞ。
「よくも王子である僕を攻撃したな! 王子である僕に対しての王族不敬罪で死刑にしてやる!」
流石に、そんな馬鹿な事を認める訳にはいかず、周りは止めに入ったが、馬鹿は喚き散らしていて、更に馬鹿が矛盾する馬鹿な事を言った。
「死刑にした後は、国外追放だー!」
……レイやダリア達友人やリアンベルさん達には悪いが、この馬鹿の言葉に便乗しよう。
リアンベルさん達のお陰で良い生活が出来ていたし、レイやダリア達との学園生活は楽しかった。
でも、同時に刺激に飢えていたのも事実だ。
まあ、リアンベルさんならどうにでもなるだろうけど、迷惑掛ける事になるのも事実だ。
だから……
「分かりました。死刑は嫌なので、国外追放を受け入れます」
「ライ!?」
「またな、レイ。……俺は東に行くよ」
後半は、レイの耳元で俺は囁く。
「ライ!」
観覧席に居たリアンベルさん達に深くお辞儀をして寮の自分の部屋に行き、私物を亜空間収納、別名「箱」に入れ、リアンベルさんに書き置きを残して学園を去った。
書き置きの内容は、関係者全員への謝罪とアークレイド公爵家との養子縁組の破棄願いだ。
「俺の冒険は、これからだ!」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。