表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/139

飼いましょう!

ユニコーンに夢を持っている方、申し訳ありません!

 ユニコーンは、どうやらラピスの正体を本能的に感じ取り、弱肉強食に殉じながらも犬の降参ポーズで命乞いをしていた訳だ。


「どうするの?」

「とりあえず、ある程度近付いたら、レイがユニコーンの角に触れてみてくれ」

「分かったわ」


 ……アッサリとユニコーンの角をゲットした。


 それと、レイがユニコーンに清らかな乙女と認められたのは嬉しかった。


 さて、そのユニコーンはどうなったかと言うと、全力で、「俺」に媚を売っている。

 どうやら、知能とか知性がかなり高いみたいで、俺達の会話から、俺がラピスよりも上位だと判断したみたいだ。

 俺が出す命令で理解出来た事は従った。

 ……説明したら、「チ○チ○」までしたぞ。


 そして、試しにテイムしたら成功しました……


「飼いましょう!」


 何故か、リンが強く推した。

 自分の我儘は滅多に言わないリンからのお願いだから、二つ返事で承諾した。


 勿論、帰ったら……


「ユニコーンが!」

「テイムに成功した!?」

「信じられないわ!」

「アレがユニコーン!?」

「凄い!」


 4番目の可愛い神官系のお姉さん、気持ちは分かるよ。

 今も、ユニコーンは俺に媚を売っているし、「あのユニコーンの定説は何処に行った!」だよな。


 そんな訳で、オマケとして「伝説」のユニコーン本体も手に入れてアリングサスの街に戻る事にした。


「……聞くが、『ソレ』は?」

「テイムに成功した」

「……分かった。冒険者ギルドに行って従魔手続きをする様に」

「分かった」

「次に、年頃の娘に、何故かは分からんが見せてはいけない気持ちにさせる形で、縄で拘束されている連中は?」

「奴隷法の強盗罪を犯した」

「なる程な」


 門番のオジサンは、俺の後ろに居るキサラ達を見て納得していた。

 そして、門番のオジサンは、俺に命令させて、リンに質問して、俺の報告に虚偽が無いか確かめると、俺のギルドカードを受け取り奥に行き、数分後にギルドカードを返した。


「手続きは終了した。野郎共は此方で処理しておく」

「分かった」


 門を抜けた俺達は、冒険者ギルドに行き、報告をしてユニコーンの従魔手続きを済ました。

 ユニコーンには、従魔の証のリボンが付いている。

 お姉さん達も、パーティー解散手続きと、パーティー結成手続きを済ました後は、奴隷商に行き、奴隷の所有権の変更手続きが終わると別れた。


「じゃあな」

「また、何処かで会いましょう」

「元気でね」

「またね」

「今までありがとうございます!」


 一旦、都市リザラルトに帰る事にした俺達は、馬車で帰る途中で、元子爵家の侍女で、現奴隷の「マナリア」の顔と服で隠れていた傷を全て癒やしたら、泣きながら感謝してくれたよ。


 どうやら、彼女が仕えていた子爵家が領地の視察中に、馬車ごと崖から落ちて、運良く助かったのは彼女だけで、遺体を埋葬した後、悲嘆に崩れる前に、フォレストウルフに襲われて、命は助かったけど、全身に酷い傷を負い、助けてくれた教会のシスターを借金から救う為に恩返しで自ら奴隷になったらしい。


 ……ちょっと寄り道して、そのシスターが居る町に行って感動の再会をプレゼントした。

 ついでに、寄付を3枚程した。

 まあ、見た目が「白い」のは我慢して欲しいと言ったら、シスターは、その「白い硬貨」を見て腰を抜かして、レイからツッコミを受けた。


 すると、マナリアが、ガラスのペルソナの彼女達の様に俺を見ていた。


 ちょっとアレだが、都市リザラルトに到着するとローラ達にマナリアを紹介した。

 マナリアは、ローラ達に温かく迎い入れられたから大丈夫だろう。


 ユニコーンは、家の中庭に放し飼いにした。

 一応、家も含めて結界を張り、玄関からとかの入口から入らないと中庭に行けない様にした。


 後は、白鱗竜ホワイトドラゴンだけだな。

 冒険者ギルドで情報を聞くと、都市リザラルトの北西に「ファルモーザ」と言う街があり、その北に白鱗竜ホワイトドラゴンが棲息している山脈が有るらしい。


 3日、マナリアの様子を見た後、俺達は、出発した。

 当日のその夜に、ラピスの人化を解き、ラピスに乗って一気にファルモーザの北にある山脈のふもとに到着した。

 ラピスは、リンに逆らえない為に、俺からリンに、リンからラピスへの指示は、「はい、であります」しかラピスは答えなかった。


 普通に馬車だったら、20日は掛かる距離だったな。


 そして、小休止の後、改めて山脈にラピスに乗って向かうと、山脈に囲まれた大森林が有って、そこの開けた場所に白鱗竜ホワイトドラゴンの群れが居た。

 最初は、白鱗竜ホワイトドラゴンの特性である氷属性で威嚇していたが、ラピスが近付くと、氷属性の威嚇を止め、白鱗竜ホワイトドラゴンが、大の字でうつ伏せになった。

 思わず聞いた。


「その格好の意味は?」

「完全降伏を意味します」

白鱗竜ホワイトドラゴンだけの?」

「いいえ、我らドラゴン族の全てです」


 ……マジか!?


 アレは、かの作品のギャグじゃなかったのか!


「それで、偉大なりし高貴な方に騎乗した貴方様方は何者でしょうか?」

「仲間だ」

「……仲間?」

「ああ。さて、俺達は、白鱗竜ホワイトドラゴンに小さなお願いをしに来た。」

「その小さなお願いとは?」

「誰でも良いから血を少々頂きたい」

「承知しました。私の血で良ければお受けください」

「ありがとう」

「ありがとう?」

「此方はお願いして、それを引き受けてくれた。礼を言うのは当たり前の事だろう」


 こうして、俺達は、最後の品も手に入れた。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ