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おるぁーーー!

あの2人は「漢女おとめ」になりません。(笑)

「……なる程。彼がそうか」

「騎士団に入る気はないか?」

「悪いが、入る気は無い」

「そうか」

「それじゃあ、帰るよ、ラディ」

「ああ、またな、ライザック」

「レイ、待たせた……レイ?」

「レイサリア様は、ご友人方に誘われ行かれました」

「何か、伝言は有るか?」

「先に帰って欲しい、と」

「……分かった」


 とりあえず、メイドの案内で帰ったのだが、何か引っ掛かる。


 日が暮れても、レイは帰って来なかった。

 貴族の常識からでは考えられない事だから、レイは何らかのトラブルに巻き込まれた可能性が高い。

 しかも、レイだけなら何とかなるのに帰って来ないという事は、レイ以外の人質が居るな。


 此処で、リアンベルさんに言うと色々と面倒な事になるから、レイと友人を助けた後に報告するしかないな。


 俺は、第5位階魔法の「幻獣召喚」を使い、使い魔の「鼠型」や「蜘蛛型」を王都中に散らばらした。

 さ、流石にこの数は……キツいな。


 ……1時間後、ヒットした!


 どうやら、黒幕は「カリラナク伯爵」か。

 最低限、黒幕共の「玉」は潰す!


 使い魔を解除して、隠密や潜伏や気配遮断等を使い大急ぎで向かう。


 そして、目的地の屋敷に到着すると、そのまま敷地内に忍び込み、目的の部屋の天井裏から様子を見る。


「上手い事、連れ出せたな」

「ああ。これで、この3人の初めての男はオレ様になる」

「後で、こっちにも廻せよ」

「分かっている。だが、最初はオレ様だ」


 このカリラナク伯爵は、先代から爵位を継いだばかりで、まだ2年も経っていないが、女癖が悪くて伯爵家を継いだにも関わらず正妻どころか、婚約者も居ないクズだ。


 ……なんで、こんなクズが継げれたんだ?


「……頂くとするか」


 おっと!

 俺は、伯爵邸全域に睡眠魔法を掛けた。


「く……」


 第4位階魔法に「限定範囲」というのが有って、これにより、半自動的に、1本しかない攻撃魔法が2本となり、4本、8本、15本となったり、対象が1人から2人以上になったり、効果範囲が直径が1mだったのが直径30mとかになる。


 誰が見せるか俺のレイを……


 ん?


 俺のレイ……


 まあ、大切な幼馴染みだし、俺の奴隷だしな。


 とりあえず、こいつらが「娯楽用・・・」に、自前で用意した拘束具で身体の自由を封じた。


 次に一緒に居た3人の令嬢は、貴賓室のベッドに寝かせ、部屋に中からも外からも出入り出来ない結界を張ったから、これで令嬢の安全は確保した。


 ……さて、クズをボコるか


 先ずは「箱」から何かに使えるかと思って死蔵していた鉄のメイスをクズに振るった。


「おい、起きろ」

「ぶべぇ……」

「起きたか」

「……な! 貴様、今直ぐに拘束を解け! 

 そうすれば半殺しで我慢してやる!」

「馬鹿か」

「ぐはっ! ……貴様ぁああぁーーー!」

「半殺しで我慢してやるのは此方だ!」

「ぐっ………ぎべぇ……ぶぎゃ……がぁ………げぶぅ!」

「……ん」


 あ、レイが気が付いた。


「あれ? ライ」

「目が覚めたか?」

「うん。それで、どういう状況?」

「レイの最後の記憶は?」

「確か……、ライの模擬戦を観戦していると、友人のルミリアに声を掛けられて、ルミリアの屋敷でカナリラにシレーヌにマリアンとで遊んで帰る時に、怪しい男達に……!」

「大丈夫だ。他の3人も無事だから」

「……良かった」

「レイ、こいつらはどうする? 因みに今回の黒幕だけど」

「勿論……潰す!」

「分かった。はい」

「メイス?」

「こいつらが自前で用意した拘束具だけど、都合良く足を開かせる型だから、思いっきりやれば?」

「……分かったわ!」

「……ま、待て! オレ様が悪かった。詫びに正式に婚約してやるから、だか……」

「く・た・ば・れ!」

「ぎ、ぎゃあああーーー……」

「ほい、もう一発」

「おるぁーーー!」


 公爵令嬢が出してはいけない気合いの声で、もう1人にもスマッシュが炸裂した。


「……ぎゃあああーーー!」


 見事に、2人の「玉」は、全て破壊された。


「はあー、スッキリ」

「次は3人の令嬢だ」

「うん」


 貴賓室に行き、結界を解除して説明をした。



 ……とりあえず、3人のジュセレが雀くらいの大きさのジュセレだったから、身元がバレない様に一緒に白い大袋に入って貰い、この伯爵家の下働き用の服を拝借して着替えて裏口から出ると、そのまま路地裏に入り、アークレイド公爵家に転移した。

 その後は、この3人は表向きは、レイに誘われアークレイド公爵家にお泊りした事になった。

 勿論、各家では真実を話し、「何も無かった」事にした。


 翌日、久しぶりにサラと模擬戦をしたり、父親の所用に便乗して王都に来ていたダリアと遊んだりした。


「久しぶりね、レイサリアにライザック」

「久しぶり、ダリア」

「久しぶりだな、ダリア」


 ……この後、3人で無茶苦茶遊んだ。


 財布は俺だけどな……


 翌日、リアンベルさんには帰る事を告げた。


「分かったわ。でも、このアークレイド公爵家も貴方達2人の帰る『家』なのを忘れたらダメよ」

「うん!」

「分かっている」

「ライ君~」

「サラ、引っ付くな!」

「だって~」

「たまにはサラの所にも帰るから」

「む~。約束だよ」

「ああ、約束だ」

「……分かった」


 チュ!


「あー!」

「ふふ」

「サラさん! ほっぺもダメ!」

「むー。レイのケチ!」

「ケチで結構!」

「アレで、Sランク冒険者……」

「リン」


 奴隷として空気に徹していたが、我慢出来ずにリンが漏らした。

 そして、レイとサラの追い駆けっこが始まっていた。


「見ろよ」

「……」

「所々で、Sランク冒険者だと分かる動きをするだろ」

「……確かに」

「盗める動きは全て盗め」

「はい、ライ様!」


 追い駆けっこは30分程続き、先にバテたレイを俺が背負い、別れの挨拶をしてアークレイド公爵家を後にした。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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