↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/139

……人族への救援を要請します

頭に血が上ると……

 翌朝、エルフ3人娘に先導して貰いながら、お互いの自己紹介を済ました。

 リーダー格のエレンに、ルレン、マレンだ。


 しかし、ちょっとペースが早……!

 ああ、マウント取りか。

 途中で、クレームを入れれば「やっぱり、森の中では人族は、私達エルフ族には敵わないのよ!」って所かな?


 ……可愛いな。


 だが、残念ながら、この程度のペースなら問題無いな。

 俺達が潜るダンジョンだと、もっとハイペースだからな。


 お、エレンから止まれの合図だ。

 俺達全員が止まると、周りから一斉に気配が発生した。


「私は、第3鎮静部隊のエレンです。緊急事態により村に入る許可と族長との面会を希望する」

「その人族は何だ!」

「それを含めての緊急事態です」

「……分かった。大隊長に聞いてくる」


 待つ事、30分後に、俺達は「連行」という形で、恐らく人族初の、このエルフの村に入る事になった。

 村の風景はファンタジーのまんまだ!

 ツリーハウスや、大木をくり抜いた家!


 俺達1人に付き、5人のエルフ達が矢を番えた状態で囲んでいる。

 因みに、リン以外は見える所に武器を所持していない。

 俺の場合は、サブすらキサラからお許しを貰っていないし、キサラは、俺の相棒(・・)だから武器を所持していない。

 リンの武器は「短剣」に属する為に所持が許された。

 まあ、その前に、リンは奴隷だから俺が命令すれば良いだけだからな。

 だから、俺はリンに「自己防衛以外ではエルフ族に敵対するな」と命令している。


「族長がお会いになるそうだ」


 かなり立派な巨木をくり抜いた中にある家に入ると、目隠しの様に目を布で覆った銀髪ロングストレートの巫女カットのエルフが上座に座っていた。


「族長! それは!?」

「その声はエレンですね。良く生きて帰ってきましたね」

「私の事より、その目は?」

「……」

「私から説明します」


 族長の右前に居たエルフが説明を始めた。

 内容は、崖っぷちだった。

 調査を始めると、大森林の深層から強力なモンスター共が現れ交戦となり、エルフ族の戦士(男)がほぼ壊滅して、残ったエルフをかき集め、族長も前線に行き戦闘は続き、族長は横に居たエルフを庇い族長の視力は永遠に失い、何人かの自爆特攻でモンスター共は一旦森の深層に引き返した。

 ……が、今の状況だ。


 マジガチの緊急事態だな。

 その強力なモンスター共のリーダーが「エルダーレオン」で、本来なら大森林の深層から出る事が無い筈の存在が、我を忘れて襲って来た、らしい。


「恐らくは、あのエルダーレオンすらも恐怖する存在が森の最深層に現れたのでしょう」

「確かに、それぐらいしか無いよな」

「黙れ! 貴様に発言を許していない!」

「で、どうするエルフの族長」

「どうするとは?」

「過去のアレコレを一時忘れて、人族に救援を要請するのか、全滅覚悟で、残ったエルフ族で挑むのか」

「だから、黙れ!」


 因みに、今、俺は1人のエルフが持つ剣で、首から少し赤い水が流れている。


「族長。この村のエルフ族全ての命と未来を預かる者としての返答は?」

「……人族への救援を要請します」

「「「「族長!?」」」」

「当然の判断だ。さて、ちょうど良い所に、少なくとも戦闘力なら信頼出来る人族が、此処に3人居るのだがどうする族長?」

「雇う!」

「素晴らしい即答だ」

「族長!」

「次に報酬だが……」

「いきなり金か。やはり人族は……」

「成功報酬で」

「え!?」

「但し、俺達が討伐したモンスターの所有権は全て頂く」

「構いません」

「族長?」

「どちらにしても、次に攻められたら全滅します。それなら、僅かにでも希望があるなら……」

「因みに、俺達3人で、近くのダンジョンを60階層まで行っている」

「「「「「はっ!?」」」」」

「ほ、本当ですか?」

「事実だ」

「低俗な人族が……」

「ルピナ、悪戯されているわよ」

「え?」


 ルピナと呼ばれた女エルフの頭上には、俺の無詠唱で出した水球(ウォーターボール)が、一文字ずつ描いていて、繋げると「魔力感知下手」となる。


「なっ!」

「俺と全く同じ事が出来るエルフが、この村に何人居る?」

「残念ながら、居ないわ」

「これで、少なくとも俺の魔法制御の高さは信じてくれたと思うが?」

「ええ、認めるわ」


 そして、俺の水球(ウォーターボール)は、「頭を冷やせ」と描いた後、ルピナの頭にフィットする氷になって頭に乗った。


「……」


 ルピナと呼ばれた女エルフは、乗っけた氷が秒で蒸発しそうな程に真っ赤になっていた。


「さあ、商談は成立した。モンスター狩りをしようか!」

「のじゃ!」

「はい、ライ様!」


 そう宣言した途端に……


「族長! モンスターが深層から現れました!」

「来たか」

「人族よ、成功報酬だと言う事を忘れないでくださいね?」

「ああ、分かっている……ああ、そうだ」


 俺はそう言うと人差し指で族長の眉間を軽く突く


「何を……」

「見る気になったら、お好きにどうぞ」

「……まさか!」


 俺は、族長の反応を見ずに家を出る。

 後ろから「見える。見えるわ!」と言う族長の悲鳴に近い叫びが聞こえた。


 勿論、無詠唱で「完全回復(パーフェクトヒール)」を使った。


「捻くれ者なのじゃ」

「ええ。捻くれ者です」

「いいから、行くぞ」

「分かったのじゃ」

「はい、ライ様」


 周りのエルフ達の反応や言動からモンスター共の先頭が何処か判断して向かうと、最前線では睨み合いをしていた。


「始めるぞ」

「任せるのじゃ!」

「お任せください!」

「雷撃弾(ライトニングバレット)、一斉掃射!」


 全弾眉間に必中し、次々に息絶えるモンスター共に、左側にキサラが、右側にリンが陣取り、2人とも次々にモンスター共を討伐していく。

 リンには、速度上昇(スピードアップ)と反応速度上昇(リアクションアップ)と腕力上昇(パワーアップ)を掛けている。

 そして、討伐したモンスターは、俺に向かって投げると、俺はそれぞれに左右の手をキサラ達に向ける。

 俺の手が触れたモンスターは一瞬で「箱」に収納される。

 俺の前方に居る討伐されたモンスター共は、俺が足を当てた途端に、「箱」に収納される。


 後ろからは、「あれ、モンスターは?」と言う声が聞こえている。


 魔力感知で粗方片付いたと思った所で、強力なモンスターが現れた。


「Gurururu……」

「これが、エルダーレオンか……」

「まあまあなのじゃ」

「そうですね。レッサーケルベロスと同じぐらいみたいですが……」

「リン、頑張れよ」

「はい! ライ様!」


 そしてリンは短刀を両手に構え行った!


「速度上昇(スピードアップ)! 腕力上昇(パワーアップ)! 反応速度上昇(リアクションアップ)!」

「……! ありがとうございます、ライ様!」


 リンには、重ね掛けした。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。