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ライ様の心のままに

遂に彼女が出ました。

 まあ、理由はこうだった。

 この奴隷の少女の名前が「リン」で、このリンの父親とエンリケは親友で、リンは冒険者だった。

 しかし、リンが入ったパーティーの裏の顔が非合法な「人売り」だった。

 森の中で、気付いたリンは抵抗したが騙されたリンはその場で奴隷にされ、その騒動でモンスターが集まり、屑パーティーはリンをおとりにして逃げた。

 しかも、リンが逃げれない様に第1位階魔法の火球ファイヤーボールを使ってリンに重度の火傷を負わせた。

 そして、買い手側はモンスターに食べられ、屑パーティーも1人重傷を負い、他はモンスターに食われた。

 リンはモンスターに手足を食われる中、重傷を負いながらも生きる事を諦めなかった。

 そんなリンが出会ったのが、奴隷の冒険者を連れて来たエンリケだった。


 そして、リンの父親に報せようにも、依頼で都市から出ている。

 帰ってくるのは3日後らしい。

 上級ポーションで火傷に因る体温低下は止まり、若干だが火傷の状態が軽くなったが、モンスターの中に厄介な毒持ちが居たみたいで、通常の毒消しのポーションが効かなかったみたいだ。


 そこで思い出したのが、俺という訳だ。

 何故かと言うと、2日前に、レーラの様子を見に行ったみたいで、その時、レーラの右腕が有るのを見て、レーラに聞いたみたいだが、嘘を付けない彼女の性格と反応から俺が治したと確信したらしい。


 それを思い出し、俺に手紙を送った訳だ。


 俺は、瀕死の重傷のリンを見る。

 リンは瀕死の重傷ながら、残った右目が生きる事を諦めていなかった。

 赤法○レ○では無いが、その生きる事を諦めていない「目」が気に入った。


「良し、買おう!」

「ありがとうございます!」

「魔法誓約書は有るか?」

「既に書いてあります」


 俺は魔法誓約書の内容を確かめると、俺が守って欲しい事柄は全て記入されていて、エンリケの名前も記入済みだった。

 俺は、マジックバッグに見せ掛けた鞄(箱)に仕舞うと、リンに第6位階魔法の「完全回復パーフェクトヒール」を放つ。

 リンの身体は、火傷に左目や四肢の欠損が無くなり、毒も消えたみたいで、顔色も良くなっていた。

 そして、まだ体力は回復していない筈なのに、よろけながらも俺の前にひざまずく。


「私を助けて頂いてありがとうございます。この恩に報いるべく、約定通り、貴方様の奴隷になる事を誓います」


 俺に新たな奴隷が生まれた。

 まあ、最低でも冒険者が、後1人欲しかったからちょうど良いか。


 今日は、閉店を早めてリンの歓迎会をしよう!


 アレから、2日後に、俺の店にリンの父親が来襲した。

 リンの父親は、リンが冒険者になった事で覚悟が出来ていたみたいだが、「それでも!」といった感じの感動の再会だったが、後半はあっさりとした態度だった。

 リンの父親は「リンをよろしくお願いします」と言うと帰っていった。

 リンも表面上は冷静だが……

 だから、リンに命令した。

 2日間、父親に甘えてくる様に、と。


 3日後、リンはサッパリした顔で帰って来た。

 次の日に、リンを加えた俺達は、森の奥に居るのだが、理由はリンに召喚の儀を行う為だ。

 実は、召喚の儀を真剣に見ていたのは、この為だったりする。

 俺は、学園在学中に召喚の魔法陣を自分の物にする事に成功したのだ!


 そして、召喚の魔法陣は発動した。

 俺やレイみたいに積層型多重魔法陣が発生して、リンの手の平に「猫型」のジュセレが居た。


「名前は『クロ』です」

「ニャー」


 勿論、リンには「ジュセレ」とはどういう存在なのか、きちんと教えた。

 次はリンとクロのレベリングだ!


 10日後、ノーマルから「スーパー」に変わっているぐらいに成長したリンがダンジョンから現れた。

 当然、リンのジュセレ「クロ」も山猫ぐらいに成長していた。


 ついでに言えば、リンの装備もユニークシリーズ「忍装束」になっている。

 基本カラーは「暗紫」だ。

 効果は、完全な「暗殺者」で、リンが意識しない限り、戦闘中は、気配や魔力や匂いまで遮断するし、移動中の音もしない。

 HU○TER×HUN○ERのキ○アをイメージしてくれ。


 後、ダンジョンで、リンにキサラが「ジュセレ」だと教えると、こっちがビックリする程、驚いていた。


 ダンジョンから出た後、恒例の冒険者ギルドに行き無表情な受付嬢が魔石の処理をしていると、別の受付嬢が聞いて来た。


「ライ様、パーティー名はどうしますか?」


 そういや、形の上では3人だったな。


「リン」

「ライ様の心のままに」


 ……はい。


 考えた結果、名前は「星屑スターダストアイズ」にした。


 こうして、俺達3人の冒険が始まったのだ!


 ……2ヶ月後、リンもCランク冒険者になった。


「これなんかどうだ?」

「ライ様、この依頼内容ですと、若干依頼料が低い様に感じます」

「なら、此方は?」

「此方は、依頼内容に不明瞭な部分があります」

「それなら、これは?」

「良いかと思います」

「分かった。コレにしよう」

「はい」


 俺は依頼書を受付嬢に持って行き依頼受理の手続きをし、冒険者ギルドを出た。


 今回、受けた依頼は、とある村にオークが出現して困っている、という依頼だ。

 依頼内容としては、オーク3匹が最低討伐数で、それ以上の討伐は出来高制となる。


「依頼を受けた冒険者の星屑スターダストアイズだ。村長の所に案内してくれ」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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