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俺、何かやっちゃいました?(笑)

あのコスは格好良いと思います。

「身も蓋もないのじゃ」

「仕方無いだろ」

「そうじゃがのぅ」


 お!

 ボスモンスター討伐報酬の宝箱が出た。

 中身は……靴?


「鑑定」


 異世界ラノベの三大スキルの1つ「鑑定」だが、この世界だと「物」にしか使えないんだよな。


「名前は『疾風の靴』で、装備者の敏捷性を1割上げるみたいだ。まあ、当たりかな」


 早速、只の靴から「疾風の靴」に変える。


 ……戦闘内容で、宝箱の中身が変更する可能性が有るという話は本当みたいだな。


「良かったの、ライ」

「ああ」


 その後も、次々と5階層毎に有るボスモンスターを瞬殺していった。

 因みに、10階層のボスは「ハイオーガ」

 15階層のボスは「ゴブリンキング」

 20階層のボスは「オークキング」

 25階層のボスは「ミノタウロスキング」

 30階層のボスは「ミスリルゴーレム」

 35階層のボスは「ファントムレイス」

 40階層のボスは「リッチ」

 45階層のボスは「ドラキュラ」

 50階層のボスは「デュラハン」だった。


 面倒臭いから、ボスモンスターも全て瞬殺した所為せいか、出てくる宝箱の中身が大抵が素早さとか敏捷性を上げる装備ばかりで、更に、リッチの時の宝箱の中身が、装備品を2ランク上げるポーションだった。

 結果、俺の装備品はシリーズ物になり、全ての名称に「瞬閃」が付いた。

 身体に装備している防具の名が「瞬閃の装束」に、靴は「瞬閃の靴」とかになった。

 後、ドラキュラの討伐報酬が「宵闇よいやみの外套」で効果は、防水加工済みで、「火属性」と「水属性」と「闇属性」に耐性を持ち、隠密行動時に自動で気配と魔力遮断をしてくれる。

 デュラハンの討伐報酬が「闇騎士の闘衣」で、効果は物理防御が5割上がる。

 更に、この「闇騎士の闘衣」は、「瞬閃の装束」の上から着られるというオマケ付きだ。

 これにも、リッチを倒すと手に入るポーションを掛けたら名前が「瞬閃の闘衣」になった。


 ……マジで居るんじゃね、転生した日本人のダンジョンマスターが!


 後、俺は使わない物も有ったが、一応は「箱」に仕舞っている。

 何処かで必要になるかもしれないからな。


 勿論、キサラも活躍したぞ。

 物理が弱いモンスターはキサラがメインで倒したからな。


 キサラに付いても、驚きの事実が判明した。

 どうやら、キサラは魔石が食えるみたいだ。

 きっと、召喚の魔法陣で呼び出した存在だからだろうと思う。

 しかも、キサラは人の料理は普通に食べれるが人に比べ、それ程の感動が無いみたいだが、魔石は甘いみたいだ。

 更に言えば、魔石の等級が高い程、甘いらしい。

 そして、嬉しい誤算が、魔石を吸収すると、基本的なスペックが上がる。

 それなら、吸収する魔石に因っては何らかの変化以上が期待出来るな。


「ライよ、凄い外見になったのじゃ」

「まあ、な」


 一番近いのが、覚醒魔王となった転スラのリ○ルのあの「黒装束」だな。

 基本色が「黒」で、所々に「金色」と「青色」の飾り意匠とかが付いている。


 さて、有り難い事に、このダンジョンは、ボスモンスターを倒すと宝箱と一緒に、地上に出れる転移の魔法陣が現れる。


 第1回目の挑戦としては充分だろう。

 後、馬鹿孫が呼んだ俺の相手だが、途中で思い出して帰って対戦したよ。

 キサラの瞬殺で終わったから、また速攻でダンジョンに戻ったがな。


「流石に、久しぶりの日の光はキツいな」

「この後、どうするのじゃ」

「先ずは宿を確保して、冒険者ギルドだな」

「分かったのじゃ」


 空いている都市の貴族門から入り、宿屋を確保した後、俺達は冒険者ギルドに行き魔石を換金したのだが、異世界ラノベの「アレ」が発生した。


「ライ様……」

「はい」

「ライ様は、Cランクになったばかりで、まだ10日しか経過してないですよね?」

「ああ」

「それなら何ですか! この大量の魔石は!」


 ……開き直る事にした。


「ダンジョン攻略の結果だ」

「……はあ。分かりました。大量に有る為、明日以降にお越しください」

「分かった」


 俺、何かやっちゃいました?(笑)


 気分転換に、都市からの王都に向かう街道の周辺を移動していると、悲鳴が聞こえた。


 駆け付けると、この世界の馬車としては大型に入る馬車と、それを守る冒険者パーティーに、襲う盗賊共、という構図になっていた。


 勿論……


「危ない所をありがとうございます」

「良かったですね、奥さんが無事で」

「はい。感謝しきれません」

「危ない所を感謝する。オレ達は冒険者パーティーの『夜明けの剣』だ。何か困った事があれば協力する」

「その時は頼む」

「ああ」

「それじゃ……」

「待ってください! 是非とも、お礼をさせてください」

「分かった」

「どうぞ、お気に召した奴隷が居りましたら、無料で1人、お渡しします」

「良いのか?」

「はい」


 そう!

 助けたのは奴隷商だった。

 この世界の正式な奴隷商は、立派な職業でそれなりに人気が高い。

 但し、試験の難しさは弁護士並みだ。

 まあ、国家公務員だしな。

 だから、他国への移籍は基本的には禁止されている。


 さて、どんな奴隷が居るのかな?




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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