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実は、レイは貴族で三女なんだ

今更!?

 俺達の自己紹介も終わった頃に、俺達の晩飯が来たから、とりあえず食べる事にした。


「美味い!」

「悪いが、食べながら聞いて欲しい」

「……」


 俺は、口の中をステーキが占領していた為に無言で頷いた。


「明後日、行く予定の仕事があるのだが、一緒に行かないか? 勿論、依頼料とかの話し合いが済んでからの事になるが、どうだ?」

「……んぐ。そうだな、内容にも因るが受けてみるのもアリだな」

「それは良かった」

「それで、何故、私達に声を掛けたの?」


 次は、レイが対応した。


「実はな、依頼内容が同時進行で2つあるんだが、護衛と採取の依頼でな。

 簡単に言えば、とある薬草を採取するのが最初の依頼内容だったんだが、依頼主の娘が、『自分も行きたい!』とか言い出したんだ」

「なる程な。それで、女性が多いアタイ達に声を掛けたのだな」


 次は、ディアナが対応した。


「そうだ。最初の採取だけならオレ達でも軽く出来るが、そこに護衛が加わるのなら、話は別だ」

「そうですね」


 次は、リンが対応した。


「しかも、護衛対象は『娘』だから、ロミーとジェシカが欠けたら、採取は無理だ。」

「そこで、私達なのね」

「ああ。護衛対象の娘に対して、お互いに1人ずつ出して、残りが採取するのはどうだ?」

「そうだな。基本はそれで良いな」


 次は、ガイが対応した。


「それで『何処』で『何』を採取して、『誰』を護衛するかを教えてくれないか?」

「ああ。場所は、この街の南西にある森に入り大体2時間進んだ辺りに群生している事が多い『ギトートア草』という薬草で、護衛対象が、この街の領主様の次女の『レータビオ=ハウト=バーレン』だ」

「ギトートア草……ね。そうなると、貴族令嬢の単純な我儘とは言えないわね」


 次は、フランが対応した。


「そうだな。ギトートア草は、女性だけにかかる病気の特効薬だからな」

「確か、この病気に罹ると一気に30歳ぐらい老けた様な外見になるんだったな」

「そうだ。まあ、特効薬を使えば、直ぐに元通りになるが、関係者にはキツい病気だよ」

「しかも、あまり長く放置すると、ある一定期間を過ぎると、特効薬を使っても元通りにならないからな」

「家族構成は?」


 食べ終わった俺が対応した。


「領主様に、第1夫人に長男、次男に長女で、そして次女だな」

「領主館に居る女性は?」

「第1夫人と次女だ。長女は既に嫁いでいる」

「一応の確認で、次女の年齢は?」

「確か……15歳だ」

「レイは、覚えがあるか?」

「流石に、全ては覚えてないわ」

「ん? どういう事だ?」

「実は、レイは貴族で三女なんだ」

「……ああ、なる程な。貴族の世界もそれなりに大変なんだな」


 一応は、フランも貴族令嬢なのだが「元令嬢」だから、この場では数に入れなかった。

 それと、ニルスは何か、違う答を出して納得しているけど、確認してこないから勘違いを正す必要も無いな。


「さて。次は依頼料は護衛料も加えて金貨6枚だが、報酬は半々で、道中に其々が手に入れた換金出来るヤツは、そのまま手に入れた者に、共同で手に入れたヤツは半々でどうだ?」

「残り1は?」

「残り1? ……ああ! 分けれない残り1は、そっちに譲る」

「分かった」

「そうだな。言わば、その残り1がオレ達からの依頼料って所だな」

「それで良いか?」


 俺はレイ達を見ると、全員が頷いていた。


「商談成立だな。冒険者ギルドにはオレから話しておく」

「明後日の何時だ?」

「午前8時に街の西門に集合だ。一応の予定では日帰りを予定している」

「分かった。他に何か、注意事項は?」

「今の所は無い」

「それじゃあ、よろしくな」

「ああ、よろしく!」


 晩飯も食べ終わった俺達はニルス達とも分かれ、一旦俺達の部屋に集まった。


「とりあえず、明後日の確認をしよう」

「そうね。誰が護衛するかよね?」

「まあな。先ずはミアは除外な」

「そうだな。知識も経験も不足だしな」

「うん、分かった」

「リン、頼めるか?」

「分かりました、ライ様」

「リン。いい加減、その『様』付けを止めようと思わないか?」

「思いません」

「……分かった」

「ライ、他には?」

「リンがダメだった場合はフランとエレナで、それでもダメならレイに頼む」


 フランとエレナとレイが了承の意味で頷いた。


「後、重要なのが、魔法を使う場合は、基本的には第2位階魔法までで、切り札を第3位階魔法とする」

「そうだな。それが良いだろうな」


 レイ達が、これにも了承の意味で頷いた。


「勿論、緊急時は、第4位階魔法までだな」

「そうね。それなり以上の冒険者とかなら、第4位階魔法は使うだろうから、了解だよ」

「まあ皆、魔法の威力だけを頼る様な未熟者じゃないから大丈夫だと思うけどな」


 この後は、軽く雑談をして解散して就寝した。

 勿論、からは自重した。


 翌日は、特にする事が無いから、適当な近所の森に行って、ガイと一緒にレイ達に、前世の戦闘や魔法に関するネタを教えた。

 例えば、地上最強の弟子からは「制空圏」とか、戸愚○100%の「指弾」とか、る○うに剣心の各キャラの剣技とか、フ○イザードの「五○爆○弾」等を、見せたりした。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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