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……野郎共よ、感謝しろよ!

復習は大切ですよね。

 とりあえずは、ロナ達と王都を散策する事になったのだが、ラナイの提案で宿屋を探す話が上がったが、俺が却下した。

 ロナ達は結構気に入っているから、俺が居るあいだは宿屋を探す必要は無い。


 さて、先に冒険者ギルドに行って、最近の情報や注意事項を聞いた後、テンプレが発生する事もなく、ギルドを出て散策中に寄った甘味処では、俺が奢ってやったりした。


 ……野郎共よ、感謝しろよ!


 なんやかんや言っても女性に甘いロナ達は、レナ達女性陣の意見には逆らえず、女性に人気の服屋とかアクセサリー等を売っている店とかを中心に廻る。


 3時間後に、やっと解放された俺達は、王都でも人気の高級志向寄りのレストランで昼食を取る事にした。

 まあ入る時に、店員に「冒険者とペットはちょっと……」とか、寝言を言うから、貴族としての俺の身分証を見せると、顔が青くなり慌てて態度を正反対に変え、俺達の入店を歓迎した。


「よ、ようこそ。レガシィーラ亭へ」

「どうやら、あまり歓迎されてないみたいだな?」

「と、とんでも御座いません!」

「そうか。それなら良いが。さて、人数が多いから個室は空いているか?」

「は、はい」

「では、案内しろ」

「畏まりました」

「それと歓迎しているのなら、最初の1杯ぐらいは、良いよな?」

「は、はい……」


 意訳は「最初の1杯は、自分の未来が大事なら詫びとしてお前が払え」って意味になるな。


 俺達は個室に案内され、それぞれでメニューから好きに選んだ。


 待っていると、先ず来たのが、「サービスです」と言いながら違うスタッフが持ってきたアルコール度数が低い甘いシャンパンが皆のコップに注がれた。

 そのスタッフが退室すると、台に載せた皆が選んだ料理が運ばれてきた。


 スタッフ全員が退室すると、俺の音頭で乾杯をして、美味しい料理に舌鼓した。

 因みに、俺が注文した皆用の大皿の最後の肉をラナイとイレスとレナが狙い、骨肉の争いを繰り広げた。


 ちょっと食休憩をした後に、店を出た俺達は、再び散策を始めたのだが、此処でテンプレが発生した。


「ちょっと待ちな」

「……俺達か?」

「良い女を連れているじゃなぇか。可愛がってやるから男は消えな」

「ゴブリンのメスに土下座をして抱かせて貰ってから来な」

「……ブッ殺す!」


 相変わらず、モブのチンピラ共は煽り耐性が低いなぁ。

 ナイフとかを抜いているしなぁ……


「がっ……」

「ぐばぁ……」

「げぼぉ……」


 1人目は顎に右ガゼルパンチを、2人目は左拳で腹パンに、3人目はレイを見ていたから、玉2つが潰れる程度の蹴りを股の間に入れた。


 ロナ達は大人しく見ている中、迷惑料として身ぐるみ剥いで、換金出来る物と全所持金を頂いて道の隅に蹴飛ばして移動させた後、衛兵が来たから突き出したが、金が無いから保釈金を出して即釈放にならないから、ざまぁ!


「な、何か、ライさん手慣れているね」

「まあな。仲間が美少女だからな」

「やあだー! 美少女だなんて!」

「ぐはぁ!」


 レイからの照れ隠しで受けた背中叩きは会心の一撃だった為に、HPの7割を削られた。


 あの後、王都や屋敷で楽しい時間を5日間過ごして、ロナ達は俺達と一緒に、我が領地のアルファロードに行く事になった。

 勿論、その5日間の屋敷での夜はしっかりと準備をしてからレイ達との夜戦を開始した。



 恒例となっていたリアンベルさんの宿泊でレイとの事でディスられながらニマニマされる。

 3日間滞在して、ロナ達は貴族との対応をリアンベルさんから習い、俺達はダンジョンに行き、キサラ達の為に魔石を集めた。

 因みに、この3日間でサリアとクロとサナが成長して、サリアのサイズが、大型犬だったのがヒグマサイズまでデカくなった。

 クロは、眼がオッドアイになり、外見がサーバルキャットの全身が真っ黒バージョンだ。

 サナは、大きさはインコより一回り大きいぐらいで、外見が朱いハヤブサみたいになった。


 3日間の滞在から、更に1日後にアルファロードに到着した。

 ロナ達は、宿屋を探すと言い出すから、また屋敷を勧めようとすると、ロナが「これ以上甘えたくない!」と固辞したから、あらかじめ調査済みの宿屋を幾つかお勧めしておいた。


 ロナ達を見送った後は、領主館に行きアデリナ達に近況報告を受けたが問題は無かった。


 領主館を出た俺達は、ローラ達が居る喫茶店に家としての玄関から入り、帰った事を伝えると喫茶店からローラ達が順番に5分程、店から奥に入っていった。

 その順番が終わるまで、ローラ達の「ライ様養分を補充します!」という台詞セリフを聞きながら、人数分の深いキスをやった。


 翌日、冒険者ギルドに行くと、ちょうどロナ達がダンジョンに行くみたいで、俺が「どっちに行く?」と聞くと、ロナが「新しい方です」と答えたから、俺が「先ずは古い方に行ったらどうだ?」と言ったら、ロナは少し沈黙して、行き先を変更してトーヤのダンジョンに行くみたいだ。

 正直、トーヤのダンジョンは確かに素人から一人前までを対象にしているが、トラップは正に教科書なトラップから、実戦派なトラップまで用意している。

 最後の方は、やじりの無い矢みたいな感じにしてある。

 喰らっても死なないが、やじりが付いていたら、致命傷になるトラップしか仕掛けていない。

 つまり、他のダンジョンで、この最後の方のトラップに掛かる事は「死」を意味する。


「行ってみようぜ!」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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