愛している、レイ
遂に……
そして……
翌日に、俺はレイを連れて転移でリアンベルさんに会い、レイ達が奴隷解除された事を告げた。
勿論、リアンベルさんやラーハルトさんも、涙を流して喜んだ。
何も知らされていないロイは、「?」な表情をしていた。
他の事情を知っている人達への報告はリアンベルさんにお願いした。
後、言い辛かったが、別室に4人で入り、レイが今代の勇者である事も告げた。
これには、リアンベルさんも表情を崩した。
当然、ラーハルトさんも。
「リアンベルさんにラーハルトさん。レイが今代の勇者なのは黙っていてくれないか?」
「勿論よ」
「当然だね」
「そんな事を公表したら、レイが神殿に閉じ込められてしまうわ」
「その通りだと思うよ」
と、言ってくれたから大丈夫だろう。
その後、レイがリアンベルさんと話がしたいと言ったから、リビングで待っていると、20分ぐらい過ぎた頃に、挙動不審なレイと俺を見る目が飽きれ顔のリアンベルさんが来た。
訳が分からなかったが、俺とレイは転移で戻り、ローラ達にもレイ達の奴隷解除だけは伝えた。
そして、レイが今日はローラ達の屋敷で過ごしたいと言ったからそうした。
その日の夕食後に、リンに呼ばれた。
リンの部屋に入ると、リンとディアナが居た。
「ライ様にお願いがございます」
「良いよ」
「まだ何も言っていませんが?」
「リンが、そうやって改めて畏まるなら、重要な内容だろうから、俺が反対する気にはならないな」
「ライ様、ありがとうございます」
「それで、俺へのお願いとは?」
「この魔法誓約書に名前の記入をお願いします」
魔法誓約書2枚の内容は同じで、ただ、「させる側」の所は未記入で、「される側」には、リンとディアナの名前がそれぞれに記入されていた。
魔法誓約書の誓約の内容は、フランに記入して貰ったのと同じだった。
「ライ様。私とディアナは、ライ様から離れる気はありません。
しかし、それではライ様の秘密が守れないかもしれません。ですから、こうして魔法誓約書で言動を封じれば、私やディアナも安心出来ます。
ですから……」
「アタイも、リンと同じ気持ちなんだ」
「分かった」
俺はそう言って魔法誓約書2枚に自身の名前を記入して、「箱」に仕舞った。
「ライ様、ありがとうございます」
「ライ、ありがとう」
そして、風呂に入ると、ローラ達が真剣な顔で言ってきた。
「ライ様。今日は私達にお身体を洗わせて頂けませんか?」
「分かった」
どういう訳か、今日はローラ達は真剣ていうか真面目というか、黙々と俺の身体を隅々まで洗ってくれた。
そして、後は寝るだけの状態でゆったりしていると、ノックの音が響いた。
「誰?」
「わ、私よ、ライ」
「どうぞ」
ノックしたのが、レイだと分かり入室を許可したけど、中々、入って来なかった。
8分ぐらい過ぎてやっとレイは入って来たけど、着ている服は、いつもの寝間着ではなく、ガウンを着ていた。
「お、お邪魔するわね」
……いつものレイらしくないな?
それに、いつもならソファーに座るのに、今回はベッドに座っている俺の横に座っている。
「あ、あの、あのね、ら、ライ」
「ガチガチだな、レイ」
それに、普段付けていない香水を付けている。
いや、良い匂いだよ。
「あ、あの、ら、ライ……」
レイが俺に向いて身体を捻った事で、レイが着ていたガウンが開けた。
「あ!」
レイは、ガウンの下はネグリジェだった。
「……」
レイは、鎖骨の辺りまで真っ赤になっている。
……そうか。
女性であるレイにこれ以上の恥を掛かせる訳にはいかないし、乙女であるレイにこれ以上をレイからさせるのは良くないよな。
……そうだよなぁ。
気が付けば、いつの間にかレイは「幼馴染み」から「大切な女性」に俺の中でなっていたんだな。
それなら……
「愛している、レイ」
「私もよ、ライ」
……その夜、レイは、俺と幼馴染みになってからの長年の夢が叶った。
翌朝、笑顔のレイと甘い時間を過ごす中で「あの時に、奴隷解除されて、ベッドで寝ている俺を見て、覚悟が決まった」と、言った。
その後、歩き難そうに部屋から出て行った。
俺はベッドのシーツを見て、独占欲からシーツを「箱」に仕舞った。
朝食にレイも居たけど、レイが座っている椅子には柔らかいクッションが敷いていた。
朝食後に、リンとローラから真剣なお願いがあると言ってきた。
「ライ様、お願いがございます」
「ライ様、どうか私達のお願いを聞き入れて欲しい事があります」
「何?」
「今日から、暫くはこの屋敷で過ごして欲しいのです」
「良いよ」
「「ライ様、ありがとうございます」」
「因みに、どれくらい?」
「恐らくは、20日以上になるかと」
「分かった」
そう答えると、リンとローラが笑顔でレイ達が居る所に行った。
そして、朝番以外の全員とレイ達が何かを話し合っていた。
その夜、俺は相思相愛になったレイとの初めてを思い出しているとノックの音が響いた。
「リンです」
「どうぞ」
「失礼します」
「リン!?」
リンは、レイみたいにガウンを着ずネグリジェだった。
「ライ様に私の純潔を捧げます」
「……真剣なんだな?」
「はい」
「分かった。リン、おいで」
「はい、ライ様」
流石に、鈍感な俺でも分かる。
だから、この夜、俺はリンの純潔を貰った。
翌朝、リンから言われた。
ディアナが今夜で、明日はフランで、明後日はローラと、順番に夜に来るらしい。
勿論、誰も強制されていないとの事だ。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




