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プロローグ

再出発です。

よろしくお願いいたします!


序章は、全て連続投稿の予約済みです。

後、本章の第1話も予約投稿済みです!

「ライ君、一緒にお風呂入ろう~」

「毎日言っているだろ。一緒に入らないって」

「でも~」

「抱き着くな! 当たっているだろうが! 

 それにタオルで前を隠せよ」

「もう恥ずかしがって~。おマセさん」

「いいから!」

「は~い」


 全く裸体を隠そうとしない金髪碧眼の美女が俺の保護者の「サラ=クランフィリア」だ。

 ついでに言えば養母でSランク冒険者だ。

 サラが、山暮らしを始めたその日に出会った身元不明の捨て子の俺を、拾い育てる事を決めたみたいで、今ではすっかり母性に目覚めてラブコメ系ラノベに出てくる甘々溺愛系の母親になってしまった。

 一緒のベッドに寝たがるわ、食事には「あ~ん」が普通にあるわ、風呂にも毎日一緒に入りたがる。

 歳はまだギリ20代だが、その外見は充分に現役の美女だ。

 しかも、絶世を付けても誰も文句が無い程の美貌を誇っている。

 それもその筈で、捨て子の俺と出会う数週間前までは、この国「シバァザード」の、王太子からガチプロポーズを受けていた程だ。

 因みに、サラは生まれは農民な。

 どういう遺伝子の組み合わせか、両親に全く似ず、将来美女間違い無しな容姿で育ったサラは無理矢理に村長の息子に嫁がされそうになり、11歳で村を出て、彷徨さまよい餓死寸前で当時Aランク冒険者パーティーの「天空の翼」に拾われて、そのままパーティーに加入した。

 更に幸運だったのは、このパーティーのメンバー全員が人格者としても有名だった事だ。

 その結果、才能と努力と愛情で、個人でもパーティーでもSランク冒険者となり、「雷翔姫らいしょうきサラ」と呼ばれる様になった。

 二つ名の由縁ゆえんは、高速戦闘でけながら難易度が高い雷属性魔法を愛用していたからだ。


 そして、当時、王太子を筆頭に多数の野郎共にプロポーズされまくった為に辟易して、避難の意味を込めて、今居る「アークレイド公爵」の領地に行き山暮らしを始める事にしたらしい。

 何故かと言うと、文化圏で生活すると野郎共がわらわらと寄って来るからだ。

 それで、何故、このアークレイド公爵領を選んだかと言うと、この国の国王が唯一公私共に頭が上がらないのが、この領地のアークレイド女公爵だからだ。

 まあ、其処ら辺の裏事情はまた話すとして、そんな訳で国王すら強く言えないのに、他の王族や貴族が言える訳もなく、サラは平穏な毎日を手に入れた訳だ。

 後、アークレイド女公爵とサラの関係は仲の良い実の姉妹と同等以上だ。


 そんなサラに育てられた俺だが、名前は「ライ」で歳は10歳だ。

 それともう分かっていると思うが元日本人の異世界転生者な訳だ。

 だけど、トラックや高級車に轢かれた記憶も無く、綺麗な女神様や幼女なロリ女神様や妖艶な美女神様とかに会って無いからモブ転生だろう。

 まあ、最期の記憶が無いけど、かなり辛い前世なのは覚えている。

 気が付けば、5歳で覚醒して終わり。

 そして、サラに出会った頃には既に出来ていた額の縦に1cmの裂けた傷だけど、全く治らない。

 多分、生まれた時からのだろうな。

 例えば、生まれた時から盲目とか、そういうのは「完全回復パーフェクトヒール」でも治らないから、俺の額のコレも同じだろうな。


 しかしな、その割には魔法系は「バグ」級のチートだけどな。

 この世界の魔法は「位階魔法」と呼ばれていて、第0位階魔法に「洗浄クリーン」や「種火パイロファ」や「光源ライト」の生活魔法。

 第1位階魔法に「火矢ファイヤーアロー」等で、第2位階魔法に「火槍ファイヤーランス」等で、第3位階魔法に「炎矢フレイムアロー」等で、第4位階魔法に「炎槍フレイムランス」等が有る。

 因みに、第3位階魔法が使えた場合は、人格に問題無ければ生まれや身分に関係無く王宮魔術師に就職出来る。

 まあ、国家公務員エリートだな。

 これで、第3位階魔法の凄さが分かって貰えただろう。

 それで、俺が使える位階魔法は……現在、第8位階魔法なんだよな。

 な、バグだろ? チートだろ?

 確かに、現役のSランク冒険者に英才教育を5歳の頃から毎日、受けているけど異常だろ!

 ……と、悩んでいたが、バレなければ良いという結論に達してからはスッキリしている。

 ついでに言えば、今は第9位階魔法を鍛錬中だ。

 ……おっと!

 基本的な事を忘れていた。

 この世界の魔法の修得方法は、村以上の所に行き村長宅か教会か神殿に行き、必要経費が銅貨1枚だ。

 そんで、特殊な水晶球に触ると全ての位階魔法が頭に直接インストールされる。

 但し、使えるかどうかは、本人の素質や才能に努力で決まる。

 基準は分からないけど、経験値的なモノが貯まるとゲームみたいに使える位階魔法が頭に浮かぶ訳だ。

 更に言うと、どういう仕組みかは分からないが、何処かの誰かが新魔法を開発すると、インストール済みの者なら、経験値的なモノが貯まれば同じ様に頭に浮かぶ。

 ただ、本人の努力に考慮しているのか、新魔法は10年経過しないと、他の者は使えない様になっている。

 因みに、既に俺が考案した新魔法の全てが認定を受けている。

 誰かが使えるのは約10年後だ。


 じゃあ、物理はと言うと、英才教育もあるが、俺の前世での実家が古流武術を継承していた。

 はっきり言って、魔法よりも武術の方が天賦の才が有ると思うな。

 勿論、鍛えないと錆びるけどな。

 こんな俺だが、サラと山の中で悠々自適に暮らしている。


 とある日に食料調達で狩りに行くと、街道の方から悲鳴が聞こえた。

 行ってみると、綺麗な馬車に盗賊13人が周りを囲んでいた。


 ……あれは、レイの馬車じゃねえか!


 俺は、馬車に向かって魔法で脚力を底上げして走りながら雷矢サンダーアローを放ち、盗賊共の数を減らしていく。


「一気に行くぞ!」

「「「「「「ああ!」」」」」」


 一応は、偉そうな奴を3人程捕縛したが、黒幕は分からないままで終わった。

 黒幕の存在を疑うのは当たり前だろ。

 公爵家の領地で、公爵家の紋章を付けた馬車を盗賊共が襲うんだからな!


「大丈夫か、レイ」

「だ、大丈夫よ」

「それで、此処まで来たという事は?」

「ええ。迎えに来たのよ」

「分かった。ちょっと待っててくれ」

「分かったわ」


 俺は急ぎサラに伝えて出発の準備をする。

 これは、俺が拾われた頃からの恒例で、冬が来る前に公爵家に居候させて貰っている。

 だから、レイこと、「レイサリア=フォン=アークレイド」とは幼馴染みだ。

 因みに、俺が拾われて3ヶ月後にレイが生まれたから、俺がお兄さんな。


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。


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