朱青玄白
青が映える春色は遠く
朱が照らす夏色も過ぎた
地の火照りを癒すように
秋の明けには空よりも地に
白い雲が浮いている
命は極点に達し
新たな命を継ぎ
鮮やかに
なれど
密やかに
散りて玄き冬を待つ
白が包む秋色が訪れ
地は清らかになり
命を身に宿し慈しむ
気は繰り返され
生きるは終わりを知らず
久しくも悠然と
流れる時にも終わりは無く
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青春は 朱夏に照らされ 遠き影
黄金の葉は散り ただ白原を待つ
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