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メロンパンは美味しいのじゃ!
ムシャムシャ、ぱくぱく。
「……」
ムシャムシャ、ごっくん。
「……」
ぱくぱくっ
「一口、もらえないかな」
「ダメじゃ」
麗華は両手に二つのメロンパンを持ち、ご満悦でぱくついている。
一郎は夕食を摂っていないので空腹だ。
「君はご飯も食べず、ベッドでゴロゴロして楽しいのかの?」
「僕は世界と関わるのを拒絶したんだ」
「そんな映画みたいなことを言っても、君のルックスだと全くカッコよく見えんの」
「余計なお世話だよ。ってか、なんでまだ僕の家にいるのさ」
「今日からこの家に住むことになったのじゃ」
「つまり居候になったと。引きこもりの僕に説教できる立場じゃなくなったね」
「口の減らない小僧じゃ」
「一つしかないからね。減ったら僕の口は無になってしまうよ」
「口数だけに、というわけじゃな。君は笑いのセンスがあるのかもしれんのじゃ」
「アンタよりはね。僕はうちわ派だけど」
悪口を言いながらもどこか楽しそうな二人である。
一郎がベッドから出る日はまだ遠いのかもしれない。




