067 閑話 プチのお散歩
今日もお散歩。
お家から道をてくてく。
ここの道は行っても行っても端っこに着かない。
ご主人の街が大きくなっていく。
プチ嬉しい。
牧場に行こう。
走る。走る。
牛さんと羊さんが増えてる。
牛さんはお乳を出す時間だ。
ほらあっちに行こう。
牛さんは優しい。
付いて来てくれる。
ほらお乳出そう。
ご主人が喜ぶ。
「神獣様、今日もお手伝いありがとうございます」
ナランだ。
ナランは頭を撫でてくれる。
女の人たちもニコニコしている。
プチ嬉しい。
羊さんはご飯の時間。
あっちに行こう。草食べよう。
ほら列を乱さないで。
むっ。黒いやつだ。
いつもプチに体当たりしてくるやつ。
大事な羊。怪我させちゃダメ。
お手々でおでこをペチする。
まだ向かってくる。
小さいからバカにしてるんだな。
よし、力を使って大きくなろう。
ぐぐぐ、ポン!
大きくなったぞ。
黒いやつがビビった。
ほら向こうに行くよ。
しゅーー、ポン!
元の大きさに戻る。
塀の上に登る。
いつものパトロールだ。
「西の空堀にワイルドボアが落ちたにゃ!」
ミーナだ。
声は向こうだな。
走る。走る。
いた。ブタさんだ。
美味しいやつだ。
えい。
バシュッ! 斬!
「プチにゃ。速すぎるにゃ。もう首を落としちゃったにゃ」
ミーナは困った顔だ。
なんで? なんで?
「ワイルドボアは新米兵士の訓練に最適にゃ。
プチはもっと強い魔物を狩るにゃ」
ごめんなさい。
魔物ならいいの?
山に行く。
走る。走る。
肉ダンジョンだ。
お肉♪お肉♪
オークだ。えい。
バシュッ! 斬! ポシェットにポイ。
おっきいオークだ。えい。
バシュッ! 斬! ポシェットにポイ。
ミノなんとかだ。えい。
バシュッ! 斬! ポシェットにポイ。
黒いミノだ。えい。
バシュッ! カキン!
強い。えい。
ドーン! バリバリ! ポシェットにポイ。
もういいかな?
おうち帰ろ。
走る。走る。
あ、ご主人!
『ご主人、ご主人、お肉いっぱい』
ポシェットのお肉見て見て。
『プチ、肉ダンジョンに行って来たのか?』
ほめてほめて。
『オーク・ジェネラルも狩ったのか。黒ミノもあるな。偉いぞプチ』
ご主人が撫で撫でしてくれる。
『おーい。アリマ。今日は焼き肉にするぞ』
『やった。ヤキニク、ヤキニク!』
プチ嬉しい。
ご主人と一緒。
プチ幸せ。
神様、ご主人がおっきな群れのボスになれますように。




