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047 鉱山

 宝石が手に入ったのは良いのだが、リング部分の地金にする金属が手に入っていない。

出来ればプラチナかミスリル銀が欲しい。

あとゴーレム用に鉄も若干欲しい。


 そのためには鉱山開発をする必要がある。

昨日、天然資源なら『鑑定』さんがチートで探してくれることが発覚した。

これを使わない手はない。


 属性石を無から創造しているのだから、他の金属も出来るのではないかと思ったのだが、試しに金を創造してみたら膨大なMPを消費してしまった。

属性石と金の違いは何かと思索したところ、素材が身近に有るか無いかということが基準になっているようだ。

属性石はそこらへんに転がっている石と大して違いが無いので材料を簡単に集められる。

しかし金は希少金属なので、集めて来るにしても魔力がいる。

そういったことが原因らしい。

なので、プラチナもミスリル銀も創造出来るが、MP的にしたくないというのが実情だ。


 ついでに昨日手に入れた宝石のうち、状態の悪いもの、所謂クズ石を材料に宝石創造をしてみたら、クオリティの高い宝石に化けた。

ただの宝石も魔宝石になった。

つまり材料がある場所に行けば希少金属を創造す(集め)ることは簡単に出来そうなのだ。


 なのでやって来ましたズイオウ山。

ワイバーンに乗り上空から鉱脈の出ている場所を鑑定で探すと、目の前に『鉄』『銅』『金』『ミスリル』というポップがIR表示された。

鉱脈の近くの空き地にワイバーンを降ろし、そこからは徒歩で散策する。

目的地に着くと鉱脈に手を当てて『金属抽出』のオリジナル魔法を唱える。

この『金属抽出』こそが『探知』と『金属創造』の魔法の良い所取りをした採掘専用魔法なのだ。


 『金属抽出』により鉱脈から金属のインゴットが抽出されていく。

だいたい10kg基準で一つの塊になっていく。

大きさはバラバラ。これは比重の違う金属がまとめてインゴットになっているからだ。

その片寄りが大きさに影響する。

これらを片っ端からインベントリ内に入れていく。

掘りつくしたら次へ掘りつくした次へと移動する。

こうして手に入った金属をインベントリの解体機能が各金属を種類ごとに分離する。

魔物のピーから鉄を分離した解体機能なのだ、金属の塊から特定の金属を分離するなど容易いことなのだ。

これらもまとめてインゴットにしていく。

鉄、銅、錫、銀、金、プラチナ、ミスリル銀とインゴットがグラム表記で収められる。

これを使おうと思うと、任意の重さで金属塊(インゴット)を取り出すことが出来る。


 ほとんどが鉄と銅だったけれど、希少金属も一定量手に入ったので、ここで鉱物採取は終了とした。

必要になったらまた来ればいいし。

余った銅なんかは貨幣にして使ってしまえばいい。

元々が貨幣としての価値ではなく銅としての価値みたいなものだったからね。

潰しちゃった分もあるし流通量に影響がありそうだから使った分は戻しておこう。


 空き地に出てワイバーンを呼ぶ。

ワイバーンを降りた後、地上にワイバーンを降ろしたままだと、他の魔物に襲われたり危険なため、ワイバーンは空中待機している。

ニルが調教したおかげで、犬笛のような人には聞こえない笛で空にいるワイバーンが呼べるのだ。

この笛は固有の周波数があるので、俺のこの笛にはブルーしか反応しないようになっている。

これも魔道具だ。聞こえない音の周波数を変えるなんて、この世界では魔法以外ではどうすれば良いというんだ。

ワイバーンの数分サクっと作ったのは言うまでもない。

ちなみにニルはうちのワイバーンなら全てを呼ぶことが出来る。

これが編隊飛行の正体だ。

ニルがピン子から笛を吹くことで、うちの全ワイバーンがピン子の後を付いて飛んでいく。


 ブルーに乗り、ブルーごと農場に転移する。

ブルーを厩舎に戻し、鞍を外して水と魔物肉を少し与える。

これをやっておかないとワイバーンが主人を忘れてしまう。

餌やりは強烈な印象をアホなワイバーンに残すのだ。



◇  ◇  ◇  ◇  ◆



 指輪の地金が手に入ったので全員分の指輪を作る。

宝石を錬金術でグレードアップしクオリティの高い魔宝石にする。

宝石の結晶を操作してまるでカットされたかのように整える。

それを金や白金、プラチナ、ミスリルの台座に嵌めて指輪にしていく。

『鑑定』で全員の指のサイズは把握済みだ。

各々のイメージで石を選びリングの地金を選び、指輪にしていく。

やっと全員分が完成したのは夕飯前の時間だった。


 夕食が終わりその場で皆に指輪を渡していく。

皆、自分のイメージで作られた指輪に感動し大層喜んでいる。

当然、サラーナとシャーロにも新しい指輪を作りましたとも。

嫁達の喜ぶ顔は至宝だからね。

続けてミーナに渡そうとした時、ミーナが宝石を持ってやって来た。


「ミーニャは、この宝石で指輪を作って欲しいにゃ」


 それはお世辞にも綺麗とは言えない水晶だった。

水晶は宝石とは言うが成分的にはガラスと同じで、正直他の嫁にあげた宝石よ価値が低い。

ガラスが規則正しく結晶化すると水晶になるというだけなのだ。

ミーナを見る。自分が拾った水晶を大事そうに持っている。

ああ、ミーナにとっては自分が初めて拾ったこれが最高の宝物なのだ。


「よしわかった。指輪にしてやる」


 俺は、その水晶を多少不純物を取り除くなど綺麗にして、その形のままの水晶にSTRとAGI増加の付与魔法を付けて指輪にしてあげた。

ミーナのミーナだけの指輪が完成した。

それを見て騒ぎ出す嫁達。

手には魔法ポシェットから取り出した宝石を手にしている。


「ええい。皆にも作ってやる。ネックレス、ペンダント、イヤリングでもいいぞ。希望を言え!」


 この夜、俺は朝まで幸せに蹂躙された。

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