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青色の下で・・・静岡聖陵編  作者: オレッち
第壱章~新たな出会い~
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63話:除夜の鐘と正月

 12月31日の年末。

 夜11時頃の静岡市内にある大きなお寺に俊哉、マキ、明日香の3人がいた。


「う〜寒い〜」


 手を擦り合わせながら寒そうに震えるマキ。

 隣の俊哉と明日香も寒そうにしており、神社内を歩いていた。


「除夜の鐘行こうとか言ったの誰〜?」

『マキだよ』

「あれ?そうだっけ?」


 俊哉と明日香のツッコミにマキはテヘペロと舌を見せながら可愛く見せる。


「寒い〜!えい!」


 マキがそう言いながら俊哉の首筋にピトッと両手を当てると俊哉は声にならない悲鳴をあげる。


「こらマキ!」

「ごめん〜♩」


 笑いながら謝るマキに俊哉は追いかけ始め、明日香の周りをグルグルとしながら追いかけっこを始める。


「何これ・・・」


 ため息を吐く明日香は二人をほっといてドンドンと先を進んで行く。


「あ、待ってよ明日香〜」

「明日香待って〜」


 先に行く明日香を追うように着いて行く俊哉とマキ。

 3人がしばらく歩くと鐘楼堂に長蛇の列が出来ており鐘を付いていた。


「やってるね〜」


 俊哉がそう話していると、明日香が話しかけてくる。


「シュウと龍司は良かったの?」

「あぁ、向こうはゆっくりしたいんだってさ」

「まぁ一年間野球野球、だもんね〜」


 現在帰省中の秀二と神坂を誘おうとした俊哉。

 しかし、彼らは一年間の疲れを取りたいとの事で除夜の鐘には行かず家でゆっくりするとの返事が返って来た。


「残念〜」

「しょうがないよ」


 残念がるマキに笑いながら話す俊哉。

 鐘が鳴り響く中、時間は23時59分と日付が変わるまで1分を切った。


「カウンドダウンしよう!」


 マキの提案で残り10秒からカウントダウンを始める。

 9、8、7、6、5、4、3、2、1・・・そして


「ゼロ!明けましておめでとうございます!」

「あけましておめでとうございます」

「あけおめ〜」


 日付が変わると同時に3人で新年の挨拶をし、互いに笑いあっった。

 高校一年生。

 色々とあったが無事に一年を乗り切れたのである。


「さてと、帰って寝よ〜」

「じゃあトシちゃんと寝る〜」

「はいマキは私と帰るのよ」

「あ〜ん」

「あはは・・・」


 深夜テンションでマキが俊哉に抱きつきながら言うも明日香に引き剥がされる。

 そのまま3人は帰路へと着くと互いの家へと戻って行った。


「あ、連絡来てる」


 部屋へと戻りスマフォを確認すると、野球部のメンバーで作ったグループにあけおめメールが書き込まれており、俊哉も書き込む。

 そして、菫からも来ていた。


「スミちゃん年末年始は海外なんだ・・・すごいな」


 菫は家族で海外へ行き年末年始を過ごしているらしい。

 羨ましく思う俊哉。


「あ、司ちゃん」


 最後に司からも届いており、“明けましておめでとうございます。今日の除夜の鐘行けなくて残念です。また今年もよろしくお願いいたします”と丁寧に書かれており俊哉は笑みを浮かべるとすぐに返事を書いた。


「ふわぁ〜・・・・ねみゅい・・・」


 大きな欠伸をする俊哉。

 時間はすでに2時を回っており、流石の俊哉も眠気には勝てないようだ。


「さてと・・・」


 布団の中へとモゾモゾ入る俊哉。


「今年も良い年でありますように・・・おやしゅみ」


 パチンと電気を消す。

 俊哉は目を瞑り初夢を見るべく眠りへとつくのであった。






 その後に新年を迎え初詣。

 そしてお年玉におせちに雑煮と正月を堪能した俊哉。


 楽しい冬休みはあっという間に過ぎて行き、学校が始まった。

 3学期。


 俊哉たちの高校一年生としての時間は残り3ヶ月。

 残り3ヶ月で彼らは二年生へと進級する。


 最後の学期が始まったのである。



 次回へ続く。

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