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第4話 衝撃の事実


拙い上に大分長くなってしまいました。頑張ってください。


どうも、あれから一年ぐらい経ちました。

アイザック(最初さん付けしてたら呼び捨てにしてくれと頼まれた)に勉強を見てもらえるようになってから毎日が楽しい。勉強することってこんなに楽しかったんだって思った。


アイザックには読み書き以外にもこの国の常識、領主として必要なことーー礼儀作法や計算、郷土史とかーー、そして基本的な魔法の理論を教わった。



教育を受けるようになって一番びっくりしたこと。実はこの国魔族の国なんだって。僕人間じゃないんだって。ちょーびっくり。


曰く、突然変異で見た目が人と異なったり、魔力量がかけ離れて多かったり、人族が作った種族をまとめて魔族というんだって。


そういう種族は何千年も前は上手くやっていけてたらしいけど、欠点があったり逆に完璧すぎて恐れられたりして、数だけは多い人族にこき使われたり交易とかで不利な条件突きつけられたりしてだんだんと追い詰められていったらしい。


そして今から二千年前、ある種族の若者が魔族やこの状況に反対の人族を集めて戦争を仕掛けた。これが人魔決戦。


なんやかんやで勝利し独立権を獲得、大陸を移動し魔国を建国、若者は魔王となりそして今に至るというのがこの国の大まかな歴史だ。


建国後も人族の一部の国家とは交流がおったらしいけど何代か前の魔王が戦闘狂で王としてはちょっと不味い人らしく(アイザック曰く武勇のみの暗君)戦争をふっかけたらしい。


戦争自体はどちらが勝ったとも言えないようだが結果として魔国と人族の国々は完全に交流を絶ったらしい。これが八百年位前。

それ以来何年か一度に国­­境付近で小競り合い(という名の紛争)、百年に一度ぐらいに魔国内で大規模な戦争といった感じでまあ、それなりに因縁は深いらしい。


でも魔国側から吹っかけたのは二千年前と八百年前だけで、それ以外は領土拡大やら資源確保(魔国にしかないものとかあるらしい、その逆も然りだけど)を名目に人族側から仕掛けてくるのでまあ、うん。

ここに比べるとずっと平和な時代から来た僕的には話し合いとかできないのかねっておもうけどね。政治って難しい。


ちなみに魔国の民はゴブリン族やハーピー族、吸血鬼族とかのファンタジーでお馴染みの種族やそれらと人魔決戦のとき賛同した人族の混血で形成されてる。領地(ノアール地方っていうんだって。地方名=領主の名字だから僕はユークリッド・ノアールだね)は魔国内で特に混血が多い地域で領民の7割がそうらしい。残りはゴブリン族、オーガ族(こいつらは大抵どこの地域にもいるらしい)とか寒冷使用のリザードマン、氷竜族とかあとはなんて訳すのかな…イエティ?雪国使用の巨人族だから多分そう、とかだって。ちなみにアイザックは建国時に魔族側についた古いエルフ(エルフとかドワーフは人族に分類されるんだって)の一族の末裔なんだって。三男だったから家は継げなかったらしいけど。



で、僕について何だけど…なんて言うんだろう、強いて言うなら人間の突然変異?ミュータント…って自分で言うのはなんか嫌だな。でも直訳すると悪魔っていう意味なんだよなぁ…

この国の言葉と人族の公用語?は一緒なんだけどアイザックが教えてくれない位にはろくなよばれ方をしてなくて。家の書庫にあった人族側の歴史書を漁ってたんだけど日本語と対応する言葉が見つからなくて。大体人の皮をかぶった化物とかそんな感じで呼ばれてるから悪魔かな?って思って。


悪魔といっても角と尻尾のある前世の人達が思いつくようなのじゃなくて、見た目は人と全く変わらないけど異常な魔力量の種族のことをいうらしい。もとは人族のある国の魔力の多い場所で人を育てたらどうなるかっていう実験で、その結果生まれたのが悪魔族なんだって。だからまあ突然変異と人造人間ホムンクルスの間かな?

最初は受け入れられてたけどだんだん迫害されるようになったらしい。なんで迫害されるか分からないけど大方隣の芝は青い的な感じで妬みをかったんじゃないかな、自分にできないことが出来る奴って目障りじゃん的な?長命な割に数が少なかったらしいし。


ちなみに悪魔族にはいくつか種類があって魔力資質によって分けられるんだって。僕の家は水・氷属性に特化してて反対属性の火は極端に相性が悪いんだって。でも例外もあって、二千年前反旗を翻した若者も悪魔族らしいけど彼の一族は全ての属性が使えるらしい。他にも混血とかは僅かにだけど反対属性も使えるらしい。



魔法の話になったからついでに説明すると、魔法の属性には火・水・風・地・雷・木・闇・光があって、火⇔水、風⇔地、闇⇔光って感じで相対してるんだって。この六属性は古代からある基本の属性で雷と木は後世新たな属性系統として人族が作ったらしい。だからこれからのも属性は増えるかも。


で、個人によって属性の使える使えないがあって、これが魔力資質。大抵は1人基本属性6種のうち2、3属性だけどたまに全部使える人もいるらしい。新属性は修練次第。


魔法発動に必要なのは術式と使用者の魔力で、いくつかの術式を組み合わせて頭の中に思い浮かべたり詠唱したり魔方陣を書けば発動する。この時に相性が悪強い属性だったり術式構築が甘かったりだと反発して発動できなかったり酷い時は爆発するらしい(この前の爆発はこれが理由かも。規模に比例して爆発は大きくなるらしいので運が良かった)。


それ以外にも特に属性が決められてない魔法系統があって、例えば身体強化系とか洗脳、幻覚につかう精神系、結界系、距離の移動に使われる転移系、それを応用した召喚術等々。これらは勉強すれば誰でも使えるけどものによっては沢山の魔力を一度に消費したり、そもそも法律で禁止されてたりするんだって(洗脳系が該当する)。

特に転移系は術式構築がかなり難しく必要な魔力もかなり多いので使える人はかなり限られてるらしい。


魔道具なんかは魔力を流す部分に術式が書いてあって使用者の魔力資質に関係なく発動できる。なんか打ち消す術式が書いてあるから相殺できるんだって。


あとは空気中の魔力(環境魔力って言う)を利用して術式を使うことも出来るらしいけど環境魔力はかなり不安定で扱うのが難しく大抵の人は暴発を起こすらしい(これも理由だね)。

環境魔力が安定して結晶化したのが魔石っていうらしいけどかなり入手方法が限られるから高価なんだってさ。

一応人の魔力から魔石を作る術式とかあるらしいけどかなり魔力を持ってかれるので王家とか魔道技師(魔道具を作る人のこと。術式を扱うために資格が必要)の秘匿情報らしい。なんでって思うけど一度に魔力を使いすぎると最悪死ぬらしいから事故防止のためなんだって。一時期普通に出回ってたらしいけど一部の貧困層が高く売れるからって術式手を出して死ぬ事故が多発したらしい。なるほどねって感じ。



でも1度だけ魔石作成の術式が使える日があって、それが学校での入学式の時。この世界の学校は王都に一つだけあってそれがグエンダール学園。アイザックが昔教師をやっていた所で一般教養以外にも魔法を教えてくれる所らしい。人から作った魔石はその人の魔力資質が出てくるのでその子の教育方針を見極めるために法律で許されてる。

ちなみに学校行くか行かないかは自由らしく地方の人口な少ない農村は子供は働き手なので行かないらしい(このあたりは前世も同じかな)。そういう子は生活してるうちに自分が使える属性を見極めていくらしい。普通に生活する分には属性系統魔法はあったら便利程度のものらしいしね。身体強化系だけは親から教わったりするらしいけど。



こんなものかな、教えてくれたのは。

この前ついに「ユークリッド様は飲み込みが恐ろしくお早いので今現在で教えられることはございません。あとは学園いってからでお願いします」と言われてしまった。まあ言葉さえ覚えてしまえばアドバンテージもあるしアイザックの教え方もすごく良かったからね。とうぜんっちゃ当然かな。

最近は家の書庫の本を読み漁ってる。歴史書とか物語とか魔法研究のほんとか。たまに意味のわからないものがあるからアイザックとか母に聞いてるけどそれ以外はスラスラ読めるからあと少しで読み尽くしそう。


そしたらどうしようかな、実験とかやってみようかな。つい最近読んだ中に今の僕でもできそうなのあったし。さあ面白くなってきたぞ。


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