第6話「いきなり幹部来たけどどうする?」
「魔女?へぇ、次は魔女」
「あんまり驚かないんだな」
そう、葉月は魔女と名乗る女に全く驚いていないのだ。
「まぁな、こんなバカげた女の子達がいるんだもんな」
それもそのはず、超能力を持った少女達がいるのだ、今更魔女とやらに驚いている暇はない。
「スライム5000体目が殺られたから幹部様直々に来てやったってのに舐められたもんだ」
「ハッ、どうせお前も雑魚な、、、、、」
女が手を葉月に向けた。その瞬間、、、
「ぐ、がはっ!」
バキリという音と共に腹に強烈な打撃が葉月の体を抉った。
「葉月さん!」
ふぅが叫ぶが葉月には聞こえない。口からは大量の血を吐いている。
「あなたっ!」
ふぅがキッ!と目を女に向ける。
「雑魚はお前だ、口だけってことだ人間は」
「ごふっ!」
まだ血を吐いている。そろそろやばいとふぅが思ったとき、、、、、女の体が吹っ飛んだ。ひぃとどぉだ。
「はづきに何やってんだ」
「・・・・・・・・・・」
2人とも体には魔法装甲を纏っている。
そこで「は、葉月さん!?」というすいの声がした。
「すい、いいところに、、、、、私は戦いますが、、、、、いけますね?」
「は、はい!」
ふぅは魔法装甲を纏い、すいは葉月に駆け寄っていく。
「葉月さん、、、、ひどい、体がボロボロ、、、、息は、、していますね?よかった、、、、」
普通の人間ならもう死んでいてもおかしくないはずなのだが、、、、
「待っていてください!私は戦闘には向いていませんが、少しくらいの治療なら出来ます!」
すいが葉月に手をかざすと、水色の光が現れ一瞬のうちに回復していった。
「かはっ!かはっ!」
「葉月さん!はぁ、よかった、、、、」
咳き込みながら葉月が目を覚ます。
「すい、なのか?、、、、はっ!俺はあの女に、、、、」
一方・・・・
「お前がわざわざ来るなんて珍しいわなぁ?」
いつの間にか目を覚ましたきぃが怒りを込めて言う。
「はづきにしたこと許さないからな!」
「そうだぞ!わしらも本気で怒ったぞ!」
「いきますわよ」
ふぅの言葉と共に攻撃を仕掛けたが、、、、
「ちょっと待て、別に私はお前らと戦いに来たわけじゃない。攻撃したのは、あの男の言い分が気に食わなかっただけだ」
女はそう口にする。
「じゃあ何で来たんや」
「スライム5000体目の討伐記念?ふふっ、いや、ちょっとした暇つぶしだ」
「そんな訳あるかぁー!」
「そだー!」
ひぃとどぉが言う。
「ま、そろそろ退席するよ、、、、じゃあねぇ~」
「おい!まてぇ!」
ひぃが言うがもう遅い、女はすでに消えていた。
「ちっ、なんだよ、葉月に痛い目会わせて消えるとか、、、、クズかよ」
葉月を見つめながら、どぉが静かにそう言った。