第4話「おふろ」
「私達は自分でお風呂に入れませんわ」
ふぅの驚きの発言に固まる葉月。
「はぇ?それってつまり、、、、、」
葉月が考えたことは一つだ。
お風呂に一緒に入れ、私の体を洗えということだろう。
「はづきー!早く行くぞー!」
「おー!」
ひぃとどぉがはしゃぎながら風呂場に向かった。
「さ、さささ先に行ってます」
すいが恥ずかしそうに向かう。
「私も」
「はよ来てなー」
すい以外は恥ずかしいと思っていないらしい。
「てか、皆もう小学生なんだから自分で入れよ」と小さく口にするが仕方なく風呂場に向かう。
服を脱いで腰にタオルを巻いて風呂に入った。
「それ!」
「うわっ!ひぃ!水かけるな!」
「あ!はづき!おそいぞー」
ふぅが端っこで自前のティーセットで茶を飲んでいるのが気になるがほっておこう。
できるだけ体を直視しないようにと思うが風呂が狭いためどこを向いても見えてしまう。
「うわぁぁぁ!いかんいかん、俺はロリコンじゃねぇ。これはしかたのないこと、しかたのないこと、、、、」
自分にそう言い聞かせ、まずはややこしい子から洗うことにした。
「ひゃはははははは!!くすぐったいー」
「すぐだから我慢だ」
お洗い終わり次はどぉだ。
「わしの体はきれいにあら、、、、、、ひゃん!ど、どこさわってんだ!」
「わ、悪い!」
もう無理と思いながらも次はふぅだ。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
何事もなく終わった。
次はきぃだ。
「うちは自分で洗える」
「そ、そうか」
まだ、まともに洗えるやつがいてよかった。
最後はすいだ。
もしかしたら一番の難題が最後に残ったかも?と手をかけると、、、
「ひゃ!ひゃひゅしょろぽろぺろぴー」
一瞬で気絶した。
気絶している女の子を洗うなど犯罪感がやばいが仕方がない。
こんなこともありながら、気付けば夜だ。もう寝ようかと思いふと考える。
この子達はどこに寝かせればいいんだ?
「あぁ、母さんの部屋が空いてたな」と言ったとき、、、、
「私、はづきと一緒に寝るー!」
「わしもー!」
ひぃとどぉが言ってくる。
「は!?」
いつの間にかベッドに来ていた。ひぃとどぉは嬉しそうについてくる。すいはしょうがなく一緒に寝かせることにした。きぃとふぅは部屋を教えたので自分の部屋に向かった。最後に「絶対変なことしたらあかんで」ときぃに忠告された。
「ふとんダーイブ!」
「わー!」
ひぃとどぉがベッドに飛び込む。すいを隣に寝かせ葉月も寝る。
「えー!すいはづきの隣ってずるいぞー」
「そだそだー」
「我慢してくれ」
ひぃとどぉは「はづきが言うならいいよ」と言ってくれた。
もめると嫌なので葉月は一番端っこに寝ることにした。
「はぁ、、、、」
今日一日大変だったなとすいを見ながら葉月は眠りについた。