第2話「自己紹介」
「はぁ~、何でこうなった」
今、葉月の目の前には5人の女の子がいる。
1人「はゎゎゎゎ、いきなり押しかけてすみませんすみません」
ぺこりと一生懸命小さな頭をさげている気弱そうな子は水色の髪が特徴的な子だ。小3くらいだろうか。
2人「やっほーーーい!ひゃっほーーーい!」
元気に家の中を走り回っている子は赤色の髪が特徴的な子だ。同じく小3くらいか?
3人「ひぃ、ひとんちであんま騒いだらあかんで」
椅子に姿勢正しく座っているの子は緑色の髪が特徴的な子だ。さっきの二人よりも年上だろう。
4人「うぉりゃ!せぃ!はっ!」
勝手に葉月のゲームをしている子は黄色の髪が特徴的な子だ。一番年下か?
5人「、、、、、、、、、、、、」
自前であろうティーカップで静かに茶を飲んでいる子は白色の髪が、、、、、、、、、、もう分かるよな。
「なぜか私だけ雑に扱われた気がしますわ」
なぜ分かったのだろう勘の鋭い子は一番年上だと思う。
「う~む、あ!そういや皆の名前聞いてなかったよな?」
いきなり名前を聞くのは失礼だがこの先一緒にいるなら聞いておいたほうがよいだろう。
もう心はこの子達を居候させることを決めているのが怖い。
「じゃ!みんな自己紹介やな!」
緑髪の子が提案する。
「うちは「きぃ」っちゅうんや、能力は「木」を操るんや、よろしゅうな!」
緑髪の子は「きぃ」というらしい。能力とはトラック事件のときのものだろう。
「すげえ関西弁だな」
誰もがそこを気にするだろう。
「はぁ~い、わしは「どぉ」だよ。能力は「土」を操るよぉ~」
黄髪の子は「どぉ」というらしい。凄く気の抜けた自己紹介だ。
「私は「ふぅ」といいますわ。能力は「風」」
白髪の子は「ふぅ」というらしい。なんとなくお嬢様っぽい。
「じゃ~ん!私は「ひぃ」だよ!能力は「火」だよ!」
赤髪の子は「ひぃ」というらしい。うん!元気でよろしい!
「ひゃ、ひゃい!私は「すい」と申しますです。ひぇ、ひぇっと、能力は「水」でしゅ!」
かみかみだった水髪の子は「すい」というらしい。なんか可愛かったので頭をなでなでした。すると「ぼんっ!」と頭から煙が噴き出した。
「ひゃ!ひゃんひぇひょうひゃ?」
混乱している様子。可愛い。
「自己紹介は終わりではありませんわ。あなたのお名前は?」
聞いてきたのはふぅだ。そういえば名乗ってなかった。
「あぁ、俺の名前は林宮 葉月。まぁ、俺も居候の件は何とかするからこれからよろ、、、、、、、、、、、」その時、、、、
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!
「!?」
皆一斉に肩を揺らした。
「な、なんだ?一体、、、、、、、、、!?」
ふと外を見ると得体のしれないでかい生き物がいた。
「なんだよ、あの生き物!」
葉月は困惑の目でそいつを見つめた。