第10話「風の強さ」
今回は大事な親友がほとんど手伝ってくれたので早く終わりました!
親友よ、、、、ありがとう、、、、
次回からは自分でやりますww
途中から書き方が変わってますがご了承をw
「葉月さんのチャーハンより絶品ですわね」
今、昼ご飯ついでに弥生の作ったチャーハンを皆で食べているのだ。
「悔しいが、俺の実力より遥かに上だよ。これからは弥生に飯を作ってもらった方が良いのかな?俺はそれを手伝う程度で....」
「はい!大丈夫ですよ!」
「でもあんまり無理はすんなよ?俺も家事はちゃんと手伝うから、疲れたときは遠慮なく休んでくれ」
流石に全部任せっきりは葉月としても心配なのだ。
「ご主人様.....そんなに私のこと心配して.....」
「ご主人様ぁ~!」と、涙目になりながら葉月に抱きついた。
「うぉわ!?....い、いきなり抱きつくなよ.....」
「ご主人様ぁ~!私、ご主人様のこと好きになっちゃいそうです~!」
突然の告白に困る葉月。
「だ、駄目です!葉月さんは私のものです!」
「すい?今、何か言ったか?」
「い、いえ、何も.....」
すいが何か言ったような気がしたが気のせいらしい。
「嫉妬やな....」
そこで、すいの肩をどぉがポンッと叩き「ドンマイ」と声をかけた。
と、楽しげな会話が響いてる間に....
「楽しい会話のとこ失礼するぜ.....」
「!?」
その声がした瞬間、さっきまで静かに茶を飲んでいたふぅが、ガタッ!っと席を立った。
「一体、何をしに来たのですか?」
ふぅが声をかけた人物は.....
「お前!俺の骨を砕いた.....」
そう、そいつはあの時の魔女と名乗った女だった。
「私は上の命令で、お前ら超人少女を殺しに来た」
「葉月さん!皆を連れて逃げてください!こいつは、私1人で相手しますわ」
軽く舌打ちをして、葉月に逃げるように言う。
「そ、そんなの危険だ!」
だが...
「ふっ、そうだなぁ?まずは白と殺りたいんで他は邪魔だから一旦場所を変えよう」
と、女が言った瞬間、女とふぅが消えた。
「瞬間移動!?」
葉月は驚きに目を開くが今はそんなことを考えている暇はない。
「くそっ!どうすればいいんだ」
葉月が悩んでいると....
「方法はありますよ」
と、言ったのは弥生だ。
「なんだよ?」
「はい。彼女にはGPSがついているんですよ。他の4人にもついていますよ!」
「な、なんでそんな.....」
「迷子になった時のためです!」
「は、はぁ....」
これ以上は聞かないでおこうと思う葉月。
「じゃあ分かるなら1秒でも早く.....」
「ちょっとまちぃや」
葉月が言っている途中にきぃに止められた。
「ふぅはあの女を結構恨んでるねんなぁ」
「恨んでる?」
と、葉月が聞くときぃが暗い顔で答える。
「.........ふぅは.....あの女に両親を殺されたんや....」
「?」
「だから...ふぅには1人で戦わせてあげてほしいねん」
「 俺は見てるだけしかできないってのかよ!?」
「でも、魔女でも心臓くらいあるでしょ?葉月の役目はあるでしょ?」
と、どぉが言う。
「でもふぅが1人で戦うことにかわりはないんだよな?」
少し沈黙が続く。
「あぁー!もう!分かったよ! ヤバくなったら危険でも突っ込むからな!?」
その葉月の言葉に皆は頷き、ふぅを探すために走った。
一方・・・
「先攻は、白、お前でいいぞ?」
バカにするような笑みを浮かべ女は言う。
「このような見た目だからってなめてたら痛い目にあいますわよ?」
「なめられるのは嫌だよなぁ?私もあのクズ男になめられてイラッときたからなぁ?」
「葉月さんをバカにするなっ!!」
その瞬間、ふぅは地面を蹴り女の方向に飛ぶ。その途中に魔法装甲を纏い、女の腹に1発拳を入れる。
が....
「弱っちいパンチだなぁ」
ふぅの攻撃を軽々と受け止め、 そのまま首を掴む状態になる。
「ぐっ!」
「そんなんじゃ私に当たらねぇ」
その時、ふぅの回りから風が吹いたかと思うと、大きなハリケーンを作り出した。
「ふっ、やるじゃねぇか」
「ここで負けたらあなたに復讐できませんからねぇ?」
女の手から逃れたふぅが言う。
「復讐?何の事だ?」
その瞬間、キッ!っと目を鋭くし連続で女に拳を打ち付け、最後に蹴りを入れる。
「うおっと....今のは油断した。」
女の口からは血が垂れている。最後の蹴りが顔に入ったのだろう。
「忘れたとは言わせませんわ」
「あ!もしかしてあんときの子か?あぁ、悪い悪い思い出したわ! 何人も人間を殺してるから分かんなくて..... 私の殺した中にいたよなぁ?お前の親が」
女は笑いながら言う。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
その瞬間、ふぅの周りには見たこともない強大な風が渦巻いた。
「あの風は!」
GPSでふぅの近くまで来たかと思うと強大な風がおこり、それに驚く葉月たち。
「あの風の強さおかしいで!?」
「ほんとだ、あんな風はふぅの前では見たことない」
そう言ったきぃとどぉに葉月は....
「まずはふぅの所に行かないと!」
一刻も早くふぅの所に行こうと足を進める葉月だった。
草木が踊る風の中に1つの大きな竜巻があった。
ふぅはその中にいた。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
今、ふぅの感情に怒りはない。少し前、女の言った言葉に怒りをしめたふぅだが、その後、竜巻に呑み込まれたかと思うと急に激しい痛みが走った。
「く、ぐぐ、ぎぎ.....」
歯を噛み締め痛みを堪えようとするが無駄だった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
その時、脳が焼ける感覚を覚えた。そう、まるで.....記憶を焼かれていくような。
「ふぅ!」
「葉月、さ、んの、こ、え、、が、、、、し、ますわ......」
脳が思い出して消えてゆく記憶、その殆どが葉月だった。
「な、ぜ、、、でしょう、、、、葉、月、、、さん、、とは、、、まだ会って、、、あ、まり、、、経っていないのに、、、な、でしょう、、この、気持ちは、、」
その時だった、、、、
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
脳だけではなく体も焼けるように痛くなった。
そこで、ふぅの意識は途絶えた。
「やっと出てきたか、、、白髪の子!」
そのふぅの姿を見て女は驚いた。
「は、ははぁ、、、出てきたかと思ったらなんだよそれ」
そう、ふぅの姿は少し前と異なっていた。
白色のアーマーは強化されたように増え、頭からは白色の角が生えていて目はとても赤い。
何よりその少女が纏うオーラが目に見えるのだ。
白色のオーラが煙のようにふぅの周りに漂っている。
「何があの中であったかしらねぇけど、そんなんじゃ私はビビら、、、、、ごふっ!!」
目に見えなかった、、、、いつの間にかふぅは女の前まで来ていて、それと女の腹に大きな穴を開けた。
その瞬間女は粒子となって消えた。
「ふぅ!」
「はぁ?あぁ、葉月さんですの、、、、ふ、ふふ、、ふふふふふふふふふ、、、、ふふふ、、あはははははははははは!!!!!!」
「ふぅ?」
「殺りましたわ、殺りました!葉月さん!私の両親を無残に殺した!あの女をついに殺りましたわ!」
ふぅは狂ったように笑いながら葉月に叫んだ。