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箱庭劇場  作者: ヤマダ
6/7

コンサート

 舞台袖からコンサート登場。

 スタンドマイクを中心に、クジラとイルカが並ぶ。


「どうも、近藤です」

「どうも、佐藤です」

「二人合わせてコンサートです」

 二人で声を合わせて

『よろしくお願いしまーす』


「ところで、クジラ」

「何だい、イルカ」

「カツ丼の上のグリンピースって、どう思う」

「いきなりだねえ。うーん、考えたこともなかった」

「カツ丼以外にも、オムライスとか色んな所に乗ってるよね」

「シューマイにも乗ってるよね」

「シューマイのは、ショートケーキのイチゴに見立てて乗せてるんだって」

「へえ、物知りだね。でも、他のは流石にケーキには見えないよね」

「多分、差し色だと思うんだよね」

「あらオシャレ。確かに、緑が入ると一気に鮮やかになるよね」

「あるいは、一応、野菜も食べたという自分への言い訳」

「あんなちょっとじゃ、栄養にはならないだろうなあ」

「それか、宇宙からの何らかのメッセージ」

「宇宙!?なんか怖いよ!?」

「宇宙の意思により、料理人の脳内に指示が送られ乗せずにはいられない」

「そんな大規模な洗脳が行われてるの!?一体、彼らは人類になんのメッセージを?」

「緑に平和を」

「なるほど。あんな小さなお豆にそんな大きな意味があったなんて。じゃあ、パセリは?あれにも何か意味が?」

「あれは、付け合せ」


 コンサート、お辞儀をして、ゆっくりと暗転。


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