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序章
パチパチと辺りが燃えている。建物、家具だったものは、すべてが火にのまれていた。あちらこちらから聞こえる怒号と悲鳴、そして剣の交わった音が何度も鳴った。その傍らを一人の人物が走っていく。腕に抱く大切な小さな命を、この方の命を守るために。
――この子を、お願い……――
そう言って倒れたこの方の母は、この燃え盛る炎に命を散らした。
「なんとしても、御守りします、姫」
赤子を抱き走る青年。しかし心の中には、この戦いをもたらした者達への憤怒の思いが渦巻いていた。
「覚えていろ!白蛇の者達、お前達への怒り、忘れてなるかっ!残された姫は私が守ってみせる!」
か、書けましたよ!
テンパってますよ……
更新は毎週水曜日です。
これから、“夢渡りの姫”を宜しくお願いしますm(__)m