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「君を愛してる」と脅されても、もうすぐエンディングなので全力で応援します! ~悪役令嬢ですが、ヒロインと婚約者様が結ばれるのを待ってるんですが?~  作者: ましろゆきな
第四章:神様降臨

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第十七話:【第一部・最終章完結!】これが私の、最高の推し活(ハッピーエンド)

 神が消え、静寂が戻った大広間。  エリアスが差し出した手を前に、リリアはふと、二人の顔を見つめる。


 かつてのゲーム画面で見た「完璧な王子」と「慈愛の聖女」の面影はない。  けれど、目の前のエリアスは、今まで見たどのスチルよりも「生きて」いた。  隣で笑うアリスも、聖女の仮面を被っていた時より、ずっと楽しそうだ。


(……そっか。  神様はバグだと言ったけど。  エリアスは、自分の意志でこれを選んだんだわ)


(誰にでも優しい王子様より、私だけを見てくれる今の彼の方が……うん。  正直、すごく嬉しいと思ってしまっている私がいる)


 リリアは小さく息を吐き、口元を緩めた。  それは諦めではなく、愛おしさを含んだ微笑みだった。


(私が変えてしまった運命だもの。  彼らがこの道(修羅の道)を選んで幸せだと言うなら……私が責任を持って、最後まで付き合ってあげなきゃね)


 リリアは、震えることなく、しっかりとエリアスの手を握り返した。


「……ええ、エリアス。  貴方がそこまで私を求めてくれるなら。  私も、貴方以外の未来なんていらないわ」


「……ッ! ああ、リリア……!」


 リリアからの初めての能動的な愛の言葉に、感極まって強く抱きしめる。


 感動的な抱擁の横で、アリスが「いいなぁ」と指をくわえている。


「あのー、盛り上がっているところ恐縮ですが。  私もリリア様の役に立ちたいのですが!  神殺しの実績もありますし、『専属侍女』なんていかがでしょう!?」


 本来なら、独占欲の塊であるエリアスは即答で断る(消す)はずだ。  しかし、エリアスはアリスを一瞥し、フッと鼻を鳴らした。


「……ふん。  本来なら僕たちの城に他人は入れないが。  先ほどの『リリアの安眠(ベッド)を守る』という判断……あれだけは評価してやる」


「えっ、雇うの!?」


「『番犬』くらいにはなるだろう。  リリア、君を守る盾は多いほうがいい。こいつなら、神が来ようが追い返すだろうしね」


「やったー!!  ありがとうございます、魔王様! いえ、旦那様!  リリア様のお着替えからお風呂の世話まで、全て私にお任せを!」


「……あ? それは僕の仕事だ。  貴様は廊下で立っていろ」


「ちっ、心が狭いですね」


 リリアは、火花を散らす二人を見て、吹き出しそうになるのを堪えた。


 ◇◇◇


 こうして、私は断罪を回避し、最愛の推しと結ばれた。  オマケに、最強の推しヒロインも付いてきた。


 ……普通とはちょっと違うかもしれない。  重すぎる愛に、胃が痛くなる日もあるかもしれない。  それでも。  自分たちで選んだこの結末(ハッピーエンド)を、私は愛していこうと思う。


 ◇◇◇


「さあ行こう、僕の愛しいお姫様」


「はい。……幸せにしてよね、エリアス」


「愚問だね。世界一……いや、神話級に幸せにするよ」


 リリアは苦笑しながら、その腕に身を委ねた。  その顔は、間違いなく幸せそうだった。


【TRUE END:推し活の果てにある、極上の檻】

祝・第一部完結!

ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

ヒロインを追い詰める王子の『重すぎる愛』、お楽しみいただけましたでしょうか?(笑)


物語はここで一区切りとなりますが、第二部への構想も着々と進めております。

しばし休息をいただいた後、また皆様にさらに濃密な『執着』をお届けしに戻ってきます!


【お知らせ】

マイページでは、現在『不貞腐れ令息』の短編も毎日更新中です。

さらに3月2日(月)からは、公爵令嬢が王子を『躾ける』新作Dom/Subファンタジーも開始予定!

ぜひ引き続き、マイページへ遊びに来てくださいね!


もし面白かったと思っていただけましたら、下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると、作者が泣いて喜びます……!


明日からは、番外編二編が始まります!

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