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…堕ちた天使

作者: 竜華 魁羅

モバで書いていたヤツに少し、手を加えて投稿しました。


…愛する者、愛する人



…今はもう、いない



僕は君を守りたかった…



でも、守れないどころか君は僕を庇って……



……君を死なせた



……僕は君を殺した



……君は、僕に言った



「…貴方…が……無事…で…よか…っ…た…」



……君は僕の目の前で



真っ白なドレスを血に染めながら



……美しい笑顔を残して



真っ白な翼を広げて



飛び立って行った……



……君は死んだ



でも、僕の中で君は



ずっと輝き続けている



…君は女神



…君は僕にとって女神だった



…君はずっと僕の太陽だった



輝く澄んだ瞳で



僕を希望へ導く光だった…



…細く、長い金糸の髪…



…綺麗で、…柔らかな…指…



すべて僕にくれた…



……そう、命さえも…



僕の背中にある純白の翼が…



深い…漆黒の翼に変わる…



…君を…死なせたから…



…僕は闇に堕ちた



もう、戻れない…?



…堕天使の烙印が



僕の胸を焦がす



…僕は悪魔…?



堕天使の烙印は…



…僕を闇へと導く



…僕は今、悪魔と化した



…君は今、女神となった



…光と闇…



…相反する力が



二人を引き裂いて…



相反する力は



決して交わる事はない



擦れ違う運命…



迫り来る宿命…



…僕と君との間で



混沌カオスが渦巻いて…



…二人を引き裂くモノ



混沌カオス



二人の歪みを…



より、深くへと導く…



…君は神に愛され



…僕は神に見放され



君は女神



僕は悪魔



それぞれの道を行く



決して望んだ訳じゃない



でも、今は違う



今は悪魔としての力を



君を守る力として使う



けれどそれは



許される事じゃない



僕の身体は



…消えて無くなるだろう



…僕の想い



…僕は人である事を捨てた



…君を殺して



…僕の心は死んだ



…でも僕は



女神となった君を守る為に



今も生き続けている



…そして君は



その煌々とした光で



…僕を包もうとする



…でも眩し過ぎて



君の側には行けない



だって僕は



…悪魔だから

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