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プロローグ

2作品目です!

前回は見切り発車だったのですが、今回はストーリーぎっちり考えて作りました。


「じゃあ行ってくるね」


城島じょうじまミサキはそう言って妻の唇に軽く触れる。日課になっている行為であったが彼女はまだ慣れないのか少し照れた表情をする。


「杏奈、まだ慣れないのか?」


「違うの。ミサキさんとこうしている事がまだ信じられなくて、夢なんかじゃないのかなって。」


「俺もだよ。でも安心して、杏奈の事はずっと幸せにするって誓ったから。それに幸せにしないとお義父さんに殺されるかもだしね」


「ミサキさんったらもう…」


妻の名は杏奈あんな。高校時代に出会いアプローチを重ね今に至る。


ミサキと杏奈は再度口付けを交わした。初めてするわけでもないのに、二人の心臓の鼓動が早くなる。ふと、(今日は会社休もう)と思ったミサキだったが、時計の針を見て慌てて理性を取り戻す。


「っといけない。そろそろバスの時間だ。行かないと」


「うん。行ってらっしゃ…あっ!」


ミサキ、家を出ていこうとすると、杏奈が慌てて手を握ってきた。


「言うの忘れた。今日はお義父さん達が来るらしいから早めに帰ってきてね。」


ミサキがわかった。と頷くと杏奈はうんうんと頷きかえし、手を離した。


****


幸せとはこういう事を言うのだろうか。そう思いながらミサキは駅に向かって歩き出す。


ミサキと杏奈は高校時代に出会い、恋に落ちた。


大学生活も終わりに差し掛かった頃、2人は結婚を決意した。


最初は親の反対が強く、落ち着いてから結婚するべきだと納得してもらえなかったが、二人の長期にわたる説得により、親が折れる形で認めてもらえた。


就職先は二人とも直ぐに決まっていた為、結婚式には家族や友人が集まり盛大に行われた。その日を境にして2人の幸せな日々が始まったのだ。


それから数年後、現在小さいアパートではあるがそこで二人は生活している。ミサキの仕事は医療器材等の営業販売だ。厳しい仕事ではあるが、優れた上司に恵まれ、

杏奈は事務職ではあるが、現在妊娠により安全を取って可能な限り在宅勤務にさせてもらっている。


「ふぅ、やっと終わった。」


時間は、19時を示している。定時で帰れるよう昼休憩を返上してまで急ピッチで終わらせたが、部下のミスを修正している間にあっという間に時間が経ってしまった。


急ぎ足で駅を目指す、携帯を開くと着信が数件入っていた。遅れることは連絡していたが、罪悪感がふつふつと湧いてくる。


今から帰る。今日は本当にごめん。とメッセージを入れて走り出した___瞬間。横から強い光がこちらを照らしている。横に見える信号機を見ると赤信号を指している。


しまった!そう思ったが既に車両とは数センチ程度になっていた。


ミサキの意識はそこで断たれた。

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