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エピローグ 十二
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理沙、今日は君のお墓参りに来たよ。
実は君に、正式に紹介したい人がいるんだ。
その子は、南沢恵麻さん。君の友達、南沢恵美さんの妹さんだよ。
…恵麻さんから君の日記を渡された時、僕はびっくりしたよ。君が僕にそんな隠しごとをしているなんて知らなかったし、その描写が細かすぎることにもね…。
もちろん今のは冗談だからね。でも、そんな日記帳のおかげで、僕は今隣にいる、恵麻さんと出逢うことができた。
もちろん君のことは一生忘れない。でも、僕は恵麻さんと幸せになるって決めたんだ。
あと日記帳、君のお父さんとお母さんに話したら、原本まで僕が預かっていいことになったよ。
君は嫌がるかもしれないけど…、これは君が僕に秘密を作った罰だからね!
…ってのは冗談だけど、とりあえず、今までありがとう。
今から、君の友達、そして恵麻さんのお姉さんの、恵美さんのお墓参りに行って来るよ。




