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エピローグ 十

『確かに…。』

和紀はその恵麻の言葉で今までの謎が解けたような気分になったが、それを態度に出さずに恵麻の話を聞く。

 「…でもそれだと私が理沙さんの代わりみたいだと思ってそんな真似を止めてみたり、でもまた復活させてみたり…。私、そんなことを繰り返してしまいました。

 それで、勝手に理沙さんに嫉妬して、和紀さんに、

 『だから和紀さん、私といる『今』を大事にして、私と付き合ってくれませんか?』

って、言ってみたりして…。」

「はい。」

 その後、恵麻は深呼吸をしてこう告げる。

 「海に呼び出して、…最後まで理沙さんの真似をして、本当にごめんなさい。

 でも私、この場所でどうしても、和紀さんにお別れを言いたかったんです。

 和紀さんには理沙さんっていう大切な人がいるんですよね?私、『死んだ人には勝てない。』って、どこかで聞いたことがあります。

 だから…。

 和紀さん、私と別れてください。今日の話で、お姉ちゃんとの約束も守れない、理沙さんにも嫉妬する、私の本当の姿が分かったかと思います。

 こんな私なんて、嫌ですよね。

 さよなら、和紀さん。

 最後に日記帳のコピー、渡して帰りますね。」 


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