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エピローグ 二

―理沙はその日、病院の待合室にいた。その時の理沙の気分は、絶望的なもの。なぜなら―、その理沙の病気は、完治する可能性が低いものだからだ。

 『私、このまま死んじゃうのかな…。』

理沙はそのことを思うだけで、涙が出てきそうになる。

 「南沢理沙さん。」

そして理沙は、受付の人に名前を呼ばれ診察室に向かう。

 「すみません。南沢理沙さん、ですか?」

その日の診察を終えた後、ある女の子が理沙に話しかけてくる。

 その子の年齢は、理沙と同じくらいだろうか?またその子は目が大きい方ではないが可愛らしい顔で、背が低く全体的に見ても「

可愛らしい」印象であった。

 ただその子は入院生活を送っているのか、パジャマのような院内服を着ていた。

 「はい、そうですが…。

 あなたは?」

「私、南沢恵美みなみさわえみって言います!

 たまたまさっき通りかかったら、『南沢理沙さん』ってコールが聞こえてきて…。

 勝手に『名字一緒だ!』って思っちゃいました!

 それで…、理沙さんはしばらくこの病院に通われるんですか?」

「…はい、まあ一応。」

実際理沙は、通うどころかこれから入院するのだ。そのことを思い返し、理沙は少し暗めに恵美の質問にそう答える。 


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