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彼女の気持ち 三

「何か恵麻さんの構えって、プロみたいですね!」

「ちょっと、動かないでくださいよ!」

 …自分から過去の自分の発言に今の発言を似せるのは、和紀の中に生まれた小さな「謎」を解き明かしたいためか、はたまた恵麻に理沙の面影を感じてしまうためか、またはその両方か…。和紀は、気づいたら自分も過去の「再現」を行っていた。

「はい、チーズ!」

そうやって撮った写真は高校時代の写真にそっくりで、和紀は昔にタイムスリップしてしまったかのような錯覚さえ覚える。

 「すごいですね恵麻さん!」

「えへへ。あと私家に写真も印刷できるプリンターと用紙があるんで、今日の写真後であげますね!」

「そっか。本格的ですね…。

 ありがとうございます!」

「その代わり、クリスマスプレゼント奮発してくださいよ~!」

「えっと…、」

「もう冗談ですよ!」

 そう言って2人は笑うが、和紀の心を強い既視感と、それに伴う理沙を失った寂寥感が襲う。

 『…待てよ!?もしかしてこの流れでは…!?』

次の瞬間、和紀はあることを思い出し、全く別の感情に支配された。 


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