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幸せな日々 八

 そしてコース料理が運ばれてくる。まずは前菜とスープ…だが、

「…これ、ニンジンにレーズンを合わせてるんだね!」

理沙がそう言い、少しびっくりした様子を見せる。

 すると先程のウェイターが近づいてきて、

「こちらは本格的なフランス料理となっております。

 ぜひご賞味ください。」

と理沙たちに告げる。そして理沙たちはそれを口に運び、

 「あ、意外とイケるかも!」

「ホントだおいしいね!」

と、2人は感想を漏らす。

 そして2人がそれを食べ終わると、魚料理が運ばれてくる。

 「こちらは…、マグロをグリルしたものになっております。」

「へえ~!あんまり日本では見れない料理だね!」

理沙がそう言うと、例のウェイターが、

「ここは本格的なフランス料理のレストランですから。」

と言い、さらに、

「お2人は学生の方ですか?」

と、和紀・理沙に話しかける。

「はい。」

とそれには和紀が答え、

「お若くてよろしいですね。私も、そんな頃がありました。

 私の今の妻と、まだ付き合う前の話ですが…、」

と、身の上話を少しする。

 その話は面白く、また和紀たちが店のおしゃれな雰囲気も楽しめるように長々と話はしない。

 そこには緩やかなクラシックのBGMが流れており、その音楽、また適度に落とされた照明、さらにウェイターの空気を読んだ話が、場を良い雰囲気にしていた。

 また、そのウェイターの気さくな話し方が、「敷居が高いフランス料理の店」というイメージをいい意味で覆し、和紀と理沙はリラックスして料理を楽しんだ。


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