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再現 六

 「あっ、お待たせしました和紀さん!

待ちました?」

その日、和紀と恵麻のデートの日、和紀は恵麻より先に待ち合わせ場所にやって来た。

 その待ち合わせ場所、また和紀と恵麻がこれから行こうとしている所も、理沙との初めてのデート場所と同じ所だ。

「いいえ。全然待ってないですよ。」

「でも和紀さん、顔赤くなってますよ!」

『これ、どこかで聞いたような気がする…。』

和紀はその瞬間理沙のことを思い出したが、『これぐらいのやりとり、誰にでもあることか。』

そう思い、気を取り直した。

 しかし、

「何か、こうやって2人で過ごすのって、久しぶりな気がします!

 …ってか私が和紀さんに告白して以来ですよね!」

「あ、はい…。」

「でもおんなじ大学に通ってるのに、何か不思議な感じもします。」

「ええ、そうですね…。」

「でも何か学内で話するのって、恥ずかしいですよね…。

 周りの目も気になりますし…。」

「はい…。」

『…僕の記憶が正しければだけど、こんなやり取り、理沙ともしたような…。

 でもそれはだいぶん前のことだし、僕の気のせい、思い違いかな…。』

和紀はそう思ったが、尚も不思議な気持ちが拭えない。

 「でも学内で話できない分、今日は2人で楽しみましょうね!」

「そうですね…。」

「…って、さっきから和紀さん、何か上の空じゃありません?」

「あ、ごめんなさい…。

 そうですね楽しまないと!」

恵麻にそう指摘され、和紀は少し焦るのであった。

 

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