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再現 四

※ ※ ※ ※

 「あ、あの…、和紀さん、大丈夫ですか?」

「あ、ごめんなさい。」

「でも…、本当に私でいいんですよね!

 いや~何か照れちゃうなあ~!」

 少しの間物思いに耽っていた和紀は、恵麻の喜ぶ姿を見て、今更断れない、後に引けない雰囲気になったことを悟った。

 「和紀さん、そうと決まれば次、デートしましょう!

 和紀さん、私和紀さんとやりたいことがあるんです!

 次…映画見に行きませんか?」

「え、あ、はい…。」

「やった~!

 あ、ちなみに私は大学1年生です!和紀さんは…、大学3年生辺り、ですか?」

「はい…。」

和紀は、恵麻のペースに完全に呑まれていた。

 「じゃあ、とりあえず今日は帰りましょっか!」

 すると、空からはそのタイミングを待ち測っていたかのように雪が降ってくる。

 「何か、付き合い始めたその日に初雪が降るなんて、ロマンチックですよね!」

次の恵麻の台詞に、和紀はびっくりする。

 『この言葉…。

 はっきり覚えているわけではないけど、理沙のあの時の言葉とおんなじだ。』

 そして、

 「ここ、入っていいですか?」

これも聞いたことのある台詞で、恵麻は和紀の用意した傘の中に入ってくる。

 『これって…。』

和紀は今日見たことに対して驚いたが、

 『僕が理沙を意識し過ぎてるからかな…。』

そう思ってその思いを流そうとする。

 すると、

「手、繋いでいいですか?」

そう恵麻が言い、2人は手を繋いで帰った。 


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