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日奇〜NIKKI〜  作者: るろうに。
2/33

1日目-前編

仕事をしながらの投稿になります。

時間の空いた時に更新しますので、時間が空いた時にお読みください

  俺は大きな音で目が覚めた。

  キキィドォォォォん!!!

『何だ!?』

  布団から出た俺は窓から外を見る。フロント部分が破損した車。そしてその周りには倒れた者達がいた。俺はそれを見て事故があったとすぐに分かった。

「おい!警察を呼んでくれ!」

「救急車!!」

「痛い!助けて…」

  周囲の者達はそれぞれ声を上げている。

  そこには地獄と化した現場があった。

  俺の家の少し離れたところに大きな道路に面した横断歩道がある。そこの道路は普段車通りも多い。朝は通勤通学する者達で、下校時間には学生や買い物帰りの家族で溢れかえっている。

  俺は助けるという感情は無く、ただ興味本位に現場を見に行こうと外へ出た。

『何かあったんですか?』

  外へ出た俺は、同じく外に出てきていた近所のおばさんへ声をかけた。

「あら、健二君も来たのね。なんでもね…信号無視をした車が突っ込んだらしいのよ。横断歩道を渡ろうとした人を避けてね…そしたらそこには学生達が…それで今の現状になったらしいわぁ」

  周りにも沢山の者達が集まってきていた。その中でも助けようと動いている者は極わずかだ。

  こんな現場に出くわした時には大抵は動けなくなる。何をして良いのか分からず見てるだけになる。

『そんなことが…ちょうど通勤通学途中で人が多かったからこんな事になったんだね』

「そうなのよぉ。巻き込まれた人がいっぱいいるらしいわぁ。なんでもスピード出てて3、40メートルはそのまま進んだらしいわよ」

  通勤通学途中の場面でそれだけ進んだら大事故になるだろう。

  現場の状況を把握したところで、パトカーや救急車が到着する。

「1度皆さん下がってください!我々や救急隊員が通れません!」

  警察が周囲の者達に呼びかける。周囲の者達もその声に反応してバラけていく。それでも残っている者達は家族や助けに行っていた者達だ。警察の声が聞こえないほど必死であった。

  しかし、警察や救急隊員が近づいて声をかけて行くと

「助けてください。お願いします」

 と縋り付く。その度に

「大丈夫です。あとは任せてください」

 と声をかけ現場から遠ざける。

  重傷者や亡くなったと思われる者達を運ぶ際には、ブルーシートを広げて隠しながら救急車へと運んでいく。

  マスコミがまだ駆けつけてないのに隠すのかと思ってしまった。不謹慎ではあるが、自身や身内が関わっていなければ考えることはこんなものだろう。

  警察や救急隊員が倒れている者や周囲の者達の対処を行っていく。

  その時、倒れている者からモヤの様なものが現れるのを目にする。

『倒れてる人から変なもの見えませんでした?』

  近所のおばさんへ声をかける。

「何が?」

  おばさんは見えなかったらしい。

  最初は魂の類かと思ったが、人生26年1度も幽霊等心霊現象を体験していない僕はそういった事を信じない為、気の所為で済ませてしまった。

((まぁいいか…))

  そして現場が収束しだした頃、身内以外の者達はそれぞれ解散していった。

  そして俺やおばさんも帰る事にする。

  俺は自室へと戻り仕事へ行く準備をする。

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