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二人のゲスな会話

僕達は通学路を徒歩で並ん歩き、電車に乗っても下らない話を続ける。話し相手がこんなむさ苦しい男なのが甚だ遺憾だが仕方がない、暇潰しにはちょうどいいだろう。


「お前さ、顔がいいし、モテるし、告白も何度もされてるんだろ。何で誰とも付き合おうともしないの、もしかしてだけど男が好きなの。」


「男が好きなわけないじゃん、ぶっ飛ばすよ。女の子が好きだよ決まってんじゃん。そりゃ好きと言われりゃ嬉しいさ、でもそれで付き合うというのはどうだろう。僕、絶対に自分を曲げたり取り繕ったりしないからね、そんな僕に普通の女の子が付き合えると思う?」


「・・・・・。うん、無理だな。1日も持たずに泣かれると思う。」


「だろ、だから好意を持ってくれる子に対しては、僕は誠実でありたいの。好意を持たずに後腐れなくやらしてくれる子なら大歓迎だけど。」


「うん、最初はかっこ良かったけど最後で台無しだな。ゲス野郎。」


「うるさいな、そもそも僕はHする事がステータスみたいな、風潮が嫌いなの。別に悪いと言わないけど、それしか楽しい事はないのかと、他にも楽しい事はたくさんあるだろうと言いたい。」


「うーん、何か含蓄ある話だな、ゲスな話ではあるけど。」


「それ考えたら敗けだよ。」


「いや、既にこの時点で敗けている気がする。」


話す内容もそうだが、翔の声は大きく周りによく聞こえる。電車の中の周りの人がチラチラとこちらを見ているが話に勢いがついているため、なかなか止まらない。


「あ、なあなあ。あの委員長っぽい人にめっちゃ睨まれてるんだけど。」


「君がゲスな会話ばかりしてるからだろ、少しは周りの迷惑を考えてよ、このゲス野郎。」


「いや、話した始めたのお前じゃん。熱く熱く含蓄あるゲスな話してたじゃん、ゲス野郎。」


「ゲス野郎って最初に言った人がゲス野郎なんですーー。」


「うわー、久々に聞いた、そんな言い回し。第一それだとお前がゲス野郎って事になっちゃうからね。」


「はい、バーリア。もう効きませーん。」


「それも久々に聞いたわ!何で帰国子女であるお前がそんな男子小学生みたいな事知ってるんだよ!腹立つわー。」


「いや、叔母さんがよくこんな幼稚なイタズラをやってきて、この国に来た当初はからかわれた。」


「量子さんがやるとかわいいと思うけど、お前がやるとむかっ腹立って、引っ叩きたくなるよな。」


「でしょ、僕が叔母さんに思う感情はそれに近い。」


「分からんでもないかも、確かにもし妹がいて、こんな事繰り返しやって来たら、引っ叩きたくなるかも。」


そんな下らない会話を続けていると、いつの間にか僕達の通う学校に着いた。


やはり下らない会話は時間を潰すのにちょうどいい。話し相手が天然でアホの翔であるため、事あるごとにバカな事を言う翔に突っ込みを入れたり、翔をからかって怒らせたりと話は終わらない。


これってマッチポンプというのではないだろうか。そんなことをぼんやり考えていると教員と思われる人から、入学式会場に向かうように指示される。


この学校はクラスごとに分けられるようなものでなく、全ての授業は単位制。生徒は自分の好きな授業を受ける事が出来るのである。なので入学式もクラスなんかで集まらず各人思い思いの場所に座る。


本当ならこんな男の隣ではなく、女の子の隣がよかったが、話の途中だったので仕方なしに翔の隣に座る。やはりもっと早く家を出て通学時間をずらせば良かったと後悔する。


「いやー、マンモス学校って聞いてたけど、本当に人が多いな!」


「キョロキョロ見るのはやめなよ、おのぼりさんみたいじゃないか。」


「でもすごいぜ、これだけ人が多いときれいな女の子も多いな。」


「何か今朝から君そんな会話ばかりしてる、発情期なの?年中発情期なのは人間とウサギだけだよ。」


「そうなんだ。でも俺は人間だからそれであってるじゃん。」


「え、君ってまさか自分の事人間だと思ってたの。」


「人間だよ!ほんと失礼なお前。あ、見てみろさっきの委員長っぽいきれいな女の子かがいる。」


「君、そんな大声で喋らないで、ほらすっごい睨まれてるよ。僕まで仲間だと思われてるよ。」


「まあまあ、気にすんなよ、今さらだろ。あ、今度は金髪の縦ロールだ、スゲー初めて見た。」


「うん、すごいね。髪もそうだけど服もフリフリで、なんかフリルの生き物みたい。」


「あ、あっちにはツインテールだ。目付きが鋭そうでまさにツンデレってやつだな。」


「いや、そんな風に人の格好と性格を結びつけるなはやめた方がいいよ、失礼だよ。」


「なんだよ、感じ悪りーな。お、あれはどうだ双子だぞ双子。やっぱり同じ服来てんな、でも性格はどうなんだろ?やっぱり同じなのかな、正反対なのかな。」


「違うに決まってんじゃん、遺伝子が似ているだけで違う人間なんだし、あんな風に同じ服着るのはどうだろう?」


「・・・・・・。さっきからちょくちょく角が立つ言い方するね、お前。何か反応も悪いし、何、あの女の子達が何かお前にしたの?」


「いや、そうじゃないけど。」


「じゃ、何?やっぱりお前、女の子じゃなくて男が好きなんだろ!そうだろ!」


「違うよ、そうじゃない。ちょっとああいう感じが苦手なだけだよ。」


「何で苦手なんだよ、説明しろよ!」


「うっざ、絡み方うっざ。何でそんな事君に説明しなくちゃいけないだよ、ただ僕が苦手なだけだよ。ほらもう始業式始まるってるじゃないか、大人しくあの偉そうな人の話聴こうよ。多分学園長っぽい人だよ」


「そんなもん知るか!!絶対に説明してもらう。俺の憩いの一時を邪魔した罪は重い。」


「下らないよ。静かにしなよ。ちょっと睨まれてるじゃん。」


「もうこうなった意地だ。話すまで許さねえ、っていうかこの事を量子さんに報告させてもらう。」


「なんだよ君、妙にぐいぐい来るな。分かった、話すよ話すから少し声のトーン落として。」


「分かった分かった、この恥ずかしがり屋め。」


「はあ・・・・うんとさ、僕が叔母さんに対して、苦手意識を持っているのは知ってるよね。」


「ああ、何でなんだ?嫌いと言うわけではないのだろう、そんな話ねーちゃんから聞いてないし。」


「まあなんだ、僕がこの国に来たときこの国の文化というものをあまりよく知らなかった。そんな中いきなり僕は叔母さんの家に預けられたんだ。」


「あー確か量子さんが大学に卒業するくらいっだったか。」


「ああ、大体そのくらいだ。ところで君は叔母さんの趣味を知っているだろう。」


「ああ、マンガ、ゲーム、アニメ、ラノベ、コスプレまあサブカルってやつ全般だろ。一回部屋見たことあるけど、すっげえ量だよな。よく床抜けないな。」


「ああ、あれを見たのかっていうか、あれを見てよく叔母さんの事がいいーって言えるよね、ある意味すごいよ。」


「それはそれ、これはこれだから。」


「まあいいよ、それでだ。叔母さんがその、一般の女性に比べ年下の男が好きと言うのも知っているよね。」


「あーーつまりショタってやつねってまさかお前!」


「心配するな、間違いは起きてない、貞操は守りきった。」


「なるほどな、モテるお前が妙に身持ちが固いのはそのためか、ちょっと同情するわ。」


「ありがとう。それでなんとか身を守ったのはいいが、叔母さんはそれでも諦めき切れない。なので叔母さんは僕に色々な服を着せたがった。半ズボンだの、赤いコートだの眼帯だの。小物にしたって何で刀や拳銃のレプリカがあんなにあるんだ意味がわからない。そしてそれらを着てポーズを取りながら延々と写真を撮られ続けるんだぞ、恍惚の表情をした叔母さんに!・・・まあ、そんな事もあってか僕はマンガとかに出てくるような女性像が少し苦手なんだ。」


「でも、お前よく無事っだったなー。」


「最終的にあまりに酷かったので、栞さんに登場していただき、僕は事なきを得たんだ。だから栞さんは僕を救ってくれた憧れの女性なんだ!」


「なるほどなー、お前がねーちゃんかに妙に憧れているその理由が分かったわ。」


「そうか、栞さんの偉大さが分かったか。」


「でも、ねーちゃんはBL派だけどな。」


「・・・・・・・は?」

内容説明文と違い、バカな話が続きました。申し訳ありません≦(._.")≧。

もうしばらくは、アホな会話が続きます。真剣モードはしばらくお待ちください。

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