第18話 依頼の上書き
襲撃者を退け、更に先を目指すフィオン達。
既に依頼の『野盗達への偵察』は無い物として考えているが、今更引き下がる事は出来ない。
ここで帰れば恐らく安全は保障されるが、組合から紹介料を取られた上に、あくまで『野盗達への偵察』という最低ランクの依頼を失敗したという無様な結果に終わる。実績が必要なフィオンも、収入や良いパイプが欲しいヴィッキーも、そんな不名誉を被せられてはこの先立ち行けない。
是が非でも真相を暴き事態を解決させなければ、ダブリンへは帰れない。
「そろそろ山の麓だが。……開けてきたな」
山の麓に行くに従い、森の中は人の手による痕跡が多くなる。
斧か鋸によって切られた鋭利な断面の切り株。自然に出来たにしては大き過ぎる、積まれた枝や木材の山。獣を解体し、残滓を埋めた様な跡。
身を隠せる程の茂みも殆ど無くなり、警戒は解かないが今はもう普通に歩いている。
森の奥には人が住んでいる事を窺わせる痕跡が、先へ行くに従い増えてくる。
「何かが住んでるのは確実だね。野盗達は実際にいる……? もしくは別の……」
「どうする、隠れて進む? 先に見つかったらまた……ぁ」
不意に、アメリアが何かに気付き指を差す。特に怯えや驚きは見せず、きょとんとした顔。
指差された先に見えるのは二人の子供。服は汚れてボロボロ、木の枝を振って剣士ごっこをして遊んでいる。
身構えかけたフィオン達は毒気を抜かれて立ち尽くすが、すぐに子供達もこちらに気付き、無警戒に近づいて来る。
「……こんにちは、ここに住んでるの? お父さんとかお母さんとか、誰かと一緒?」
ヴィッキーは膝を屈め、目線を合わせて穏やかに子共達に尋ねる。普段とは一線を画す、丁寧な言葉遣いと物腰。破壊を振り撒く魔女の面影は無く、淑女の様に振舞う。
子供たちは目を合わせ少し考えた後、素直に答えてくれる。
「エステートの人? だったら町長さんが連れて来いって言ってたよ。お父さんもお母さんもそこで……皆で住んでるよ」
断片的では有るが、町長と言う言葉に三人は反応する。更に続く皆で住んでいるという情報。
だがこれだけでは要領を得ず、ヴィッキーは焦らずに子供と話を続ける。
「……町長っていうのは、お名前は? 皆で住んでるっていうのは、何人位かしら?」
「ぇーっと……町長の、名前? 町長は町長じゃないの?」
「声がしたと思ったら、ジャカブの使い……ではないな。わしが町長のフィリップじゃよ」
声を掛けられ振り向くと、一人の老人が佇んでいた。
頭頂部は禿げているが、側頭部をぐるりと覆うまだ黒い髪。長い眉から覗く細い目と立派な髭。子供達同様にくたびれた服だが、中々上等な服だった形跡がまだ残っている。
偉ぶりも警戒もせずに近寄ってきてフィオンに握手を求めてきた。
ずっと姿を見せなかったエステートの町長である。
行方の解らない町長も怪しんでいたフィオン達であったが、真正面からここまで無防備にされてはと、一先ずは握手に応じる。
「どうも……冒険者のフィオンです。一応、町長代行のジャカブから野盗の偵察を依頼されて来たんですが、何か知ってる事とかは……」
「ジャカブが、代行じゃと? 野盗……ふーむ、そうか、そういう事かの? ……立ち話もなんじゃな、中で話すとしよう。付いて来なさい」
ジャカブの名前に反応し、一人で勝手に納得したフィリップ。次いでフィオン達を森の奥へと招く。
一瞬罠かとも警戒するフィオン達だが、余りに無防備な背中にそれは無いと考えた。
子供達とは手を振って別れ、まだ警戒しながらも町長フィリップの後に付いて行く。
囲いの様に残された木と茂みを過ぎると、簡素で小規模ながらに集落が姿を表す。
建っている家はどれも粗雑な木造で六軒余り。集落の中では薪割りや水運びなど、魔操具の無い時代の当たり前の光景が広がっていた。
集落の奥の家を目指すフィリップに、口々に挨拶等が掛けられる。
「町長お疲れ様です。その人達は? 初めて見ますが……」
「ジャカブの使いですか? あいつら、ようやく話に応じましたか」
「安心せえ、こっちの味方じゃ。……少し話をするが、立ち聞きは無しで頼むぞい」
フィリップに招かれるまま、一番奥の一番大きな家へと入る。
内部も幾らか粗の目立つ造りではあるが、それには不釣合いな魔操具がそこかしこに付けられている。灯り、竃、炊事場……集落で見た光景とは異なる内装だった。
怪訝な顔をしているフィオン達に気付いたのか、フィリップは陽気に説明をする。
「逃げ出す時に持って来たもんじゃよ、とても全ての者にまでは足りんがな。……わしは良いと言うのに、皆の厚意で不自由無く暮らさせてもらっとる」
木製のテーブルに招かれ、フィリップは茶を持て成してくれる。手作り感溢れる器に粗茶ではあるが、この生活ならば精一杯の持て成しだろうと察せられる。
テーブルを挟んで座り、ジャカブやエステートの町の真相に関し、フィオンが問い掛ける。
「まず最初に……野盗ってのはいないと考えて良いんですね? フィリップさん達がここに住んでる以上、流石にこの近くに野盗ってのは……」
「うむ、そいつは依頼とやらを見ればはっきりするわい。依頼書は持っとるじゃろう? 見せてみよ」
フィオンは依頼書を机の上に広げて置く。
慣れた手つきでフィリップは依頼書を扱い、そう記載の多くない書面にささっと目を通す。それは書類仕事によく慣れた、町長と言われて納得の出来る手際だった。
数秒足らずで内容を把握したフィリップは、手の甲でぴしっと依頼書を叩きながらフィオン達に向き直る。
「お主ら、よくこんなケチな報酬で受けたもんじゃな。まあそれこそがジャカブの狙いじゃろうが……。依頼の日付も、あの後すぐか……奴め、用意周到な事じゃ」
「どういう事だか説明してもらえるかい? ジャカブは何を考えてて、あんた達はどうしてこんなとこに住んでんだい?」
先を促すヴィッキーに、ジャカブは茶を一口啜ってから説明を始める。あくまでマイペースだが、ここまで来ておいてフィオン達も先を急がす事も無い。
事の起こりは約半年前まで遡る。
「去年の秋じゃな、わしがまだエステートで町長をしておった時よ。あ奴、副町長だったジャカブがわしが不正な賄賂を受け取ったと突きつけてきおった。勿論濡れ衣じゃ、全く身に覚えが無い。……じゃが、偽造ではあるが書類も揃えられ、先手を打たれては成す術が無かった。真実を知るわしの支援者と共に、何とか逃げ出すのが関の山じゃったわい」
「つまりここの、集落の人達は支援者って事か。……ちょっと疑問なんですが、少なすぎませんか? 町長やってたって言うんなら……そもそも町でしっかり裁判とか」
肩を落とし溜め息を吐き、フィリップは大袈裟に落胆する。
世の中、正しい者が常に勝つとは限らないと、若者に世の無常さを悟らせる様に。
「事を大きく取り上げれば困るのは偽造したあ奴の方じゃ。あ奴は取り巻きを煽ってわしを追い立て、言論の機会さえも奪いおった。事は表沙汰にならず、真実に気付いてくれた僅かな者達に助けられ、わしは何とかここまで逃げ延びた。……そして奴は己の地位を磐石にすべく、この依頼を出したという事じゃ」
フィリップは改めて依頼書を机に広げ、フィオン達によく見る様に二箇所を指差してくる。
それは依頼の報酬額と、余りに杜撰な依頼の説明文。
「わしも町長という役柄、組合を通した冒険者依頼の相場は解っておる。余りに安い、相場の半額以下じゃ。よっぽどの物好きしか……いや、お主らを悪く言うつもりは無いが。……更に依頼説明のこれは、最低限にも届いておらん。これでは誰も受けんじゃろう。……じゃが依頼が組合に受理された事で、エステートの町の近くに野盗が住み着いた、という情報だけは広がる。ここに野盗がおっても被害を受けそうなのはエステートだけじゃ、他の町や村は対応せん。冒険者も旅人も、当然野盗を避ける行商人も近付かなくなり、事は闇に葬られる」
「そういや街道からの山道は封鎖されてたな。ここまま蓋しておいて、飢え死にでもさせようって考えた訳か? なら、来た時の襲撃者達は……」
「あ奴の考えそうな事じゃ、森に入ろうとする者を亡き者にしようとしたか……。以前に町に人を送ったが、あ奴は交渉に応じる気は無い、そ奴は帰ってこんかったよ……。そこで、冒険者のお主らを見込んで、依頼をしたいのだが」
ずいっと机に乗り出しつつフィリップは依頼を切り出す。
どうにも初めからこれが目的だったらしく、フィオン達にとっても耳に良い話を聞かせてくる。
「逃げ出したわしが今更声を張り上げても勝てるかは微妙じゃ、動かぬ証拠が欲しい。わしを追い詰めた書類はまだどこかに隠しておる筈じゃ。ぽっと出のジャカブは町長の地位を欲しておる、いつかそこに座る為に使えるじゃろうからな。そいつを押さえてここまで持って来て欲しい。その後はお主達に護衛して貰い、大手を振ってエステートに帰り奴の不正を糺す。……報酬はそのケチな依頼の五倍じゃ。成功報酬となってしまうが、事が上手くいったら即金で払う事を約束する」
「ご、ごば……!? ぇーっと、これの五倍だから……す、凄い、ね?」
アメリアの反応は頭を撫でて流しておき、ヴィッキーは現状を確認する。
町長のフィリップは副町長だったジャカブに濡れ衣を着せられ、野盗の依頼はそれに蓋をする為の狂言依頼だった。誰も受けずに放置されていた依頼をフィオン達が受け、森の奥に逃げた町長達との接触を妨害する為、工事現場の男達は襲ってきた。そして真相に辿り着いたフィオン達に、フィリップは偽造された書類を持ってくる様に依頼している。
まだ全てに納得してはいないヴィッキーだが、一先ず提示された報酬は無視できない。真相をしっかりと暴ければ、冒険者としての実績にも大いにプラスになる。
三人は頷き合って合意し、フィリップの依頼を承諾する。
「解った、俺達が書類を押さえてくれば良いんだな。……まぁ全部明るみに出れば町の人達も味方に付くだろ。手ぶらで帰る訳にもいかねえからな」
「ぁ……なら、町の子供達がここの事を話してたのは? 山奥に山賊がいるから近付くなー、って。……ジャカブが流した、のかな?」
アメリアの疑問に、フィリップは髭を撫でながら思案を巡らせる。ジャカブが流したとしたら墓穴を掘っただけであるが、何かしらまだ気付いていない理由があるかもしれない。
そう時間は掛けずに、ジャカブの黒い腹の内をフィリップは推察する。
「話を聞いた行商人や旅人の話を耳にしたか、或いは……。わしらがここで生き延びておると知って、子供の噂話を出汁に町の意識を操作し、いづれ手ずから兵を率いて攻め込むための布石かのお。まだ何とか取り繕えておるが、もう数ヶ月すればわしらの身なりは野盗と変わらんものになるじゃろう。悪辣な奴よ。……依頼を受けてくれた事を感謝する。今から戻ればまだ明るい内に戻れるはずじゃ、吉報を待っておる。……っと、忘れる所じゃった。わしが覚えておった奴の書類のメモを……」
フィリップの家と集落を後にし、フィオン達は町へと引き上げる。
帰り道は山道と街道を使い、真っ直ぐに隠していた馬車へ向かう。これ以上の待ち伏せの可能性は低いと考えつつ、敵が森で待ち伏せていた場合には逆に山道の方が安全であろうと。
結果、襲撃も待ち伏せも無く三人は労せずして馬車へと戻る。
既にこれまでの情報は整理出来ており、これからの作戦を話し合う。
「んじゃ、普通に町に戻って夜に庁舎に忍び込む……で、良いんだな?」
「庁舎か奴の家かは賭けだけどね。まずは庁舎を漁って、無かったら奴の家を当たろう。しっかし、もうちょっとこのメモがマシなら……まぁどっちにせよ偽造書類は必要か」
未だ謎は多いが、ジャカブが町の全てを掌握しているという事は有り得ない。それは襲撃者達の人選からも確実である。
取っている宿は、通りに面した二階の奥の部屋。警戒はするにしても寝込みを襲われる可能性は低い。森での襲撃を鑑みれば、町中でひっそりと事を起こせる人員はいないだろう。
フィリップから受け取ったメモには偽造書類の日付と、それによって利益を得たとされる業者の名前。
業者自体はエステートの町に存在するものでありしっかりと明記されているが、肝心の賄賂を贈ったとされる張本人の名前は不明。逃げるのに必死だったフィリップは忘れてしまっており、偽造書類を探し当て、個人登録を確認する事が肝要となる。
登録が確認出来なければ架空の人物だとほぼ断定して良く、それだけで偽造された取引だと筋道が立つ。町長と取引をする様な人物が、個人登録を疎かにしているとは考え難い。
逆に実在し登録されているのならば、事を明るみに出しその人物へと公的な捜査を促せば良い。フィリップが無実ならばそれで事は足りる。
「なあヴィッキー、フィリップの話は大体解ったけどよ。それでもやっぱ、あの素人共がジャカブの差し金だってのは、どうにもおかしいよなあ。それに……フィリップとジャカブを比べた俺の感想は……」
「フィオン、それはあんた個人の感想だ。あたしらは冒険者として依頼を受けてる以上、そこにそういったものは持ち込むべきじゃないよ。……冒険者として誠実にいるってのは、聖人やら善人でいるって事とは違う事さ」
冷たく無機質な声で、ヴィッキーはフィオンの言葉を遮る。
フィリップとの邂逅は大きな一歩だが、全てが明るみに出た訳でも、全てに納得がいった訳でもない。
今フィオンが抱えているものは一介の冒険者には、エステートにとってよそ者の身には過ぎた事であった。
「まだ解らない事は多いけど……。ジャカブがフィリップさんを嘘で追い詰めたのは、それは許しちゃダメだよ。ならまずは、依頼をちゃんと終わらせたら……色々判るんじゃないかな」
ぽつりと胸の内を独白するアメリア。
虚偽により失脚させられ、それを許せる人間などいるだろうか。
アメリアの考えには頷きつつも、フィオンは胸の内のものを消化出来ずにいる。それはフィリップの依頼に対しては不誠実であり、命を狙われたという事実を考えれば余りに甘いものだった。
程無くして再びエステートの町。
夕日が落ちかけた町に馬車で再訪するフィオン達。町の自警団や衛兵達に声を掛けられる事も無く、フィオン達は真っ直ぐに宿へと向かう。町中で仕掛けられる可能性はほぼ無いだろうが、今は目立たずに宿で作戦を練るべきである。
相変わらず町は活気に満ち、ジャカブの施政が上手くいっている事を表している。
「おや? フィオンさん、でしたよね。……先程は申し訳ありませんでした、本当に忙しかったもので……」
不意に声を掛けて来たのは、正に渦中の人物である町長代行ジャカブ。
全く身構えもせず取り巻きもおらず、一人で馬車に乗ったフィオン達へと話し掛けてくる。
思わず目を見張るフィオン達だが、ジャカブはぺこぺこと頭を下げるばかり。工事現場で蔑ろにした事を腰を低く謝ってくる。
「い、いや気にして……ませんよ? 忙しかったのは見て解ったし、そこに声を掛けた俺達の方、が」
「それはそうかもしれませんが、私も配慮すべきでした。気を悪くさせたのではないかと心配してまして……」
フィオンとヴィッキーは軽く目配せする。予想外の遭遇ではあるが、ここで会ったのは何かの好機かと、鎌をかける事で同意する。
完全に敵対しているのならば何かしらの反応が期待出来、今より状況が悪くなる事は無い。逆に、もしもジャカブが白ならば反応は得られないが、こちらでもリスクは増やさずに情報を得られる。
若干煽る様な口調で、ヴィッキーはおもむろに言葉を返す。
「いえいえ、全く悪くなんて思ってません。……工事現場の方々とも仲良くさせて貰いましたし、とても良いお持て成しでした。あれは、ジャカブさんの指示だったんですかねえ?」
「……? 現場の? 彼らと、何か有りましたか? ……お持て成しと言うのでしたら、ここらでは満月鳥の香草焼きが名物でして……」
ジャカブの反応に不審な点は無い。本気で何の事か解らずに、暢気に町のPRを始め出す。
細かい事に気づくフィオンにも、こういった事に鋭いヴィッキーにも、たまに妙な勘が働くアメリアにも、怪しい様な反応は見付けられなかった。
フィオンは埒が開かないとばかりに、再度問いかけを行う。もしかしたらあの時は本当に忙しく、それで断ったのではないかという疑念を払拭する為に。
「色々当たったんだけどさ、野盗の根城はまだ見つかってねえんだ。……そこん所を、ちょっと教えてもらえねえかな?」
「……申し訳ありませんが、そればかりは皆さんでお調べ願います。私はまだ仕事が立て込んでおりますので、失礼します」
急に調子を変え、ジャカブは足早に立ち去って行く。
仕事が有ると言うのは本当なのか、それは庁舎の方角。今夜、フィオン達が忍び込む予定の場所である。
遠ざかって行く背中はやはりくたびれ色褪せた作業着。しかし皺の多い服は堂々と背を張っており、後ろめたいものを感じさせない。
「……丸っきりの白、では無えって事だな。まぁ解ってたけどよ……。いよいよ後は、やるしかねえなこりゃ」
「なんか、凄く苦しそうだった……。でも襲ってきたのがあの人の指示じゃないなら……どういう事?」
フィオンの脳裏には一つの予想が浮かぶが、それは仕舞われた。今は冒険者としてフィリップの依頼に真摯に、一時だけ個人の感情を抑えて仕事に臨む。
一応の確認を兼ねて、ヴィッキーはアメリアを多少からかう様に胸の内を聞いておく。
「しっかし、アメリアは良い子だと思ってたんだけどねえ。幾ら依頼でも犯罪だよ? それでもやっちゃうのかい?」
「むぅ……私はこの国の決まりなんて知らないもん、それに人じゃないし。……それがいつでも正しいっていう保証も無いでしょ? いつでも絶対に正しい決まりなんて……そんなの無いと思う」
例え依頼であろうとも、不正を暴く為であろうとも、今計画している事は法の許す領域から逸脱している。
それを賞賛するでもなく、忌避するでもなく、あくまで必要な手段として選び取る。
はっきりと自覚しつつ、フィオン達は夜を待つ。
望む望まざるに関わらず、今はその時の為に牙を研ぐ。