掃除箱で寝てたら外がバイオハザードしてた
処女作です。
時は20XX年。今地球は……
ゾンビウイルスが蔓延していた!
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五月蝿い。
そう思いながら俺は狭い空間の中で身動ぎした。いつの間にか寝てしまっていたようだ。そう思いながら掃除箱の中から出た。教室の中には誰もいない。何で誰もいないんだ?そう思ったが答えは全く解りそうにない。
しかし、さっきからディスコで流れるような音楽が大音量で響いているが、何なんだこれは?ダンス部がノリノリになりすぎて音楽の五月蝿さに気づいてないのか。
そうだとしたら、ダンス部に文句を言いに行かないと。このままじゃ掃除場の中でおちおち寝てられない。
そう、この掃除箱ぼっちマスター『一生一人』の安眠のために!
ダンス部の前までやってきた。やはりここが大音量の原因で間違いないようだ。
しかし、ダンス部の前に来るまで誰一人として会わなかったが、どうなってるんだ?もう全員帰ったのか?
まぁそんなことはどうでもいい。とっととドアを開けて音量を下げさせよう。ただ、ダンス部の奴らはほぼ不良だからまずドアをそーっと開けて中を確認するか。
けっしてビビってるわけじゃないぞ!ビビッてないからな!
俺はソーッと少しだけドアを開けた。
「ヴァヴァヴァヴァーーーーッ!」
『ヴァーーーーーーーーーーーーーッ!』
俺はドアを閉めた。何だ今の。
肩から先がない奴らが叫んでたぞ。何て言ってるか解らんがきっとロクでもないことなんだろう。
も、もう一度見てみるか。
「ヴァヴァヴァッ!ヴォクヴィッ――」
閉めた。あれはまずい。なぜか解らんが、あのまま見ていたら学校どころかこの世界ごと消えていた気がする。
しかし、肩から先がなくてあんなに動けるものなのか?童貞だから人の体のことはよく分からん。俺なら肩から先がなかったら死ぬんじゃないだろうか。主に出血多量で。
まぁ、俺の場合は肩から先があってもなくても出欠大量だけどな!出欠大量ハッハッ…………ハァ。
というか、本気で考えたらおかしいな。まるでゾンビみたいじゃないか。いや、ゾンビだ。あれはゾンビだ。絶対そうだ。
そうなればまずはゾンビを倒せる武器を探さなければ。武器になりそうなものはあの部にあったな。
よし、ここならゾンビに対抗する武器があるかもしれない。なんてったってフィニッシュサバイバル部だからな!|
フィニッシュサバイバル部はゾンビウイルスの蔓延などが起こってしまったときに、可愛い女の子に食料や武器を与えてハーレム作ろうっていう部だ。正直いって、こんな無駄な部無駄がなぜあるのか疑問に思うんだが、毎年新入部員が殺到してるって話らしい。ただ、筋肉モリモリのボディビルダーみたいな奴しか入れない。クソッ、入部したかった……
俺はフィニッシュサバイバル部のドアを開けた。
部員のゾンビがいた。
俺は逃げた。
馬鹿じゃねーの?!全然フィニッシュサバイバルできてねーよ!サバイバル抜けてるじゃねーか!
後ろからとんでもないスピードでゾンビが迫ってきてる。これはまずい。このままじゃ俺はダンス部で謎の叫び声をあげることになってしまう。
「ヴァーーーッ!」
いや、待てよ。今の叫び声で思い出したぞ。ダンス部にいたゾンビは全員肩から先がなかった。それ以外は何も傷ついていなかった。つまり、あいつらは――
考え終わる前に理科室に向けて俺は全速力で走り出した。ゾンビの弱点を思いついたから。
理科室に到着するや否や俺は片隅にあった人体模型の腕を火事場の馬鹿力でへし折って机に置き、掃除箱の中に隠れた。やはりここは落ち着く。
ゾンビが奇声を上げながら理科室に入ってきて、人体模型の腕にかじりついた。やはり、ゾンビは人間の腕に反応するようだ。人体模型の腕に反応する理由は解らんが。
というか、ゾンビの顎の力強すぎだろ。プラスチック製の腕を粉々に噛み砕いてるぞ。
しばらくするとゾンビは満足したのか、プラスチックの破片まで綺麗に食べて理科室から出て行った。
なんであんなに綺麗に食べるのだろうか。親に「お残しは許しまへんでー!」と教えられたのだろうか。
待てよ、この習性を利用すれば対ゾンビに最強の武器が出来るんじゃないか。人体模型の腕の中に爆発物を仕込めば…… 行ける、行けるぞ!
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なんで、なんでこんな目に。
道路を走りながら私は考えていた。ゾンビが発生してから一ヶ月、必死に生きてきたけど、もう限界だった。
ネット小説好きの友達は「ゾンビは音に発生するはず!」とか言ってゾンビになっちゃったし、力自慢の友達は筋肉モリモリのボディビルダーみたいなゾンビにやられちゃった。
後ろのゾンビに追いつかれるのももう時間の問題だろう。そんな時、前の家の屋根からもゾンビが飛び降りてきた。
「ひっ、いや……」
小便を漏らしてしまった。だがそんなのもう気にしてられない。
怖い。
嫌だ。
死にたくない。
次々とそんな思いが出てくるが、もうどうすることもできない。
地面にへたり込み、ゆっくりと目を閉じ――
瞬間、前のゾンビのもっと前に、人の腕のようなものが投げ込まれた。
『ヴァーーーッ!』
ゾンビは全員その腕に反応して、一斉に腕に集まりだした。これは一体どういうことなの?
刹那、ゾンビ達が爆発する。
「きゃっ……」
爆風で飛ばされた私は地面を転がりながら、何かに当たる。が、しかし、そのまま転がり続ける。
「痛い痛い痛い!背中擦った!人ってあんな転がる力強いのか」
そんなことをいいながら背中をさする男の人に私は言った。
「あの、あなたは誰ですか?」
男の人はこちらを振り返って言った。
「ん、俺?俺は一生一人!」
ギャグとゾンビを取り入れたらどこからともなくシリアスが入ってクソストーリーができました。
改善点などあればご指摘いただけると嬉しいです。