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007

前回、長くするといったのですが、あまり長くなりませんでした。

ごめんなさいm(_ _)m

あと、投稿遅れてすみませんっ。

 遠い、遠い昔。

 まだ、神々が人世に降りていた頃。


 人は、悪魔と呼ばれる存在と、永遠に続くやもしれぬとまで言われた戦争をしていた。

 双方、人々は活気を失い、終わらぬ戦に自害するものまで出てきた。


 神は、それをみて、…だが、何も出来なくて、少しばかりの恩恵を与え、少しばかりの知恵を与え、だが、それでも終わらぬ戦に頭を悩ませた。


 そんなある日、姫巫女と呼ばれる『英雄』が現れた。

 その者は、人に生きる活気を与え希望を取り戻させた。

 神も、そんな姫巫女を祝福し恩恵を与えた。


 悪魔は魔法を使う。

 魔法は、人にとっての最大の脅威であり、また…希望でもあった。


 その理由は姫巫女にある。

 姫巫女は聖剣を持ち、悪魔を倒していった。

 だが、聖剣と言うのは聖の力を集めた光魔法を剣として形作ったものだった。

 その為、畏怖する者もいたが、それよりも『勇者』や『英雄』の噂の方が勝った。


 そしてそんな日が続き……姫巫女は最後の悪魔を聖剣で滅した。

 人々の戦争は終わり、世界は平和になった。

 神々もそれを喜んだ。


 だが……。


 人々は今度は人間同士で戦争を始めた。

 姫巫女は止めようとしたが、逆に非難され、

 ーー「魔法は悪魔の力だっ」

 と、人々から怯えられるようになってしまった。


 あまりにも目に余る所業に、神は人に、人間に絶望した。

 怒り狂った神は、雨を降らせ続け、火山を噴火さし、地震を起こし、津波は街を襲う…天変地異を起こした。


 それでも、姫巫女は人間を信じていた。

 姫巫女は最後の力を使い、神々の天変地異を終わらせた。

 だが、全て力を使い切ったことにより…姫巫女は生き絶えた。


 後から自ら達の過ちに気づいた人々は姫巫女を供養し、聖剣を出せる光属性の魔力もちに姫巫女の名を継がせることとした。


 また、神々が戻ってきてくれる事を願って。そして、最大の過ちには気づかずに。



 創造主、カリスラトリヌの名のもとに。




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『どう?ラルダ。面白かった?』


『うん。でも、人間ワルイ』


『そうね……でも全ての人間が悪いわけじゃないのよ?』


『ワカッテル。エメ、優しい』


 話を終えた私は「疲れた」とあくびするラルダをドレスのポケットで寝かせると、キールを呼ぶ為に自室のドアを開けた。


「キール、お腹が減ったの。お茶とお菓子を用意してちょうだい」


 ドアの前で立っていたキールに返事も聞かず、そう告げる。


 この世界でいうお茶と言うのは紅茶だ。

 ただ、時々だけ烏龍茶や緑茶が懐かしく飲みたくなってしまうが。


「お待ちいたいました。もう少しで夕食ですのでお菓子は少しお控え下さい。では」


 キールはさっさと出ていってしまった。

 …さっき話を聞かなかった事怒っているのであろうか。


 私はキールの入れてくれたであろう紅茶を口に運ぶ。

 ダージリンの香りと、少し入れたミルクが甘さとなって……。


「……美味しい」


 もう一口、口に運ぶ。

 お茶受けにと、用意させたお菓子のマフィンを食べる。

 こちらはメイドが焼いたのだろう…なかなかに美味しい。

 私的には、ご飯よりもおやつの方が好きだ。

 少し…料理長には悪いがこの世界の食事は口に合わない。


『ラルダにもちょーだい』


『どうぞ』


 少し、マフィンをちぎってラルダに渡してやる。

 食べる仕草は子リスみたいだ。


『美味しい?』


『オイシイ!』


 それは良かった。

 私は夕食のことも忘れ、マフィンを思いっきり食べるのであった。

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