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また、ブックマークが増えました!

読んでくださった方、本当にありがとうございます(*゜∀゜*)

それでは、3話です。どうぞ!

 次の日、午前。

 父とキールに許可をもらった私は一人、庭で魔法を練習していた。


 これまで実験してわかったことが3つ。

 1つ目は、私の魔法属性が、光魔法、水魔法、精霊魔法だという事。

 ちなみに魔法属性はこれ以外に、闇魔法、火魔法、森魔法、錬金魔法がある。

 ついでに言うと、光魔法を持ったものは闇魔法を使えないし、その反対も然り闇魔法を持ったものは光魔法を使えない。

 後は、精霊魔法を持ったものは錬金魔法を使えず、その逆もまた、と言うくらいか。


 2つ目、私の魔法段階。

 魔法には段階がある。

 段階と言うのは、修行せずにどの程度魔法が使えるかを数字の①から⑤で表した物だ。


・①なら、初級魔法まで。

・②なら、中級魔法まで。

・③なら、上級魔法まで。

・④なら、聖級魔法まで。

・⑤なら、神級魔法まで。


 私は、③だ。

 これでも珍しい方で、普通は①か②止まりなのだ。

 ⑤なんかが出た日には、悪魔の技術とか言ってるくせにお祭り騒ぎになる。

 だが…喜んでいられるのもつかの間。

 いつ、戦争に放り出されるか分からない恐怖と戦うことになる。

 拒否することは出来ない。子供であっても、幼くても。

 それは、戦争に行く事は…国の義務だから。


 3つ目はピクシーとの契約について。

 異種族との契約の方法はいくつもあるが…。

 一番ポピュラーな物でやろうと思う。

 光の妖精ピクシーを呼び出すのに必要なものは、光属性の魔結晶、媒介とする血液、呼び出した異種族が所望する物。


 一見、簡単そうに聞こえるがこれが大変なのだ。

 光属性の魔結晶と媒介とする血液はどうにでもなる、が……問題は呼び出した異種族が所望する物、だ。

 何てったって何を要求されるか分からないのだ。

 同じ種族でも所望する物はバラバラ、魔力であったり髪の毛であったり…とにかくバラバラなのだ。

 そこは運でどうにかするしかない。



 と言う事で私は今、見よう見まねで庭の地面に妖精を呼び出す魔方陣を書いている。

 ちなみに血は私の髪を結っているピンを指に刺せば解決するし、今私は、昨日本を見たときに光属性の魔結晶がいる事は分かっていたので光属性の魔結晶がついたイヤリングをしてきている。


 魔方陣は完成した。

 後は、イヤリングを魔方陣の上に置き、魔方陣の指定された場所に私の《血》を垂らせば完了だ。

 私が魔方陣に魔力を流した瞬間召喚が始まる。


 やっていいものか、と一瞬悩むがもしかしたらこれが最後の機会かもしれないのだ。

 やるしか無い。

 ゴクリ、と息を呑み込みイヤリングを外し魔方陣の上に置いた。

 それから髪をほどき尖った部分で指を思いっきり刺した。

 赤い鮮血がプクリと私の指に溜まる。

 それを、指定された三箇所にポトリ、ポトリと垂らしていった。

 最後に胸の上で十字を切った私は、思い切って魔方陣に魔力を流した。


 私の魔力…白がかった金色の光が魔方陣をなぞるように包み込む。

 そして…光が消えたとき、そのにあったのは黒くなってしまったイヤリングと…大精霊、光の妖精ピクシーだった。


『クスクス、アナタがワタシをヨびダしたの?』


 テレパシー…そう言われるたるいの言葉で、ピクシーは話しかけてきた。


「そうよ…《血》の媒介と共に私と契約してください」


 答えと共に要件を伝えた私は、ピクシーの返事をじっと待つ。


『いいよー。その代わり、ワタシノ願いを聞いてネ』


「願い…?」


 妖精が人間に願うなんて聞いた事もない。


『そうだよそうだよ。ワタシノ願いは〜一生ワタシとの契約をカイジョしない事〜イイ?イイ?!』


 契約を解除してはいけない…?

 それに何の意味があるのかしら。

 分からない…分からない事だらけだ。


「分かった。契約しましょ」


『おーけーおーけー、じゃチョット血貰うよ〜』


 何だか微妙にフレンドリーになった気がするピクシーはワタシノ指から出ている血を、舐めた。


『最後にナマエをちょーだい』


 名前…名前、か。

 ピクシーに似合う素敵な名前。

 このピクシー手のひらほどの大きさだがブランドに近い金髪をキツくお下げにしていて、少しだけ焼けた肌と赤い瞳は、ピクシーのきている白いシンプルなドレスをより引き立てている。

 この子の…名前は…。


「ラーワイト…ラルダ。貴方の名前は、ラルダ。ラルダ・ラーワイト」


『ラルダ?ウレシイ嬉しい、素敵な名前をありがとう』


 ワタシノ周りを小さな羽で一生懸命に飛び回る姿は、とても愛らしい。

 暫くすると疲れたのか私の肩に座った。


「私もお腹すいた。もう直ぐお昼だし屋敷に戻ろう」


『はーい!』


 元気な返事をしたかと思えば、ラルダは私の肩の上でスヤスヤと眠ってしまった。

 それに、寝顔も可愛らしい。

 とても大精霊ピクシーだなんて、信じないだろうな、誰も。

面白いと思ってくださった方は、ポイント評価ブックマークして下さると幸いです。

あと、誤字脱字を教えてくれると嬉しいです。


では、また次の話で!(`・ω・´)

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