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ある日突然異世界に⁉︎  作者: チーズケーキ大好き!
本格的に活動開始! まずは…港街に行ってみよう!
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第68話 木の化物にはやっぱり火だよね!


「お〜ち〜る〜!(いやいやいや!なんで⁉︎なんでいきなり落とされたの⁉︎もっと他になかったの〜〜!!)」ビュウウウ!


「えいっ!」「よいしょ‼︎」「それっ‼︎」


グイッ!「グエッ⁉︎(くっ苦しぃ〜!)」スィー


俺は先程大樹から突き落とされて地上まで真っ逆さまに落下していたが…妖精族の3人が何かしらの魔法を

使ったのか空中に急停止してその時妖精の1人が首の襟を掴んでいたので危うくおちそうになったがなんとか無事にスピードが落ちそのあとはゆっくりゆっくりになった。



「すごい…これで地上まで降りるの?」


「そうだよ〜!でも〜!あのへんなのが危ないから少し離れた場所に飛ぼうかな〜」


「そうだね〜そっちの方がいいかも!

さっきの落下は面白かったな!」


「そうだね!」「面白かった!」


「ハハハ…」


俺が苦笑いをしていると…


パタパタ…「あ〜!やっぱり京介だ〜!」


「その声は!エミリーさん⁉︎どうしてここに?」


「いや〜あのね?下であの化物と戦ってたんだけど〜結構あの化物の化物じみた攻撃にどうしようかって

エレナと2人で話してたら京介の持っているって言う

魔法具を思い出したから京介を探したの!


でも地上の何処を探しても京介がいなくて…少し上を見たら黒い点が一つあって気になって見に来たら京介が居たの!」


「そっそうですか…(うわ〜言えない!俺運動能力とか超人レベルじゃないのに強がってエレナさんやエミリーさんたちみたいに外から降りようとして全然ダメで高さに怖がってプルプル震えてたなんて言えない!)」


「京介の魔法具って火魔法なんでしょ?」


「そっそうですよ」


「なら良かった!火魔法は殺傷能力が高い攻撃専門の魔法が多いからこの状況を変えるのには一番って

エレナが言ってたから!」


「へ〜!火魔法がね…(確かにあの時出したような最大火力なら凄いよな)」


「じゃあ京介やっちゃって‼︎」


「え?」


「あの黒い霧の中には味方は1人も居ないから攻撃しちゃって大丈夫だよ‼︎」


「そうですか…ならやっちゃいますよ‼︎(もうどうにでもなれ!俺のストレスもついでに解除できればいいしな!)」


「やっちゃえ‼︎」「いけ〜!」「殺せ〜!」


(殺せ⁉︎)


「どのぐらいの威力で撃ちますか?」


「うーん…それは言われてないからわかんないけど…あの黒い霧から出てるのが本体な筈だからそこを重点的に燃やしちゃっていいんじゃない?」


「わかりました…(もしなにかやっちゃった雰囲気になったらエミリーさんに押しつけよう…うん)」


カチカチ…(まぁこっちまで余波が来たら危ないから

威力は中の上で速さは勿論最大!間隔も最大にしよう‼︎)


「では…『炎弾』‼︎」


ボボボボボボ…ドドドドドドドンッ!


「うわ〜すご〜い!」「はっ!きったねー花火だ!」

「燃えるというより貫いてる〜!」


ドドドドドドド!「これ!何時まで撃つんですか⁉︎」


「うーん…何時までだろ?」


「そんな…ん?」


俺が空気の流れが変わったのに気づいて下を見ると…

『炎弾』によって黒い霧が次々と消滅していっているのか今も霧を吹き出している本体の周りを残して黒い霧が消えた。


『炎弾』によって地面が酷いことになっており凄く

削れてしまっていた。


(やっべ〜!もうこれ止めた方がいいんじゃね⁉︎)


そう思った俺は炎弾の発射を止めた。


ドドッ…


シーンとした空気が少し流れたかと思うと…


「グゥォォォォォォ…」


「ん?」


異形の化物となった族長が低い唸り声を響かせたと思うと…


「グギァァァ!」ドドシュ!


「うわぁぁ⁉︎」「キャ〜⁉︎」「うわ〜い!」「あっぶな〜い♪」


地上にいる化物が千切れていたりした触手を伸ばして俺たちへと攻撃をしてきたのだ!


俺たちは全員その攻撃を運良く受けることがなかったがその攻撃による余波例えば突風や触手が当たって壊した大樹の枝の破片などが飛び散った物に当たってしまい、俺はまた真っ逆さまに落ちた。


「うわァァァァァァ!誰か〜!助けて〜!」ゴオオオオー

「今行きます〜!」ビュン!


ガシッ!ギュウウ!


エミリーさんが俺の背中を引っ張り急ブレーキをかけてくれて俺は先程よりも早いが落ちる速度はかなり落ちた。


「(服がしまって痛い…そして更に言うなら木の破片が掠ったところが痛い…)

ありがとうございますエミリーさん…危機一髪でしたね」


「京介…さっきの魔法はまだ撃てる?」


「そりゃ勿論」


「ならさっきの魔法を今度はあの化物に集中

的に撃って!」


「っ⁉︎何でですか?」


「あの化物の傷が深いみたいなの…エレナからの風の報せだと火魔法はあの化物にはとても相性がいいみたい」


「(風の報せ?まぁそれは後でいいか…)

わかりました、今度はさっきよりも強く撃っていいですか?」


「まだ強く行けるの?」


「はい!ですが余波は凄いですよ…?」


「わかったエレナに伝える…うん、いいって!最大火力で撃って‼︎」


「わかりました…『炎弾』‼︎」

俺は先程のかなり高さがある位置で撃っておけば良かったと後悔しながらその敵へと俺が現在放てる(魔法具有りの場合)唯一の魔法を放った。


一方地上では…


ドッドドドドンッ!


「なっ⁉︎何事ですか⁉︎」


「私の仲間の攻撃ですよ」


「貴方は?…見た所この里のダークエルフ族ではありませんね?」


「ええそうです京介…いえ、この里に来た人族の仲間です」


「人族と言うと…先程私達の仲間の1人を敵の攻撃から守って吹き飛んだ彼ですか?」


「いえ、もう1人の方です」


「ああ…あっちの弱そうな方ですか…」


「そうですそうです」


「「ププッ…」」


「まぁ見た所悪者と言う訳でもなさそうですし今は良しとしましょう…それで?この攻撃

は?」


「具体的に言うなら仲間の人族が持っている

魔法具による火魔法の攻撃よ」


「そう…せめて攻撃する前に一言いってくれないかしら?」


「ふふふっ…もし言ったらどうしてたかしら…あなただったら止めさせるんじゃない?」


「私はその時の状況に応じて判断するのみよ…自分の独断で決断はしないわ…」


「でも見て見なさい?」


「?…っ‼︎」


「どう?結果は良好黒い霧は晴れていって敵の化物もかなりの大ダメージを負っているわ」


「…でももし血が出たら」


「それこそ愚問ね…見て見なさい」


「…血が流れ出てない?あれ程穴などの深い傷ができているというのに…」


「火魔法だからよ、傷跡は全て焼け焦げているから出血しにくいの」


「…」


「ふふっ…」


ドドッ…


「?止んだ?」


「ええっ⁉︎なんで⁉︎もう止めるなんて…」


グチュグチュ…


その時…化物と化した族長は傷だらけの身体を少しずつ動かし始めた、千切れた触手は

無事な触手で食したそれで最低限の怪我を治しそして…


「敵は一体何を?」


「あれはヤバそうね…」


ドッドッ‼︎


触手を分裂させるというよりは触手を絡めるなどして1本1本を太く大きくした触手を自分を攻撃した者へと向かって伸ばした!


「っ‼︎」


バキバキッ‼︎


「大樹が…」


「大丈夫…枝が少し折れただけよ」


「それはそうだけど下に落ちたら危ないわね…伝令」


ススッ「はい」


「そこで待っていてくれる?情報を纏めたらまた指示を出したいから」


「はいっ!」


バキバキ…!


「ウギャァァァ‼︎」ドシュュ‼︎


「うわぁ…」


「どうやらあなたの作戦は上手くいかなかったようね…」


「…」


「まぁそれをどうこういうつもりはないわ…

あの化物の体と闇ををかなり削れた事には変わりはないから」


「…」


「でも力を貸してもらうわよ?」


フゥ…「ええわかったわ…まずはどうするの?」


「そうね…さっきの火魔法はまだ撃てるの?」


「撃てますよ」


「ならさっきの火魔法を今度は敵のいる所に集中的に

攻撃してちょうだい」


「(まぁ京介さんの魔力は多いってきいてるから

大丈夫でしょ…大丈夫よね?)わかりました仲間に

伝えておきます」


「(どうやって伝えるのかかしら…)ええ、よろしくね…では伝令を…」


地上でもいろいろと事が動く中場所を大分かえて見ると…


場所は京介達が来た港街の商業ギルド、


ドンドンドンッ!…カンカンカン!


「あ〜〜!眠れへん‼︎あいつらわいが感傷に浸る

ってる時ぐらい静かにできへんのか⁉︎」ドサッドサッ


ギルマスは布団を被って耳を塞いでみたが…

「あ〜こないな体勢で寝れるわけがないやないか!!もうがまんできん‼︎いっぺんしばいたる!どんなに空気が悪くなってもわいのせいじゃない‼︎」

バタン!ドドッ…


「ん?上で何か音が聞こえなかったか?」


「上で?それはないだろ…上って言ったらギルマス

だろ?もし起きたらまずいなんてもんじゃないし…」


ドドッ…スタスタ…「で?誰が来たら不味いって?」


(ヤバイ!バレる!しかも何故かギルマスの機嫌がかなり悪い…此処は…)


「こいつですこいつ‼︎ギルマスが今来たらヤバイってずーっと言ってるんですよ!」


「ほー…で?何がヤバイんか?」


「う…(この野郎…俺を売りやがった!それよりも…

どうやってこの場を乗り切ったらいいんだ⁉︎)」





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